CoinPostで今最も読まれています

バイナンス、イスラム組織ハマス関連のアカウントを凍結 イスラエルからの要請受け

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨を資金調達に活用

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスの共同創設者Yi He氏は10日、イスラエルに奇襲を仕掛けたイスラム系組織ハマスに関連するアカウントを同社が凍結したことを公表した。

He氏は今回の情報を中国のメッセージアプリ「WeChat」で公開。凍結したのはイスラエルの法執行機関から要請があったからだと述べている。そして、これはバイナンスの判断ではなく、国連がハマスをテロ組織に指定しているからだとし、凍結の要請には銀行など全ての企業や組織が従わなくてはいけないと説明した。

一方、パレスチナ自治区ガザを実効支配するハマスと、パレスチナは区別すべきであると主張。凍結はあくまでハマスのみが対象で、パレスチナの一般ユーザーのアカウントは凍結されないとした。

今回の凍結については「ロイター」がバイナンスに取材を実施。ハマスは戦争の資金を得るために仮想通貨も集めている。バイナンスの担当者はロイターに対し、以下のようにコメントした。

この数日間、我々のチームは24時間体制で、ハマスの資金調達を阻止する取り組みをサポートしている。

バイナンスは世界の法執行機関や規制当局に積極的に協力していく。

イスラエル警察は10日、サイバーチームが他の組織と連携し、ハマスが資金調達に使っていた仮想通貨アカウントを凍結することに成功したと発表。そして、今後もハマスの資金調達を阻止していくと表明した。

関連日米株続伸、中国碧桂園初デフォルトの可能性|11日金融短観

ハマスを巡る動向

ハマスは以前から、資金調達に仮想通貨を活用していることで知られている。2021年6月には米国下院で、ハマスが仮想通貨を含む手段で資金調達することを防止する超党派の法案が提出された。

関連「ハマス国際金融防止法」 米国下院で提出、ビットコイン含む資金調達を防止へ

また、2022年3月にはイスラエル防衛省のテロ資金供与対策局が、ハマス関連の仮想通貨アドレスを押収したことを発表。ハマスとの関係性からテロ組織に認定しているシャムラック家関連の企業が保有する12のデジタル口座と30のデジタルウォレットを押収したという。

関連イスラエル防衛相、ハマス関連の仮想通貨ウォレットを押収

追記:ハマスは今年4月に、ビットコインの追跡可能の特徴からビットコインの送金を停止するよう寄付者に警告していたと指摘された。

特定の国家に属さない仮想通貨は、このように悪用されることもあるが、寄付に利用されることも多い。今回のハマスの攻撃をめぐっては、イスラエルの仮想通貨企業のグループが、仮想通貨による寄付キャンペーンを開始している。

「Crypto Aid Israel(クリプト・エイド・イスラエル)」という基金を設立し、被害に遭った人々を支援するため、資金を分配する計画。寄付金は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、米ドル建てステーブルコインのUSDTやUSDCなど、10以上の銘柄に対応するマルチシグウォレットで集めるとした。

関連イスラエルへの寄付を目的とした仮想通貨基金が設立される 中東情勢の緊迫化を受け

バイナンスとは

取扱銘柄や取引高、登録者数が非常に多い大手仮想通貨取引所を運営。他にもベンチャーキャピタル部門の活動や教育コンテンツの提供、慈善活動など幅広い事業を展開している。22年11月には、日本市場への進出を発表した。

▶️仮想通貨用語集

関連三菱UFJ信託銀行、バイナンスジャパンと協業で新たなステーブルコイン検討へ

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/28 日曜日
11:30
ビットコイン相場は中期的には下降チャネル内での揉み合い続くか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン半減期を終え1000万円周辺で推移する相場をbitbankのアナリスト長谷川氏が分析。ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BTCの半減期完了に高い関心
今週は仮想通貨ビットコインが半減期を迎えたこと、QCP Capitalによる半減期後の相場分析、イーサリアムの証券性などを巡りConsensysが米SECを提訴したことに関する記事が最も関心を集めた。
04/27 土曜日
21:00
OKCoinJapan 5月にオプティミズム(OP)取扱い開始へ
OKCoinJapanが暗号資産(仮想通貨)オプティミズム(OP)の取扱いを開始へ。イーサリアムのレイヤー2ソリューションとして、その技術はCoinbaseが支援するBaseやバイナンスのopBNBの基盤に使用されている。OPのユースケースや今後の展望も言及。
17:20
機関投資家のDeFiリスク管理を強化、Fireblocksの新セキュリティ機能
FireblocksがDeFi製品にdApp ProtectionとTransaction Simulationを追加。リアルタイム脅威検知と安全なトランザクション実現で、機関投資家のオンチェーン活動をサポート。
13:00
BAYCで知られるYuga Labs、事業再編でチームメンバー削減 
Yuga Labsは、事業再編の一環としてチームメンバーの一部を削減した。「より小規模で機敏でクリプト・ネイティブなチーム」にする意向だ。
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
ビットコインRunesデビュー1週間、200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安で1ドル158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア