はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

テザー社、準備資産のデータを24年からリアルタイムで公開へ=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ステーブルコインの透明性向上へ

暗号資産(仮想通貨)の米ドルステーブルコイン「USDT」などを発行するテザー社は2024年に、準備資産のデータをリアルタイムで公開することを計画していることがわかった。「ブルームバーグ」が20日に報じた。

これまで同社の準備資産の管理方法には疑問の声が多く上がっており、その懸念を払拭するために公式サイトで準備資産のデータを現在も公開している。今は最低1日に1回更新しているが、今回の計画が実行されれば、このようなデータをリアルタイムで公開することになる。

関連テザー社とBitfinexが米CFTCと和解 USDTの裏付け資産や取引所の運営巡り

今回の計画は、同社のパオロ・アルドイノ最高技術責任者(12月からCEO就任)が19日にブルームバーグに明かした。テザー社は準備資産の透明性向上に取り組んでいるため、今回の計画はその一環とみられる。

準備資産というのはステーブルコインの裏付け資産のこと。ステーブルコインが準備資産に100%裏付けられていないと償還に応じられなくなる。USDTはステーブルコインの中で時価総額が1位。CoinGeckoのデータによれば本記事執筆時点の時価総額は840億ドル(12.5兆円)超で、2位のUSDCの時価総額は254億ドル(3.8兆円)超である。

ブルームバーグによれば、データ企業「Kaiko」のリサーチアナリストは、テザー社のステーブルコインが中央集権型取引所で非常に多く使われていると指摘。そして「万が一USDTが機能しなくなった場合、市場がどうなるか推測することさえ難しい」と述べている。

関連テザー社のビットコイン保有量、推定55000BTCで世界11位の可能性

テザー社の状況

テザー社は準備資産について、自社でデータを公開するだけでなく、四半期ごとに監査法人が作成したレポートも公開。現在確認できる中で最新のレポートは2023年2Q(4月から6月)時点のものだ。

このレポートでは、2023年6月末時点の連結負債総額は832億ドル(当時のレートで11.8兆円)超であるのに対し、連結資産総額は864億ドル(同12.3兆円)超を保有しており、同社の資産は負債を上回っていると説明。そして、準備資産は流動性が非常に高い状態を維持し、85%を現金と現金同等物で保有しているとした。

関連テザー社、23年2Qの準備資産額を報告 ビットコインの保有量は2,385億円相当

この時には2Qの営業利益が10億ドル(同1,422億円)を超えたことなど、事業が順調なことも伝えられている。アルドイノ氏はブルームバーグに「目標は技術投資を増やすこと、規制当局と対話すること、再生可能エネルギーを普及させることである」とも述べたという。

関連米テザー社、エルサルバドルのビットコイン採掘企業に350億円出資

ステーブルコインとは

価格が常に安定するように設計された仮想通貨のこと。法定通貨または仮想通貨に価値が裏付けられていたり、アルゴリズム等で価格を安定させたりする様々なステーブルコインが開発されている。

▶️仮想通貨用語集

関連初心者にもわかるステーブルコインとは|特徴やユースケースを解説

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/28 金曜日
19:05
Secured Finance(セキュアード・ファイナンス)とは?JPYCの運用方法を徹底解説
Secured FinanceでJPYCを使った固定金利運用が可能に。満期と金利が事前確定する仕組み、メタマスクの準備から貸し出し・借り入れの手順、リスクまで初心者向けに詳しく解説。
18:47
ゆうちょ銀行のトークン化預金が不動産決済に進出
シノケングループ、ゆうちょ銀行、ディーカレットDCPの3社がトークン化預金の活用に向けた基本合意書を締結。賃貸管理における月次賃料の支払いをユースケースに、決済の自動化・効率化を検証する。2025年12月末に実証実験を完了し、2026年以降の本格導入を目指す。
18:01
価格急騰で注目を集めた仮想通貨ジーキャッシュとは
価格急騰で注目を集めたプライバシー銘柄の仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)の将来性を徹底解説。買い方や技術、注目点、リスクまでわかりやすく説明します。
17:29
英国、DeFi預け入れ時の課税を繰り延べへ 売却時まで納税義務を先送り
英国歳入関税庁が11月27日、DeFi預け入れ時の課税を実質売却時まで繰り延べる税制改革案を発表。アーベやバイナンスなど業界大手32団体が支持。利用者の税務負担軽減へ。
17:13
bitFlyer、法人向け「アセットロックサービス」提供開始 期末時価評価課税の適用除外に対応
bitFlyerが法人向け「アセットロックサービス」を開始。暗号資産を1年以上ロックすることで期末時価評価課税の適用除外要件を満たし、含み益への課税を回避できる。対象はBTC・ETH・XRPの3銘柄。
15:38
Soneium基盤のファンダムアプリ「IRC APP」公開 SNS応援をオンチェーン管理
IRC 2026公式アプリ「IRC APP」がSoneium基盤で公開。SNS応援活動をAIがスコア化し、チケット先行購入や優先入場などイベント当日の特典に変換。6万人が参加したベータ版実績を持つファン参加型プラットフォーム。
14:30
ブータン政府が320ETHをステーキング、BTC保有と併せ仮想通貨準備金戦略を拡大
ブータン政府はFigmentを通じて320ETH(約1.5億円)をステーキングした。世界初となる国民デジタルIDのイーサリアム統合、6,154BTC(876億円相当)の保有、観光業へのバイナンスペイ導入など、小国ながら先進的なブロックチェーン戦略を展開している。
13:30
トム・リー率いるビットマイン、押し目買いで70億円相当のイーサリアムを追加購入
ビットマイン・イマージョンが27日、70億円相当のイーサリアムを追加購入した。これは同社の毎週の購入パターンと一致。先週まで保有するETHは363万枚を超え供給量の3%に到達。
13:10
途上国インフレが仮想通貨の促進要因に 今年のチェイナリシス「グローバル仮想通貨採用指標」
チェイナリシスの2025年仮想通貨採用指標でインドが首位に。各国でインフレがステーブルコインなど仮想通貨の需要を喚起している。日本はAPAC地域で最高成長率を記録した。
12:46
トム・リー氏、ビットコイン年末25万ドル予想を軟化 史上最高値更新は「可能性ある」
ビットマインのトム·リー会長が年末25万ドルという強気予想を初めて軟化。10月に200万口座が消滅した史上最大の清算イベント後、年末10万ドル突破は「非常に可能性が高い」と予想を下方修正したが、楽観的な見方は維持している。
11:35
欧州最大級の資産運用会社アムンディ、イーサリアム上で初のトークン化ファンドを運用開始
欧州最大級の資産運用会社アムンディが、マネーマーケットファンドの初のトークン化シェアをイーサリアムブロックチェーン上で開始した。24時間365日の運用が可能になり、投資家は従来型とトークン化の両方でファンドにアクセスできる。
11:26
Visa、中東欧・中東・アフリカでステーブルコイン決済を拡大 Aquanowと提携
決済大手Visaが27日、Aquanowと提携し中東欧・中東・アフリカ地域でステーブルコイン決済を拡大すると発表。USDCを活用し、コスト削減と決済時間短縮を実現。世界のステーブルコイン市場は5年で10倍に成長。
10:25
USDT発行のテザー、ウルグアイのBTCマイニング施設を閉鎖 高コストで採算合わず
ステーブルコインUSDT発行のテザー社がウルグアイでのBTCマイニング事業を停止した。電力コストが折り合わなかったことを理由としている。7月にはブラジルでの計画を発表していた。
09:45
ヴィタリック、計1億円超相当のETHをプライバシー領域のプロジェクトに寄付
仮想通貨イーサリアムのヴィタリック・ブテリン氏は、プライバシー機能を持つメッセージアプリSessionとSimpleXにそれぞれ6000万円相当のETHを寄付した。期待する点を説明している。
08:55
トランプ関連プロジェクトと提携のALT5シグマ、CEO解任 内部混乱が明らかに
ナスダック上場のALT5シグマが、トランプ前大統領の家族が支援するワールドリバティファイナンシャル(WLFI)との提携後、株価が80%下落し内部混乱に陥っている。CEOや複数の幹部が解任され、規制当局の調査やルワンダでのマネーロンダリング有罪判決も明らかになった。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧