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仮想通貨法人税制、2024年度も見直しへ 「他社発行分」を時価評価課税の対象から外すよう調整=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

事業環境改善へ

自民・公明の与党は5日、令和6年(2024年)度に向けた税制調査会を開催し、各省庁から出されている税制改正要望を査定した。

日経新聞によれば今回、暗号資産(仮想通貨)の法人税制を見直すことが決定し、法人が保有する他社発行の仮想通貨についても短期売買目的でなければ時価評価課税の対象から除外できるように調整するという。決定すれば、2024年度の与党税制改正大綱に盛り込まれる。

2024年度の税制改正については現在、財務省のウェブサイトに改正要望だけが公開されている。上述した「第三者保有の期末時価評価課税に係る見直し」は、金融庁と経済産業省が要望した。

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政府内部や仮想通貨業界からの働きかけがあり、2023年度の税制改正で、法人が保有する「自社発行」の仮想通貨だけが条件を満たした場合に時価評価課税の対象から除外されることが決定。この時点でも、他社発行分も同様に扱うべきだとの声が上がっていた。

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以前の法律では、企業が仮想通貨を保有している場合、期末時の含み益全てに課税されていた。このルールが企業の負担になって仮想通貨やブロックチェーンのイノベーションを阻害していると長期に渡って指摘されている。

その他の要望について

一方で、各省庁の改正要望には、仮想通貨については上述した内容以外は含まれていない。2024年度の税制改正を巡っては、国内の各団体も改正要望を出していた。

各団体の要望はほとんど共通しており、主に以下のような内容を望んでいる。

  • 仮想通貨取引から生じる利益を申告分離課税の対象にする
  • デリバティブ取引についても申告分離課税を認める
  • 損失を繰越控除できるようにする
  • 取引の利益への課税は、保有する仮想通貨を法定通貨に交換する際に一括で実施する

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こういった改正も長期に渡って要望されてきたが、2024年度の改正では見送られるとみられている。

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