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「仮想通貨取引を申告分離課税の対象に」楽天・三木谷氏率いる新経連が政府に税制改正案を提言

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨税制も提言

楽天トップの三木谷浩史氏が代表理事を務める一般社団法人新経済連盟(新経連)は16日、政府宛に2024年度税制改正提言を提出したことを発表した。

今回は、税率を引き下げて成長を促し、税収を増やして再び国内投資を行う好循環を実現するための税制改正を提言。国内の投資を促進する観点から、暗号資産(仮想通貨)税制についても具体策を提案した。

新経連は、デジタルを軸とする経済と社会の改革に向け、個人や民間企業の力が最大限に発揮される環境の整備に取り組む経済団体。前の名称は「eビジネス推進連合会」だったが、2012年に新経連へと名前を変更した。これまでも規制改革型・市場創造型の政策提言・声明などを毎年発表している。

今回の提言では、現在の仮想通貨税制が原因となり、有望なWeb3企業が国外に流出していると現状の課題を指摘。このまま流出が続けば、日本がWeb3市場から取り残される恐れがあると警告した。

また、Web3ビジネスを振興する観点からも、トークンエコノミーの市場形成や発展を促進するための対応を急ぐべきだと主張している。

新経連は昨年末に10周年政策提言を発表。Web3時代が「新たなチャンス」だと強調していた。

関連新経済連盟、10周年政策提言で「Web3規制・税制改革」など包括

提言する具体策

今回、仮想通貨税制に関する具体策については、所得税、法人税、相続税の3つについて提言した。

仮想通貨取引から生じる利益については、申告分離課税の対象とすること、そして損失も所得金額から繰越控除できるようにすることを要望。また、デリバティブ取引についても申告分離課税を認めるよう提案した。

ほかにも、取引の利益への課税は、保有する仮想通貨を法定通貨に交換する際に一括で実施するよう提言。これは税計算の煩雑さを軽減することが目的だとしている。

法人税については、他社発行のトークンについても短期売買目的の保有ではない場合は、時価ではなく簿価で課税するよう提案。法人税については自社発行のトークンのみ改正が実現している。

関連国税庁、仮想通貨法人税のルールの一部改正を正式発表

なお、税制調査会が最終的にまとめた税制改正大綱の閣議決定は12月中旬頃に行われる予定だ。

提言を実現するには

新経連の提言内容は、自民党のweb3プロジェクトチームや日本ブロックチェーン協会(JBA)らの業界団体の提言と似ている。政府内からも同様の内容が提案される一方で、今年8月に公開された金融庁と経済産業省の改正要望には、法人税に関する内容しか記載がなかった。

関連「暗号資産法人税制のさらなる改正を」金融庁が令和6年度税制改正要望を公開

7月開催の国際カンファレンス「WebX」のイベントで、仮想通貨損益計算サービス「クリプタクト」を運営するpafinの斎藤岳共同代表取締役は、税制の要望を実現するには広範な社会的機運の醸成が必要だと語っている。

仮想通貨のユースケース、口座数、ユーザー数などの具体的なデータだけでなく、新たな取り組みも必要だと指摘した。

関連日本の仮想通貨税制は本当に変わる?|WebXレポート&インタビュー

Web3とは

「次世代のインターネット」とも呼ばれ、ブロックチェーンを基盤とする非中央集権型のネットワークを指す。具体的にはNFT(非代替性トークン)や仮想通貨などを含む。

情報の流れが一方通行だった初期のインターネットは「Web1」、現状の中央集権体制のインターネットは「Web2」と呼ぶ。

▶️仮想通貨用語集

関連:「ビットコイン現物ETF」SEC初承認の誤報めぐり、暗号資産相場大荒れ模様に

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