はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインで市民権を得る時代へ、エルサルバドルの新移民法ー報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン寄付で市民権獲得

エルサルバドル議会は20日、同国の社会経済開発プログラムへのビットコイン「寄付」を行う外国人に対し、迅速な市民権付与を可能にする移民法案を可決した。ロイター通信が報じた。

この法案は、ナイブ・ブケレ大統領が率いる新思想党の強力な支持を受け、一院制議会によって急遽承認されたものである。法案の施行は、数日内に予定されている。

エルサルバドルにおける帰化要件は、スペイン語を話さない外国人は5年間の在住、サルバドル市民と結婚している外国人は2年間の在住が必要だった。新たな制度により、従来の要件を回避できるようになる。

ロイター通信によると、法案では「寄付」の具体的な最低基準については明記されていないが、今月初めにエルサルバドル政府はステーブルコイン発行会社テザーとの協業を発表しており、年間1,000人のビットコイン投資家に対し、100万ドル(1.4億円)の出資と引き換えに居住ビザと市民権への道を提供する新しい投資による市民権プログラムを開始した。

このプログラムは、マルタやバヌアツなど、同様のプログラムを実施している国々と比較しても高額な設定である。また、費用はビットコイン (BTC) またはステーブルコインのテザー (USDT) で支払うことができる。

関連:エルサルバドルのブケレ大統領、2024年再選を見据え職務離脱へ

再選を目指すブケレ大統領

この社会経済開発プログラムへのビットコイン「寄付」は、来年2月4日に迫った中米の選挙で再選を目指すブケレ大統領の開発プロジェクトに「重要な利益」をもたらすことを目的としている。具体的には、「エルサルバドルの経済的、社会的、文化的発展を支援する意欲のある利他的な外国人」を対象にしており、ビットコインの寄付を通じてこの目標を達成しようとしている。

エルサルバドルは2021年に世界で初めてビットコインを法定通貨として認定し、米ドルと共に決済手段として使用されている。ビットコインを推進する外国人の中には、主にビーチコミュニティに移住する者も見られる。2022年11月には、ブケレ大統領が「毎日1BTCを購入する」と宣言し、世界的な注目を集めた。

今月、ビットコイン担保債券「ボルケーノ債」がエルサルバドルのデジタル資産委員会(CNAD)によって承認された。ボルケーノ債は約1,400億円(10億ドル)分のビットコインを担保に発行され、資金調達を行う。これらの債券は10年間の期限を持ち、年間6.5%の利回りを投資家に提供する予定だ。これらの資金は、税制優遇を受ける「ビットコイン・シティ」の建設やビットコインの大量購入に充てられる計画である。

関連:エルサルバドルのビットコイン担保債券「ボルケーノ債」が規制認可を取得

なお、ビットコイン政策を推し進めてきたナイブ・ブケレ大統領は、2024年2月4日の選挙に向け、6ヶ月間の職務を離れる許可を得ている。同氏は、ギャングへの厳しい取り締まりで国民の支持を得ており、再選を目指している。一方、ビットコインを法定通貨として採用することによるリスクについては、国際通貨基金(IMF)などから懸念の声も上がっている。

関連:約5.3億円の含み益か、エルサルバドルのビットコイン投資がプラスに転じる

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
16:22
金融庁、暗号資産105銘柄の「金融商品」扱いを検討 金商法適用へ=報道
金融庁は暗号資産に金融商品取引法を適用し、交換業者が取り扱う105銘柄に情報開示とインサイダー取引規制を導入する方針。税率は最大55%から株式と同じ20%への引き下げを検討。2026年の通常国会で改正案提出を目指す。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、XRP現物ETFの米上場や世界初のZcash保有企業の91億円調達など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナ、ジーキャッシュといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン、下値余地残すも反発は時間の問題か|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC相場は1530万円周辺で推移。米政府機関閉鎖解除後もハイテク株軟調で上値重い展開。12月FOMC前の経済指標不足が懸念材料に。一方、STH損失レシオが95%超となり売られ過ぎの水準。オプションOI分析では9.5万ドルがターゲットに。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|米史上最長の政府閉鎖終了に高い関心
今週は『金持ち父さん貧乏父さん』著者ロバート・キヨサキ氏によるビットコイン・金・銀の価格予想、堀田丸正のBitcoin Japanへの社名変更、米政府の閉鎖終了に関する記事が関心を集めた。
11/15 土曜日
13:55
続落するイーサリアム、長期保有者が1日4.5万ETH超を売却=グラスノード
グラスノードによると、イーサリアムの3年から10年保有者が1日あたり平均4万5000ETH超を売却している。イーサリアム現物ETFも13日に2億6000万ドルの純流出を記録し売圧を高めている。
13:20
リミックスポイント決算発表、仮想通貨評価益で売上高が大幅増加
リミックスポイントが2025年4~9月期決算を発表した。仮想通貨評価益で売上高が大幅増加している。同社はビットコイン、イーサリアムなどの仮想通貨を財務資産として蓄積している。
13:00
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者、ステーブルコインの展望を語る|CoinPostインタビュー
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者ニシント・サンガヴィ氏がCoinPostの独占インタビューに応じ、ステーブルコイン決済戦略の拡大、CBDCとの共存、米国ジーニアス法の影響について詳しく語った。4つのステーブルコインと4つのブロックチェーンをサポートし、2億2,500万ドル超の決済を実現。今後5年間のアジア太平洋地域におけるデジタル通貨の展望と、Visaが果たす役割について解説。
11:15
テクノロジー大手アリババが預金トークン決済を開発 中国当局のステーブルコイン懸念に対処か
中国アリババが預金トークン決済システムを開発している。当局によるステーブルコイン規制を回避することも背景とみられる。AI活用サービスも発表した。
10:30
ビットコイン急落、45日ルール通過とFOMC利下げ見送り観測で売り圧力が最大化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは足元で強い売り圧力に晒されているが、ヘッジファンドの45日ルール通過により解約売りの終了が期待される。ビットコイン長期保有者が直近1カ月で12兆円相当のBTCを売却したことは心理を悪化させていた。
09:50
トランプ一族関連のアメリカン・ビットコイン、売上高99億円に増加 決算発表 
トランプ一族の仮想通貨マイニング企業「アメリカン・ビットコイン」が2025年7~9月期決算を発表した。前年同期比で黒字転換し、ビットコイン保有量は4,090BTCに到達している。
09:35
ジャック・ドーシーのCash App、ステーブルコイン決済機能を導入
決済アプリのキャッシュアップがステーブルコインの送受信機能を含む11の新機能を発表した。ライトニングネットワークを使用したビットコイン決済機能も拡充している。
08:50
ソニー銀行の米銀免許申請、通貨監督庁にICBAが否認を要求
ソニー銀行が米国で信託銀行の国家免許を申請したことについて、米組織ICBAが強く反対すると表明。通貨監督庁に書簡を送付して反対理由を説明し、ソニー銀行の申請を認可しないように要求した。
07:45
バイナンス、ブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」を取引担保として受け入れ
仮想通貨取引所バイナンスがブラックロックの「BUIDL」を取引所外担保として統合した。BUIDLはBNBチェーンで新シェアクラスも立ち上げる。
06:50
ビットマイン、45億円相当のイーサリアムを追加購入 新CEOにHSBC元幹部を任命
ビットマインが3000万ドル相当の仮想通貨イーサリアムを追加購入した。同社は新CEOにHSBCアジアTMT投資銀行部門の元責任者を任命した。
06:25
ビットコイン長期保有者が1カ月で12兆円相当BTCを売却、初期投資家も2400BTCを取引所へ送金
ビットコインの長期保有者が過去1カ月で約81万5,000BTCを売却し、2024年1月以来の高水準となった。初期保有者のオーウェン・ガンデン氏も2400BTC以上を売却している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧