はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

JPモルガンは「GBTC売り」一巡を指摘、ビットコインの下値は限定的か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

前週末24日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比242.7ドル(0.64%)高、ナスダック指数は28.5ポイント(0.18%)高で取引を終えた。

東京株式市場は、前場の日経平均株価は前日比401.4円(1.1%)安と反落した。先物指数売りが先行したと見られる。

CoinPostアプリ(ヒートマップ機能)

関連:お得に使える、株式市場のおすすめ証券口座ランキング

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比0.07%高の1BTC=40,072ドルに。

BTC/USD日足

直近高値の49,100ドルから-20%の下落で一旦下げ止まったものの、ひとたびトレンドが崩れたことで上値は重い。目先では上値切り下げのトレンドラインを抜け、40,000ドル上で定着できるかどうかが試金石となりそうだ。続落するようであれば、サポートライン(下値支持線)の38,000ドル付近で反発の勢いを見極めることになるだろう。

米司法省は、ダークウェブ「シルクロード」から押収した2,934BTC(1億2,900万ドル相当)の売却通知を裁判所に提出した。

関連:米政府、シルクロード関連の178億円相当のビットコイン売却を計画

米国政府は、シルクロード事件に関連して過去に押収した1億3000万ドル相当のビットコインについてオークションにかける方針を示している。

なお、直近の下落の主因とされるグレースケールの投資信託「ビットコイントラスト(GBTC)」のETF転換に伴う巨額の利益確定売りについて、JPモルガンのアナリストは「GBTC売りはほぼ終了し、BTCの下値圧力が弱まりつつある」との認識を示した。

関連:JPモルガン分析 グレースケールのGBTC利確売りはほぼ終わったか

24日には1日あたり最大の4億2,900万ドル相当の流出額を記録。累計流出額は44億ドルに達した。

グレースケールのビットコインETFは、最大手資産運用会社ブラックロックの「IBIT」やフィデリティの「FBTC」などのビットコインETFと比較して信託手数料が高く、資金シフトが続いていたと見られる。

競争激化を踏まえ、大手資産運用会社コインシェアーズは、欧州におけるビットコイン上場商品(ETP)の管理手数料を年0.98%から年0.35%まで大幅値下げすることを発表した。CoinSharesの金融商品は、欧州の仮想通貨ETPのシェアにおいて4割を占める。

競合他社となるウィズダムツリーは先週、ビットコインとイーサリアムETPの手数料を0.95%から0.35%に引き下げることを決断した。

一方、ビットコインETFの承認を経てビットコイン相場は売り圧力にさらされているが、承認は長期的にはポジティブと見る向きも根強い。ビットコイン・トラストETF(GBTC)による多額の流出を除けば、ビットコインETF(上場投資信託)への純流入額は52億ドルに達し、8億2,400の万ドルの流入超過となる。

なお、イーサリアムの現物ETF(上場投資信託)について米SEC(証券取引委員会)は、グレイスケール・インベストメンツの申請に対する判断を延期し、パブリックコメントを求める方針を示した。コメントは21日以内に提出され、連邦公報に掲載されてからの審査期間は最大35日間延期される。

SECは25日、NYSE Arcaによるグレイスケール・イーサリアム・トラスト株式の上場の審査判断を承認するかどうかの手続き開始を通知した。

関連:グレースケールのイーサリアム現物ETF転換申請、SECが判断を再度延期

相場分析

Michaël van de Poppe氏は、相場について強気の見解を示す。

「ビットコイン(BTC)は、ETF承認後の10日間で20%の調整を記録した。さらに下落したとしても1BTC=36,000~39,000ドルで下げ止まる可能性が高く、半減期相場に向けて再度上昇していく可能性は十分見込める」とした。

大手デリバティブ取引所Deribitのアナリストは、「足元ではオプション市場におけるプット・コール比率の増加は、短期的な下落を見込んだリスクヘッジ需要の高まりを示している」と言及。明日満期を迎えるオプションの弱気のセンチメントを示唆した上で、長期的には相対的にアップサイドが見込まれているとの見方を示した。

ビットコインETF特集

ビットコインETFの仕組み、基本から徹底解説 ブラックロックが仕掛けるビットコインETF、投資家必見のポイント
ビットコインETF上場承認後のBTC価格はどう変わる? 米投資会社の資金流入予測 ビットコイン半減期とは?市場価格への影響と注意点
初心者が学ぶべきトレード知識まとめ CoinPostアプリで個人投資家に優位性を

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/30 木曜日
21:12
海外大手仮想通貨取引所Bybit、日本人の新規登録を10月31日から停止へ
海外大手暗号資産(仮想通貨)取引所のBybitが、10月31日から日本の新規ユーザーの登録を停止することがわかった。既存ユーザーは継続利用可能だが、時間の問題と見る向きも。正式登録事業者としての認可取得に向け当局と協議中。
18:12
OKJ、仮想通貨「セイ(SEI)」ステーキングを開始へ【預けて増やす】
OKJはレイヤー1ブロックチェーン「SEI」のステーキングを開始。SEIを預けて報酬を得られる仕組みで、年率138.88%の特別企画も開催中。
18:08
トランプ系ミームコイン発行社、クラウドファンディング事業の買収を交渉中か=報道
トランプ関連ミームコイン「$TRUMP」の発行会社Fight Fight Fight LLCが、クラウドファンディング大手Republic.comの米国事業買収に向け交渉中。90%下落した同トークンの実用性拡大を図る。
17:17
オーストラリア、仮想通貨を金融商品に分類へ ステーブルコイン事業者にはライセンス義務
オーストラリア証券投資委員会(ASIC)は29日、ステーブルコインやラップトークンを金融商品に分類し、事業者にライセンス取得を義務化すると発表。2026年6月まで執行猶予措置を設け、政府のデジタル資産改革と連携して段階的な移行を支援する。
16:35
オンド・ファイナンス、BNBチェーンでトークン化証券展開へ 米国株に24時間アクセス可能に
オンド・ファイナンスがトークン化証券プラットフォームをBNBチェーンに拡大。340万人のユーザーが100銘柄超の米国株式とETFに24時間アクセス可能に。トークン化証券市場は8月以降2倍以上成長。
15:15
メタマスク開発企業のコンセンシスがIPO検討か JPモルガンらをアドバイザーに起用=報道
イーサリアム系仮想通貨ウォレットで知られるコンセンシスがIPOを準備していると伝えられる。JPモルガンとゴールドマン・サックスをアドバイザーに起用した。
12:33
21シェアーズ、ハイパーリキッド(HYPE)ETFをSECに申請 DeFi資産の主流化進む
21シェアーズが10月29日にHYPE ETFを米SECに申請。時価総額160億ドルのDeFiトークンHyperliquid(HYPE)への機関投資家の関心が高まる中、ソラナ、ライトコイン、HBARなど暗号資産ETFの上場ラッシュが続いている。
12:18
イーサリアム財団、企業・機関投資家向けサイト開設 プライバシー強化とDeFi優位性を強調
イーサリアム財団が企業向け新サイトを開設した。RWAやステーブルコインでの高い市場シェア、大手企業の採用事例、プライバシー強化への取り組みなどを紹介し、企業のブロックチェーン活用を支援する。
12:06
マスターカード、仮想通貨インフラ「ゼロハッシュ」を最大3,000億円で買収交渉中か=報道
決済大手マスターカードが仮想通貨・ステーブルコイン企業Zerohashの買収交渉を進めていると伝えられる。3,000億円規模の大型買収案件となる可能性もある。
11:54
メタマスク、報酬プログラムのシーズン1を開始
イーサリアムなどに対応する仮想通貨ウォレットのメタマスクは、報酬プログラムのシーズン1を開始。シーズン1では報酬として計46億円相当のLINEAトークンが割り当てられている。
10/29 水曜日
18:28
平将明議員、高市内閣で新たなポジションに就任 引き続き「Web3政策」の中核担う
石破前政権でデジタル大臣を務めた平将明氏が、自民党のサイバーセキュリティ本部長とWeb3小委員会委員長に就任。暗号資産税制改革のホワイトペーパーを取りまとめた実績を持つ平氏が、党内で政策立案の中枢を担う。
18:04
GrayscaleソラナETF上場控え 市場の熱気高まる
グレースケールのソラナETF(GSOL)が29日にNYSE Arcaで取引開始。先行するビットワイズBSOLは初日5600万ドルの出来高を記録し、2025年上場の仮想通貨ETF中で最大に。米政府閉鎖下でも市場は活発な動き。
17:04
株主優待に「仮想通貨XRP」導入、SBIインシュアランスG
SBIインシュアランスグループが株主優待に仮想通貨XRPを導入。100株以上の保有で最大1.2万円相当を進呈。暗号資産優待の導入が国内でも広がりを見せている。
14:45
トム・リー率いるビットマイン、170億円相当のETHを新規購入か=Lookonchain報告
トム・リー氏率いるビットマインが約173億円相当のイーサリアムを新規購入かと報告。保有額は2兆円超え、世界最大のETH保有企業として総供給量の2.8%を保有。株式の流動性も米国46位にランクイン。
14:00
バイナンス、3銘柄を11月上場廃止予定
大手仮想通貨取引所バイナンスがフラミンゴ、カデナ、パーペチュアルプロトコルの現物取引ペアを11月12日に上場廃止すると発表した。定期審査の結果、業界基準を満たさないと判断された。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧