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ビットコイン1000万円台割り込む、高騰していたアルト急反落にも警戒感

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

18日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比75.6ドル(0.2%)高、ナスダック指数は130.2ポイント(0.82%)高で取引を終えた。

米国株の暗号資産(仮想通貨)関連銘柄では、ショートスクイーズによる急騰の指摘もあったマイクロストラテジーが急反落し大幅調整となった。前日比18.6%安となった。転換社債の資金調達などでレバレッジをかけてビットコインを買い増し続け大量保有しており、プレミアムが付いた価格で取引されている。

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仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比3.5%安の1BTC=65,000ドルに。

ビットコイン(BTC)は、22年11月に記録した過去最高値の69,000ドルを塗り替える73,750ドルを達成した後、急反落している。

先週木曜日に発表された生産者物価指数の上昇がインフレの高止まりを示唆した結果、FRB(米連邦準備制度)の早期利下げ期待が後退した。

ブルームバーグは、「ビットコイン」のGoogleの検索回数が過去一年間で最大に上昇したことを指摘。Googleトレンドのデータでテイラー・スウィフトやビヨンセの検索回数を上回っていることを指摘した。

ビットコイン(BTC)など主要銘柄の急ピッチでの上昇に加え、ミームコインの急騰など過熱感が強まっており、警鐘を鳴らすアナリストも少なくない。

Rekt Capital氏はその一人だ。

17日時点で、過去の相場サイクルからビットコインは数日以内に半減期前の大規模調整を経て“危険水域”に達する可能性があると指摘した。

IntoTheBlockの調査責任者であるLucas Outumuro氏は、先物市場のFunding Rate(資金調達率)が2021年10月以来の過熱水準に達していると指摘した。

中でも、ディバティブ大手のバイナンスおよびBybitの資金調達率は、それぞれ0.06%(年換算93%)と0.09%(年換算168%)に達し、ロングポジションへの偏りが示唆された。

さらに、DeFi(分散型金融)レンディングプラットフォームであるAave v3を通じて発行された負債総額は、年初から2.14倍に急増。ラップビットコイン(WBTC)の量は、2024年までに10,000BTC(約7億ドル)以上増加した。

このような状況を踏まえ、IntoTheBlockのアナリストは、デリバティブおよびDeFi市場に見られる高い借り入れコストは、仮想通貨市場に短期的な大幅調整を引き起こすリスクがあると結論づけた。

2021年初頭の強気相場のFunding Rateは現在よりもやや高い水準にあったが、レバレッジポジションの巻き戻しやロスカット(強制清算)の連鎖を受け、第2四半期には天井圏から55%もの暴落に見舞われた。当時は中国発の暗号資産(仮想通貨)全面禁止令や米テスラのビットコイン決済導入禁止などが相場に影響を与えた。

レバレッジポジションが過剰に積み上がれば、その分ボラティリティ(価格変動性)が上昇するリスクが増していく。市場が予想に反する動きをした場合、損失はレバレッジをかけた分だけ拡大するからだ。

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長期的には強気か

タイの首都バンコクで開催されたイベントに登壇したバイナンスのリチャード・テンCEOは、「ビットコインETF承認の影響で、機関投資家と新たな資金の流れを呼び込み始めており、まだ始まったばかり」「年末までに1BTC=80,000ドル水準を上回る可能性は十分ある」としつつ、「直線的な上昇ではなく乱高下を経るなど、この先も一筋縄ではいかないだろう」との見解を示した。

ビットコイン現物ETF(上場投資信託)の米SEC(証券取引委員会)承認に伴い機関投資家の需要が急拡大し、多額の資金が流入している。

BitMEXリサーチのデータによると、先週のETFの純流入額は25億6,500万ドルを超え、上場承認後47日間の取引後の累積純流入額は120億ドルに達している。

Ali氏によれば、過去1週間で21,401BTCが暗号資産(仮想通貨)取引所から引き出されており、1000BTC以上保有するクジラ(大口投資家)の数は13頭に増加した。

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