はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン63000ドル台回復 マイナー指標はFTX破綻以来の『降伏』水準に達す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
※このページには広告・PRが含まれます

マクロ経済と金融市場

前週末6月28日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比45.2ドル(0.12%)安の39,118ドル、ナスダック指数は126ポイント(0.71%)安の17,732で取引を終えた。

東京株式市場では、日経平均株価(前引け)は、前日比104.3円(0.26%)高の39,687円となった。

米国株の暗号資産(仮想通貨)関連銘柄では、ビットコインを大量保有するマイクロストラテジー株が前日比9.6%安の1377ドルと急落した。

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比4.3%高の1BTC=63,325ドルに。

BTC/USD日足

前週末の相場では、懸念された6万ドルのサポートライン(下値支持線)を割り込まずに反発。上値抵抗線となっていたトレンドラインをブレイクし、足元では反転攻勢の構えを見せる。

米証券取引所へのイーサリアム現物ETF(上場投資信託)の上場承認は時間の問題とされる中、第二関門の64,500ドルもブレイクするようだと相場の雰囲気も変わり得るだろう。

7週連続純流出の憂き目に遭っていたビットコイン現物ETFのフローは、平均より少ないながらも4週連続の純流入へと転じている。

時価総額上位の主要アルトコインでは、イーサリアム(ETH)が4.1%高、ソラナ(SOL)が6.5%高、ドージコイン(DOGE)が4.9%高で推移する。

関連:今週のビットコイン相場:需給悪化懸念の急落から反動高 今後の展望は?|bitbankアナリスト寄稿

マイナーの底打ちシグナルか

ビットコインマイナー(採掘業者)の活動が、“降伏”水準に達した。

グラフの赤いエリアは、ビットコインネットワークのハッシュレート(採掘速度)が過去の、ピークからどれだけ減少したかを示している。

CryptoQuantのデータによると、24年6月のビットコインマイニングハッシュレートは7.6%低下し、22年12月に大手暗号資産(仮想通貨)取引所のFTXが破綻した時以来の低水準まで減少している。

このような降伏水準は、採算が取れない一部マイナーが採掘を続けることが経済的に困難となり、一時停止もしくは撤退を余儀なくされたことを示唆している。

4年周期で訪れる今年4月のビットコイン半減期を経て、マイナーの収益性が半減していた。特に電力コストが高い地域や、効率の低いマイニング設備を使用しているマイナーにとって、ビットコイン価格の下落や報酬の減少は、経営に直撃する死活問題だ。

半減期直後にこそ、ビットコイン基盤のRunes(ルーン)プロトコル台頭の恩恵で高額手数料から利益を代替することが出来ていたが、ネットワーク活動の鈍化に伴い、収益は急激に減少したと見られる。

関連:ビットコインの新規格「Runes」、半減期後の需要殺到でBTC取引手数料が急騰

IntoTheBlockのデータによると、ビットコインマイナーは6月に30,000BTC(20億ドル相当)以上を売却していたが、歴史的に見ると、マイナーの大規模な降伏は市場の底打ちサインを示すことが多い。

データ分析企業CryptoQuantのKi Young Ju(@ki_young_ju)CEOは、1,000BTC以上を保有するマイニング企業の平均購入価格について、オンチェーンデータから1BTC=34,400ドルと見積もっており、現在の市場価格であれば大手マイナーには十分な余力があることを示している。

関連:ビットコイン続落で2週連続陰線、市場から警戒される3つの下落要因は?

関連:ビットコインの買い方|投資メリットやリスク、おすすめ取引所は?

コインベース・プレミアムは

CryptoQuantのデータによると、米最大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースのドル建ての通貨ペアと、バイナンスのUSDTペアで上場されているビットコイン(BTC)の価格差を表すコインベース・プレミアムが-0.285%に達した。

この水準は、今年5月以来の下乖離に相当しており、コインベースにおける米国の機関投資家からの売り圧力が強まっていることを示唆するが、これが反転してくれば、米国の機関投資家の買いが相場を主導していることを示唆する。

直近では、米国政府やドイツ政府の関連ウォレットから、犯罪収益として押収された多額のビットコインを売却する前兆として、コインベースなどへの大量送金が観測されていた。

関連:米・ドイツ政府、410億円相当のビットコインを売却か

関連:ステーキングや積み立てサービスに優位性、仮想通貨取引所「SBI VCトレード」のメリットを解説

ソラナ(SOL)上場の国内取引所

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

本記事は企業の出資による記事広告やアフィリエイト広告を含みます。CoinPostは掲載内容や製品の品質や性能を保証するものではありません。サービス利用やお問い合わせは、直接サービス提供会社へご連絡ください。CoinPostは、本記事の内容やそれを参考にした行動による損害や損失について、直接的・間接的な責任を負いません。ユーザーの皆さまが本稿に関連した行動をとる際には、ご自身で調査し、自己責任で行ってください。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/15 日曜日
11:30
ビットコイン中東リスクで調整、FOMC通過後の買い戻し予想|bitbankアナリスト寄稿
bitbank長谷川アナリストによる仮想通貨ビットコイン(BTC)週次分析。中東情勢緊迫化で1600万円から1490万円に下落するも、過去の地政学リスク時と同様に一時的調整と分析。FOMC通過とトランプ減税法案への期待で反発予想。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|アーサー・ヘイズのBTC急騰分析に高い関心
今週は、参政党の神谷代表による仮想通貨政策提案、米コネチカット州による反戦略的ビットコイン準備金法可決、アーサー・ヘイズ氏によるビットコイン急騰分析に関するニュースが最も関心を集めた。
06/14 土曜日
13:55
相次ぐ小規模企業による大規模な仮想通貨投資発表、VanEck専門家は株価操作の可能性を指摘
時価総額数億ドルの小規模上場企業が数百億ドル規模の仮想通貨アルトコイン購入計画を発表する事例が相次いでいる。VanEck専門家は一部を株価操作目的と分析し、投資家に注意を促している。
13:10
ビットコイン保有企業の増加でシステミックリスク上昇=コインベース分析
米コインベースが最新レポートで、現在228社が仮想通貨ビットコインを82万枚保有していると指摘し、こうした財務戦略でシステミックリスクも上昇していると説明した。
11:38
イーサリアム専門家らがETH価格を「大幅に過小評価」と主張、長期目標8万ドルも
イーサリアム技術者らが新報告書でETHを「デジタル石油」と位置付け、ビットコインとの比較で機関投資家向けに大幅な過小評価を訴える。ステーキング収益や供給上限機能により長期的な価値上昇を予測。
10:44
ブラジル下院委員会、ビットコイン戦略準備金法案を可決 
ブラジル下院委員会が仮想通貨ビットコイン戦略準備金法案を可決。外貨準備の最大5%をビットコインで保有する「RESBiT」創設を目指し、中央銀行デジタル通貨の担保活用も検討。
09:50
「ドン・キホーテ」運営のPPIH、オンチェーンでデジタル証券発行へ 若年層支援の仕組み
ドン・キホーテ運営のPPIHは、セキュリタイズジャパンと提携し若年層支援の仕組みを持つデジタル社債を発行する。majicaポイントなどで利息支払いし、若者に特典を付与する。
09:30
ソラナ現物ETF承認へ前進か、複数企業がSEC要請でS-1書類を修正提出
米SEC要請を受けフランクリン・テンプルトンやフィデリティなど複数企業がソラナ現物ETFのS-1書類を修正提出。ステーキング機能組み込みも検討され承認に向け前進。
08:20
ホスキンソン氏、エイダをビットコインやステーブルに替えることを提案
カルダノ創設者チャールズ・ホスキンソン氏は、1億ドル相当の仮想通貨エイダをビットコインや複数のステーブルコインに替えることを提案。背景や目的を説明し、売り圧を懸念する声にも応えている。
07:30
現在最注目の仮想通貨関連法案、来週火曜日に米上院で最終採決見込み
米上院が来週火曜日にステーブルコイン規制法案「GENIUS法」の最終採決を実施。米ドル裏付け義務化や年次監査要件など包括的な規制枠組みを設定する重要法案の行方に注目。
07:05
今年最大規模の流入、ビットコイン長期保有ウォレットに3万超BTC=アナリスト分析
月11日にビットコイン蓄積ウォレットへ3万BTC以上が流入。2025年最大規模で、史上最高値圏でも長期投資家の積極的な買い増しが継続している状況が明らかに。
06:30
ウォルマート・アマゾンが独自ステーブルコイン検討、競争激化でビザとマスターカード株価急落
米大手小売企業がステーブルコイン発行を検討中。年間数十億ドルの決済手数料削減が狙い。競争激化でビザ・マスターカード株価下落、大手銀行も共同発行で対抗策を模索している。
05:55
米ナスダック上場企業、1000億円規模のビットコイン購入を計画 SPAC調達で
著名仮想通貨投資家ポンプリアーノ氏がProCapBTCのCEO就任を協議中。SPAC合併により750億ドルを調達し、全額ビットコイン購入に充当する計画が明らかになった。
05:35
米SharpLink Gaming、670億円でETH大量購入 イーサリアム財団に次ぐ世界2位の保有企業に
米上場企業SharpLink GamingがETH176,270枚を670億円で購入し、イーサリアム財団に次ぐ世界第2位の保有企業となった。Consensys主導の私募増資で最大ETH保有戦略を推進。
06/13 金曜日
21:13
​​セガとDJTが満を持してリリースする『魁 三国志大戦』 BCGの新潮流を切り拓けるか?
セガの「三国志大戦」がWeb3テクノロジーを取り入れた新作『魁 三国志大戦』として生まれ変わった。CoinPostでは、開発を担うdouble jump.tokyoの創業者である上野 広伸氏にインタビューを実施。開発背景や作品の魅力を語ってもらった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧