仮想通貨肯定派の躍進
5日の米大統領選と同時に行われた米連邦議会選は、暗号資産(仮想通貨)に肯定的な候補者が否定的な候補者よりも多く当選している。
大統領選の方が注目度は高いが、仮想通貨の規制整備の観点からは議会選も重要。仮想通貨に肯定的な議員が多く占めることになれば、業界や相場にとって追い風が吹く可能性が高まる。
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本記事執筆時点における当選議員数は以下の通りで、左が下院で右が上院。そして、緑の方の数字が仮想通貨に肯定的な議員の数を表している。議会の過半数は下院が218、上院が50だ。
この数を集計しているのは、米大手仮想通貨取引所コインベースが立ち上げた非営利組織「Stand With Crypto」。同社のブライアン・アームストロングCEOは6日、議会選の結果を受けて以下のようにコメントした。
米国史上最も仮想通貨に肯定的な議会に加わった新しい議員を歓迎する。
今回の選挙で仮想通貨の投票者は、党派を超え、米国で鍵となる選挙戦で強く声を上げた。米国民は仮想通貨に非常に関心があり、デジタル資産のための明確な規制を望んでいる。
我々は、明確な規制を整備してくれる新しい議会と協業できるのを楽しみにしている。
Welcome to the new members of America's most pro-crypto Congress ever… 219+ pro-crypto candidates and counting have now been elected to the House & Senate.
— Brian Armstrong (@brian_armstrong) November 6, 2024
Tonight the crypto voter has spoken decisively – across party lines and in key races across the country. Americans… pic.twitter.com/t91wC3Wtzr
米議会選では、党として仮想通貨支持を強く表明している共和党が上院の過半数を奪還。下院は本記事執筆時点では結果は確定していないが、共和党がリードしている。
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仮想通貨市場への影響
仮想通貨に肯定的な議員がより多く当選して、「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法(FIT21)」の法案可決のような規制整備の推進に期待が高まる一方で、仮想通貨肯定派の候補が破れている例もある。
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マサチューセッツ州では仮想通貨に批判的なことで知られるエリザベス・ウォーレン氏が、仮想通貨肯定派のジョン・ディートン氏に勝利。ウォーレン氏は、選挙キャンペーンで「仮想通貨に反対する勢力(anti-crypto army)」を結成するとも述べている。
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仮想通貨取引所Bitfinexのアナリストは「Decrypt」に対し「仮想通貨相場、特にビットコイン(BTC)の価格は、選挙の前後である11月の最初の10日間は価格変動が大きくなると我々は予想している」と説明。
そして「政治に不確実性があったり、財政が不安定になって安全資産として需要が高まったりすれば、ビットコインが上昇することはよく起こりうる」とも述べた。
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