はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米下院選も共和党リードで現実味を帯びる「トリプルレッド」 仮想通貨支持派の当選相次ぐ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

共和党過半数まで5議席に迫る

米国で5日に大統領選と同時に行われた連邦議会選で、下院の開票が進められている。トランプ次期大統領率いる共和党が過半数を取得する可能性が高まっており、仮想通貨市場への追い風になることが期待されている。

政党が下院で過半数を確保するには、218議席以上の獲得が必要だ。NBCによると、日本時間11日10時14分現在では、共和党が213議席、民主党が204議席を獲得している。共和党がリードしており、過半数まであと5議席に迫っている格好だ。

出典:NBCニュース

なお、上院ではすでに共和党が53対46の議席数で過半数を奪還しており、大統領のポストのほか、上下両院を共和党が独占する“トリプルレッド”も現実味を帯びている。

プラスの影響として、暗号資産(仮想通貨)市場の規制環境の改善が見込めるだろう。共和党の規制緩和志向と相まって、業界の発展を後押しする法案の可決や減税などの株高効果が期待できるからだ。

これまでは、上院は民主党、下院は共和党が多数派の「ねじれ議会」が続いていた。

米SEC(証券取引委員会)は、証券法違反などの名目で、米国内で暗号資産関連事業を営む企業を続々提訴するなどしており、規制基準が曖昧なまま強硬手段に出ていると反発が強まっていた経緯がある。トランプ氏は以前、ビットコインカンファレンス登壇時に、SECのゲンスラー委員長の解任に言及していた。

関連:トランプ前米大統領、ビットコインを「国家戦略準備金」に充てる方針示す ゲンスラーSEC委員長の解任にも言及

一方で、トランプ氏の掲げる政策は関税引き上げなど貿易摩擦の再来となる可能性もあり、インフレ懸念など不確実性が強い。

関連:「米国史上最も仮想通貨に肯定的な議会」誕生か 共和党が上院の過半数奪還

番狂わせでモレノ氏勝利も

今回の選挙では、仮想通貨擁護派を支援する政治資金団体にも多くの寄付が集まった。

フェアシェイク(Fairshake)という超党派のスーパーPACは、50人以上の議会候補者を支援するために1億3,500万ドル(約207億円)を費やし、支援した候補者のうち48人が当選した。

スーパーPACとは

特別政治行動委員会と呼ばれる、米国の政治資金団体。企業や業界団体、個人から無制限に献金を集めることが可能。候補者や政党への直接的な寄付・献金など直接的な選挙活動は禁止されているが、広告キャンペーンやソーシャルメディア活動などでの支援を行うことができる。

▶️仮想通貨用語集

例えば下院では、ミネソタ州では現職のトム・エマー議員(共和党)が再選している。エマー議員は、米証券取引委員会(SEC)のゲンスラー委員長が規制を乱用しイノベーションを妨げているとして批判してきた人物だ。

また、民主党からはニューヨーク州で現職リッチー・トレス議員が下院選に勝利した。トレス氏は7月、一部民主党議員らが、民主党全国委員会に提出した、仮想通貨・ブロックチェーン技術に対して寛容な政策に転換するよう求める書簡に名前を連ねていた。

関連米民主党議員ら、仮想通貨業界への締め付け転換とSEC委員長の交代求める

また、上院では番狂わせとして、フェアシェイクが支援するバーニー・モレノ氏(共和党)が、オハイオ州で、現職のシェロッド・ブラウン議員(民主党)を接戦の末、50.2%の得票で破った。

ブラウン氏は仮想通貨に懐疑的で規制強化を求めており、2006年に議席を奪還して以来、約18年間上院議員を務めていたところだ。

モレノ氏は高級車ディーラー分野の起業家で、2016年よりブロックチェーン技術の価値と変革の可能性に注目し、ボランティア活動や投資を行ってきた人物である。

仮想通貨擁護団体StandWithCryptoによると、現在下院では仮想通貨肯定派が268議席、反対派が122議席を獲得している。上院では肯定派が19議席、反対派が12議席を獲得した。

出典:StandWithCrypto

関連:仮想通貨否定派ウォーレン上院議員、マサチューセッツ州で再選 

肯定派が多く当選する中で、次期SEC委員長にも注目が集まっている。現在、トランプ氏のチームが候補者リストを作成中で、有力候補として仮想通貨・株投資プラットフォーム「ロビンフッド」の最高法務責任者ダン・ギャラガー氏が挙がっているところだ。

関連:ビットコイン大統領選後も上昇止まらず1250万円に 主要アルトはETH、SOL、DOGEが高騰

関連:ドージコイン(DOGE)が3年ぶり高値まで上昇 米大統領選とイーロンマスクの動向背景に

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/27 土曜日
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
05:50
バイナンス傘下トラストウォレットの10億円不正流出、CZ氏が全額補償を表明
バイナンス創設者のCZ氏が同社傘下のトラストウォレットのハッキング被害について10億円以上の全額補償を表明した。ブラウザ拡張機能の脆弱性が原因で、内部関係者の関与が疑われている。
12/26 金曜日
18:02
Aave、ブランド資産移管案を否決 DAOガバナンスの課題浮き彫りに
Aaveのブランド資産移管提案が26日のSnapshot投票で否決。反対55%、棄権41%、賛成わずか3.5%。CoW Swap手数料問題が発端となった所有権紛争は、DeFiガバナンスの構造的課題を浮き彫りに。
18:00
仮想通貨の税制改正大綱、押さえておくべき重要ポイントを専門家が徹底解説|Gtax寄稿
税制改正大綱で、暗号資産(仮想通貨)税制の大幅見直しが示されました。分離課税・3年間の繰越控除が導入される一方、対象となる「特定暗号資産」や取引形態には制限も。現物取引とデリバティブ取引の損益通算、ステーキング報酬の扱い、NFTの課税方式など、今後の制度設計を見据えて準備すべきことを公認会計士・税理士が詳しく解説します。
16:00
リトアニア、仮想通貨ライセンス義務化へ 申請低迷
リトアニア中央銀行が仮想通貨事業者にMiCAライセンス取得を義務化。2025年12月31日以降、無許可運営には罰金や最長4年の禁錮刑。370社以上が登録するも申請はわずか30社で全体の1割未満。同国はEU内でMiCAゲートウェイとしての地位確立を目指す。
15:05
仮想通貨投資への期待高まる、税制改正で約5割が投資拡大を検討=ビットバンク調査
ビットバンクが発表した2025年仮想通貨投資実態調査によると、2026年の市場期待として「税制改正」が34.3%で最多。税制が20%の申告分離課税に変更された場合、約5割が投資拡大意向を示した。知識不足が投資の障壁だが心理的ハードルは低下傾向。
14:01
ユニスワップ重大提案が圧倒的に可決 1億UNIバーンと手数料スイッチ起動へ
ユニスワップのUNIfication提案が賛成票1億2500万票超で可決。国庫から1億UNIをバーンし、プロトコル手数料を起動。取引量増加が供給減少に直結するデフレ型モデルへ転換。
14:00
ステーブルコインとは|市場規模・取引量・主要銘柄と規制の行方
ステーブルコインとは、価格が安定するよう設計されたデジタル通貨。本記事では仕組み・種類(USDT/USDC/JPYC等)・市場規模・リスク・将来性・国内での買い方まで、初心者にもわかりやすく解説します。
13:50
フィリピン当局、未登録取引所への取り締まり強化 コインベースなどアクセス遮断
フィリピン規制当局が無登録の海外仮想通貨取引所50社へのインターネットアクセス遮断を命じた。コインベースやジェミニも対象になっている。
13:20
ST市場効率化目指す、SBI新生銀行ら6社が新たな決済実証を開始 預金のトークン化で
SBI証券、大和証券、SBI新生銀行ら6社がトークン化預金DCJPYを利用したセキュリティトークンのDVP決済の実証に関する協業を開始した。
13:00
イオレ、仮想通貨レンディング「らくらくちょコイン」の事前予約開始
東証グロース上場のイオレが暗号資産レンディング「らくらくちょコイン」の事前予約を開始。年利8%〜、約1万円から利用可能。2026年1月下旬の正式リリースを予定し、事前登録者には4月まで13%の特別料率を適用する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧