はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

10万ドル達成後のビットコイン急反落、1500億円相当の大規模ロスカットが発生

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

5日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は−248.33 (0.55%)の44,765ドル、ナスダック指数は−34.39 (0.17%)の19,700ポイントで取引を終えた。

東京株式市場では、日経平均株価(前引け)は前日比-353円(0.9%)の39,042円。

米国時間(日本時間深夜〜明け方)にかけてビットコインが大幅反落したことに伴い、仮想通貨関連銘柄は軒並み下落。コインベースが-3.13%の320.5ドル、マイクロストラテジーが-4.82%の386.4ドルとなった。

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は、前日比-5.21%の1BTC=97,360ドルに。

BTC/USD日足

100,000ドルの歴史的節目を突破し、勢い付いたまま104,000ドルまで続伸したものの、その後徐々に利益確定売り優勢となった。デリバティブ(金融派生商品)市場での過熱感が顕在化しており、ロスカット(強制清算)連鎖につながった。

CoinGlassのデータによると、先物市場における昨日のロスカット規模はロングポジションが8.6億ドル、ショートポジションが2.8億ドルに達した。計10.4億ドル(1560億円)規模のロスカットは、21年12月以来。

coinglass

4日には、韓国の戒厳令が発令されたことを受け、韓国大手取引所のUpbitなどで仮想通貨がウォン建てで暴落。フラッシュ・クラッシュを引き起こした。

ビットコイン価格が過去最高値を更新し、10万ドルを突破するなど高水準にあるため、より多額の証拠金が必要となる。このような大規模な清算は、市場の過熱感や投機的な取引の増加を示唆する指標の一つといえるだろう。

一方、大規模ロスカットで需給面が改善したほか、急落後は押し目買いによる急反発も見られた。トランプ新政権の発足を来年1月に控え、思惑が膨らみやすい状況にある。

実際、ここのところ米国絡みの好材料が続いている。

ドナルド・トランプ次期米大統領は、デビッド・サックス氏をホワイトハウスの人工知能・暗号資産担当長官に任命すると新たに発表した。

関連:トランプ次期大統領、ソラナ初期投資家のサックス氏をAI・仮想通貨特命官に任命

サックス氏はPayPalの初期メンバーとして参画し、最高執行責任者(COO)を務めたほか、Craft Venturesを設立し、ベンチャーキャピタリストとしても活動。2021年6月には、Craft Venturesがリードインベスターとしてソラナ(SOL)のシリーズBラウンドに参加した。

関連:ビットコインは今後どうなる?2025年の価格予測と3つの注目材料

関連:ビットコインETFは日本で買える?現物BTCとのメリット比較や関連銘柄の買い方も紹介

アルトコイン相場

コインマーケットキャップ時価総額上位の主要アルトコインでは、スイ(SUI)が前日比13%高の4.31ドルに上昇。時価総額ランキング20位に浮上した。

SUIは、Meta(旧Facebook)の元メンバーによって開発され、高速かつ大量のトランザクション処理が可能なレイヤー1ブロックチェーン。国内ではOKJ(オーケーコイン・ジャパン)やbitbankに上場している。

Apple App StoreのUtilityセクションで4位に入るPhantom Walletがスイ(SUI)にも対応することが材料視された。以前までは、ソラナ(SOL)とイーサリアム(ETH)のみの対応だった。

Phantomは5日、Web3決済プロバイダーTransakを統合して暗号資産へのアクセスを簡素化し、ユーザーエクスペリエンスを向上させることも発表している。

資産運用会社大手のグレースケールは24年8月、SUIへのエクスポージャーを求める認定投資家向けに「Grayscale Sui Trust」を立ち上げ、伝統的な投資運用会社のVanEckも11月にSui(SUI)価格連動型ETN(上場投資証券)の提供を開始した。

これにより、機関投資家や伝統金融市場の投資家は、直接トークンを保有することなくSuiへの投資が可能となっている。

関連:スイ(SUI)の買い方|元Meta開発者が手掛ける仮想通貨の将来性、おすすめ取引所の選び方

関連:仮想通貨 時価総額ランキング|注目銘柄・チャート

Coinpost x Gtax 共同アンケート企画

関連:今すぐできる仮想通貨の税金対策、覚えておきたい損益圧縮による節税効果|Aerial Partners寄稿

関連:おすすめ国内仮想通貨取引所 投資家のクチコミ比較ランキング

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/05 土曜日
13:40
トランプ一族の「World Liberty Financial」、WLFIトークンの取引開始を提案
World Liberty Financialが仮想通貨WLFIトークンの譲渡可能化を提案。早期支援者のトークンがアンロックされる見込み。
13:00
リップル社、シンガポールでXRPLの起業家育成プログラム開催へ 最大20万ドル資金提供
リップル社がシンガポールでXRP台帳基盤の起業家育成プログラムを開始する。RWAトークン化・DeFi・AI分野などに焦点を置き、最大20万ドルの資金提供を予定している。
10:20
1兆円相当ビットコインが移動も、構造的売り圧力は限定的か=Bitcoin Vector分析
14年以上動かなかった8万ビットコイン(約1.2兆円)が8個のアドレスから移動。仮想通貨取引所への売却ではなくOTC取引との見方も。
09:45
ロシア国営ロステック、トロンでステーブルコインRUBx発行へ 制裁回避狙いも
ロシア国営企業ロステックがルーブル建てステーブルコインRUBxを年内に発行する予定だ。決済プラットフォームRT-Payも立ち上げる。経済制裁回避の意図もあるとみられる。
08:20
Mercado Bitcoin、XRPレジャーで約300億円の資産トークン化計画
ブラジルの仮想通貨取引所Mercado BitcoinがXRPLで実世界資産トークン化を拡大。南米機関による最大規模の取り組み。
07:10
英上場ゴールド探査会社Hamak Gold、ビットコイン財務戦略導入で247万ポンド調達
ロンドン上場のHamak Goldが仮想通貨戦略転換を発表。カタール王族系投資ファンドも参加し株価6%上昇。
06:55
14年以上動かなかったビットコイン、合計1兆円相当が移動 警戒感高まる
14年以上動かなかった合計1兆円相当の仮想通貨ビットコインが、8個のアドレスから移動したことがわかった。当時からどのくらい価値が増えているのかも明らかになっている。
06:30
Ondo Finance、米SEC登録のOasis Pro社買収でトークン化証券市場に本格参入
RWAトークン化プラットフォームOndoが規制準拠のOasis Proを買収。米国投資家向けトークン化証券サービス拡大へ。
06:10
スウェーデン、違法収益による仮想通貨の押収を強化
スウェーデンのストレマー司法相が警察や税務当局に仮想通貨を含む犯罪収益の押収強化を指示。昨年11月導入の欧州最厳格な没収法により840万ドル相当を押収済み。
05:40
2800分の1の確率を突破 個人マイナーがビットコイン採掘に成功、5000万円獲得
個人ビットコインマイナーが7月4日にブロック903,883を単独採掘し、3.173BTC(約5000万円)の報酬を獲得。ネットワーク全体の0.00026%のハッシュレートで成功。
07/04 金曜日
17:43
マックハウス、仮想通貨事業でゼロフィールドと基本契約
アパレル大手マックハウスが暗号資産事業に参入。国内マイニングシェア1位のゼロフィールドと基本契約を締結し、ビットコイン購入とマイニングの両輪戦略で収益多様化を目指す。
17:11
SMBCグループ、事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設 Web3や生成AIの活用を目指す
SMBCグループが事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設。Web3などを活用し、スタートアップから大企業まで多様なパートナーと新事業を創出。
15:08
みんなの銀行、ソラナ基盤のステーブルコイン事業化に向け共同検討を開始
みんなの銀行がソラナ(SOL)基盤のステーブルコインとweb3ウォレットの事業化に向け共同検討を開始。Solana Japan、Fireblocks、TISの3社と協業し、新たな金融体験の創出を目指す。
13:50
米上場アンバー・インターナショナル、約37億円調達で仮想通貨準備金戦略を加速
米上場のアンバー・インターナショナルが機関投資家から2550万ドルを調達し、1億ドルの仮想通貨リザーブ戦略を強化。パンテラ・キャピタルなど著名投資家が参加。
13:00
米ストラテジー社に集団訴訟 ビットコイン保有リスクを軽視と主張
米国でストラテジー社に対する集団訴訟が提起された。ビットコイン投資戦略を過大評価しリスクを軽視したと主張している。新会計規則適用後の損失計上が争点の一つになっている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧