はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米ステーブルコイン法案、来週末までの成立視野に 次の「起爆剤」との見解も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

上院、新たな修正案を検討

米暗号資産(仮想通貨)ジャーナリスト、エレノア・テレット氏は15日、米国上院のステーブルコイン規制法案「GENIUS法案(S.1582)」の超党派修正案が、上院で回覧されていると明らかにした。この修正案には、消費者保護、破産、倫理に関する新たな変更が含まれているという。

GENIUS法案は今年2月、ビル・ハガティ上院議員によって最初に提出され、当初は超党派の支持を得ていた。しかし、複数の親仮想通貨派の民主党議員が討論終結に反対票を投じたため、5月8日に否決され、上院での審議進行がストップしていた。その後、法案の文言修正をめぐる超党派協議が再開され、その行方に注目が集まっていた。

関連:米GENIUS法案が否決、ステーブルコイン規制の先行き不透明に

テレット氏がX上で公開した修正案には、以下の内容が含まれている。

  • ステーブルコイン発行者が、連邦預金保険公社(FDIC)の保険もしくは連邦政府の保証を受けていると主張することは厳禁
  • ステーブルコインの名称に合衆国(United States)に関連する用語を用いてはならない。ユーザーに誤解を招かないよう、合衆国政府(USG)など、政府を連想させるものを禁ずる
  • 大手IT企業によるステーブルコイン発行を厳格に制限:金融に従事していない上場企業のステーブルコイン発行を制限することで、銀行業と商業を分離
  • 連邦準備制度の「マスターアカウント」の付与対象者基準に変更がないことを明記
  • 財務省の執行権限強化:「不注意または恣意的な違反」があった場合、ステーブルコイン発行者の登録を停止
  • 特別な政府職員に関する倫理規定を追加:利益相反の基準は、一般政府職員およびイーロン・マスク氏を含む特別職員にも適用される

テレット氏のその後の投稿によると、共和党のジョン・スーン議員(多数党院内総務)がGENIUS法案の討論終結のための投票申請を行い、19日夜に採決が予定されている。この手続きは法案審議を先に進めるために不可欠だが、8日に行われた投票では、賛成48対反対49で否決されていた。

GENIUS法案の成立を楽観視

米メディアSemaforの報道によると、仮想通貨支持派のシンシア・ルミス上院議員(共和党)とカースティン・ギリブランド上院議員(民主党)は、修正されたGENIUS法案の近日中の上院可決に楽観的な見方を示している。

ルミス議員は、戦没者追悼記念日(5月26日)までに上院がGENIUS法案を可決する可能性について、「妥当な目標だと思う」と述べた。

ギリブランド議員は、修正案には民主党の主張が盛り込まれ、消費者保護や破産に対する保護、倫理といった面で改善と大きな進展がみられると語った。同議員は、8日の討論終結に反対票を投じた1人だ。

民主党からは、トランプ大統領とその家族による仮想通貨事業との関わりが利益相反にあたるとして、懸念の声が上がっている。

しかし、ギリブランド議員は、修正案にはトランプ大統領の仮想通貨関連の利益に焦点を当てた条項は含まれないと示唆している。同法案の倫理規定は非常に強力で優れたものだが、倫理法案ではないと以下のように述べた。

トランプ大統領が行っていることの多くは、既に違法であり、法案が大統領の倫理問題の全てに対処する必要はない。この法案の本来の目的は、ステーブルコインを規制することだ。

GENIUS法成立の重要性

仮想通貨支持派のジョン・ディートン弁護士は、GENIUS法案が可決されない場合、強力な仮想通貨法や改革は2029年まで実現しない可能性があると警告した。

ディートン氏は、GENIUS法案は実際には、仮想通貨法案というより「ドル優勢法案」と呼ぶべきだと主張している。米ドルに裏付けられたステーブルコインを支援することにより、米国債の需要が高まり、ドルが世界の主要準備通貨として地位を維持することに貢献できるというのがその理由だ。

同氏は、中国やロシアなどの大国が「脱ドル化」を推進する中、アメリカは迅速に行動しなければならないと強調した。

仮想通貨データプラットフォームMessariの創設者ラ​​イアン・セルキス氏も、GENIUS法案が近いうちに可決されなければ、トランプ政権での仮想通貨改革は頓挫する可能性が高いと警告している。

さらに、コインテレグラフのコンセンサス2025での取材によると、特に新興国の仮想通貨ユーザーにとって、ステーブルコインは新たな利用シーンを生み出す可能性があると、Aptosのエコシステム責任者Ash Pampati氏は指摘。また、ステーブルコインの規制整備が次の業界成長の大きな「起爆剤」となり、これまでにない機関投資家の強い関心を引き出し得ると語っている。

関連:ステーブルコイン「USDC」の買い方、DeFi運用・使い方を徹底解説

関連:リップルのステーブルコイン「RLUSD」× 機関投資家向け戦略 SBIとの協業も

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
02/28 土曜日
14:00
ヴィタリック、イーサリアムのスケーリング本格化へ ロードマップ提示
仮想通貨イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏が短期・長期のスケーリングロードマップを公開した。分散性を維持しつつ規模拡張する計画を説明している。
11:30
米SEC委員長「仮想通貨機会損失」を認め、米市場復権の方針表明
米証券取引委員会(SEC)のアトキンス委員長が、過去の規制方針による「機会損失」を認め、仮想通貨領域の主導権奪還を表明した。分散型台帳技術への期待を示し、トークン化預金の承認も示唆するなど、前政権からの劇的な方針転換が鮮明となっている。
11:15
「ビットコイン市場は大底に達していない可能性」クリプトクアント分析
クリプトクアントは週間市場レポートを発表。ビットコインはレバレッジ解消が進んでいるが、過去の弱気相場と比較すると底値に達していない可能性が高いと指摘した。
10:10
米司法省のスキャム対策局、900億円超の仮想通貨を凍結・押収
米司法省コロンビア特別区の連邦検察が今週、東南アジアを拠点とする中国系国際犯罪組織による仮想通貨詐欺から計900億円の資産を凍結・押収したと発表した。わずか3カ月での成果であり、詐欺被害者への返還を目指して法的手続きが進められている。
09:30
ビットコイン50万円下落、米クラリティー法案の不透明感が重荷に|仮想NISHI
ビットコインは、27日から28日にかけて最大50万円幅の下落となった。今回の下落の最大の背景は、ホワイトハウスが3月1日を期限としている仮想通貨市場構造法案の妥結に向けた進展が不透明となっていることである。
08:50
米上院議員ら、バイナンスの不正金融疑惑で司法省と財務省に調査要請
米民主党の上院議員11名が、バイナンスによるイラン関連の不正送金疑惑を巡り、司法省と財務省に対し徹底調査を求めた。2023年の和解条件違反の可能性や、トランプ大統領の仮想通貨事業との接点も指摘されている。
08:10
金融庁、仮想通貨などのマネーロンダリング対策に関する実証実験を支援へ
金融庁は、仮想通貨などのマネーロンダリング対策に関する実証実験を支援すると発表。この実証実験では、マネーロンダリング対策について企業が共同して情報連携を行う新たな枠組みの有効性や法的論点を検証する。
07:35
マウントゴックス元CEO、約8万BTCの盗難ビットコインの回収に向けハードフォーク提案
マウントゴックスの元CEO、マーク・カルプレスが28日、2011年に盗まれた79,956BTCをビットコインのコンセンサスルール変更によって回収するためのハードフォーク提案をGitHub上で公開した。提案はビットコイン開発者コミュニティに波紋を広げており、不変性の原則を巡る議論が再び活発化。
06:35
英バークレイズ、決済と預金管理用の独自ブロックチェーン基盤の構築を検討
英銀行大手バークレイズが、決済や預金管理のための独自ブロックチェーン基盤の構築を検討中。ステーブルコインやトークン化預金の活用を視野に入れ、既存の金融システムの近代化と効率化を加速させる狙いがある。
06:20
米超党派議員、仮想通貨開発者の刑事訴追を防ぐ新法案を提出
米連邦議会で「2026年ブロックチェーン開発イノベーション促進法」が提出された。トルネードキャッシュ事件などを背景に、顧客資産を管理しないソフト開発者が送金業者として刑事訴追されるリスクを排除し、国内のイノベーションを保護する目的。
05:55
モルガン・スタンレー、仮想通貨の自社カストディとE*Tradeでの取引提供を計画
米金融大手モルガン・スタンレーが、ビットコインの自社カストディ技術の開発と、傘下E*Tradeでの現物仮想通貨取引の提供を計画。既存の金融サービスとデジタル資産の統合を加速。
05:45
ビットコインETF、3日で1700億円の資金流入
米国の現物ビットコインETFが直近3営業日で11億ドル超の純流入を記録。5週間にわたる流出トレンドに終止符を打ち、規制案の進展を背景とした機関投資家の買い意欲が鮮明に。
05:00
韓国国税庁、差押え仮想通貨の復元フレーズを誤公開 7億円相当のトークンが流出か
韓国国税庁が押収された仮想通貨ウォレットの復元キーを報道資料の写真に無修正で掲載し、7億円以上のトークンが第三者に流出した疑いが浮上。専門家は当局の仮想通貨管理に対する基礎知識の欠如を厳しく批判。
02/27 金曜日
18:10
アステリアが企業向けJPYC決済基盤を4月提供開始、自社で10億円保有へ|MoneyX
アステリアが4月、1万社超が導入するデータ連携ソフト「ASTERIA Warp」を通じてJPYCと既存業務システムを接続する企業向け決済基盤「JPYC Gateway」の提供を開始すると発表。自社勘定でJPYC10億円を保有する方針も明らかにした。JPYCはシリーズBで17.8億円の調達とLINE NEXTウォレット「Unifi」への採用も同日発表した。
16:22
JPYC×LINE連携で日本円ステーブルコインを日常決済へ|MoneyX2026
LINE NEXTが新ウォレット「Unify」にJPYC採用を発表。Kaiaチェーンへの展開検討やポイント交換との連携も明かされ、AIエージェント決済や数十兆円規模の発行構想など今後の展望が議論された。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧