はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

今回のビットコイン強気相場は機関投資家主導、個人からクジラへ移行=Matrixport

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

企業のビットコイン保有が市場牽引か

暗号資産(仮想通貨)サービス企業Matrixportは23日、ビットコイン(BTC)市場について最新の分析を発表した。現在のビットコインの上昇は、個人投資家ではなく、機関投資家が主導するものだと指摘している。

過去の強気相場では、個人投資家が主導権を握り、ソーシャルメディアでの盛り上がりやFOMO(取り残されることへの不安)が急激な価格上昇を促していたとみられる。

一方で今回は、ビットコイン財務戦略を採用する企業など大手機関投資家が市場を牽引している傾向があると述べた。

Matrixportは、ビットコインの先物市場においてファンディングレート(資金調達率)が落ち着いており極端な買いや売りが見られないと指摘した。

また、取引量は最小限であり、アルトコインは出遅れていると続ける。こうしたことは個人投資家が不活発であることを示唆しているとする格好だ。

さらに、以前の強気相場とは異なり、今のサイクルでは個人投資家によるビットコイン保有は伸びていない。一般的にはビットコインはまだ採用の初期段階と信じられているものの、実際には少数のクジラ(大口保有者)が入手可能な供給量を吸収しているとも指摘した。

Matrixportは、個人投資家から機関投資家への移行が加速するにつれて、企業によるビットコイン需要の状況や、そうした傾向がどのくらい長く続くかを理解することが重要になると意見した。

具体的には、オンチェーンデータやウォレット活動の分析が、大口保有者が取引を活発化させる価格レベルを推定するのに必須だとしている。Matrixportは、次のように見解を示した。

私たちは今、ビットコインに対する需要が、静かに着実に、初期の投資家やマイナー、取引所から、新たなクラスの投資家、とりわけストラテジー社のような企業が主導する段階へと移行するのを目撃している。

現在の強気相場は投機的なデリバティブ取引よりも、現物市場での蓄積により牽引されており、長期的な保有ポジションが背景にあるとも意見した。

Glassnodeも22日、過去と比較して、長期保有者によるビットコイン利益確定が大幅減少していると指摘。投機的な要素が減少し、投資家からの強気な期待が継続している可能性があると分析していたところだ。

関連:『ビットコインピザの日』15周年 ATH更新も長期保有者の利益確定は減少=データ

Matrixportが指摘するように、5月現在、世界の上場企業や機関投資家85社が保有するビットコインは合計80万BTCを超えている。供給量全体の約4%に達している形だ。なお、そのうち約2.7%を米国のストラテジー社が占めている。

企業がビットコイン財務戦略を採用する理由としては、インフレや法定通貨価値下落に対する備え、ポートフォリオ分散化などが挙げられている。

日本国内でも、メタプラネットやリミックスポイントがこうした戦略を取り入れており、両社ともに株価を大きく成長させているところだ。

関連:ビットコインを保有する上場企業ランキング|日本・米国の注目企業を解説

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/24 土曜日
13:50
コミュニティ投票を提案 Sui上DEX「Cetus」の230億円盗難資金返還に向けて
Sui上のDEX Cetusが2.2億ドル仮想通貨盗難で6000万ドル回収に国際捜査連携、1億6200万ドル凍結資金の返還についてSuiコミュニティ投票を提案。
13:20
ステーブルコインが2兆ドル規模の米国債需要を創出可能=米財務長官
ベッセント米財務長官がステーブルコイン推進により2兆ドルの米国債需要が創出されると予測した。また、トランプ政権の関税交渉の行方についても見解を示している。
11:35
ビットコイン下落でストラテジー株が7.5%安、メタプラネットは一時ストップ安
トランプ大統領の関税発言を受けビットコインし関連企業の株価にも飛び火。一方、安全資産の金は大幅反発。
10:25
ビットコイン、史上最高値更新も大口売り圧力は限定的か=アナリスト
仮想通貨ビットコイン史上最高値更新中、Cryptoquantアナリストが大口投資家動向を分析。取引所流入3億ドルと低水準維持。MVRV比率の乖離現象で市場構造変化を指摘。
09:45
今回のビットコイン強気相場は機関投資家主導、個人からクジラへ移行=Matrixport
仮想通貨ビットコイン上昇を主導する層が個人投資家から機関投資家に移行しているとMatrixportが分析した。企業のビットコイン財務戦略採用で市場構造が変化していると述べる。
09:15
CZ、トランプ一族のWLFIとの関係に関するWSJ報道に反論
トランプ家の仮想通貨プロジェクトWLFIのフィクサーではないと、バイナンス前CEOのCZ氏がWSJの報道内容に反論した。これまでの経緯も明かしている。
08:20
ハイパーリキッドのHYPEトークン最高値更新、OIが90億ドル突破
仮想通貨分散型取引所HyperliquidのHYPEトークンが史上最高値37.24ドルを記録。オープンインタレスト93億ドル突破と大口10億ドルロングポジション構築が価格急騰を後押し。
07:32
スウェーデンのH100グループ、同国上場企業初のビットコイン戦略開始
スウェーデンのH100 Group ABが50万ドルで4.39ビットコインを購入し、同国初の上場企業による仮想通貨準備金戦略を開始。議会の国家ビットコイン準備金提案と同時期の動向として注目。
06:35
米セムラー、455ビットコインを追加購入
米ナスダック上場の医療技術企業セムラー・サイエンティフィックが仮想通貨ビットコインを455BTC追加購入し総保有数4264BTCに。一方で株主代表訴訟の可能性も浮上。
06:15
ビットコイン・イーサリアム・XRP反落、トランプのEU・アップル関税発言を受け
トランプ大統領がEU輸入品50%関税とアップル25%関税を発表後、仮想通貨ビットコインが11万ドルから10万8400ドルに急落。仮想通貨市場で2億ドル超の清算発生。
05/23 金曜日
18:05
ビットコインは今後どうなる?2025年の価格展望・注目材料
2025年5月、仮想通貨ビットコインは11万ドルに到達。今後どうなるのか?価格上昇を支える5つの注目材料と専門家の予測を解説します。
13:50
セイラー率いるストラテジー社のビットコイン戦略を徹底分析=VanEck
資産運用大手VanEckがストラテジー社(MSTR)のビットコイン戦略を分析。レバレッジをかけたBTC投資商品として評価し、プレミアム発生理由と主要リスクを解説した。
13:25
政府・日銀、デジタル円に関する第2次中間整理を公表 プライバシー保護と民間決済との共存策を検討
政府・日銀、CBDC第2次中間整理を発表。日銀が個人情報を扱わない「二層構造」でプライバシー保護を。民間決済手段との共存や相互運用性向上に向けた具体的検討結果をまとめた。
13:00
『ビットコインピザの日』15周年 ATH更新も長期保有者の利益確定は減少=データ
仮想通貨ビットコインは初取引を記念するピザ・デー15周年を迎え史上最高値を記録した。一方で、長期保有者の利益確定は昨年12月比で大幅減少している。
12:08
ビットコイン11万ドル台で推移、個人投資家の出遅れシグナルは持続性を示唆
ビットコインは11万ドル超の最高値圏で推移。ムーディーズによる米国債格下げを受け、ヘッジ手段としてのBTC需要が急増した。一方、SECはXRP・ライトコインETFの承認判断を8月に延期している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧