はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ハミルトン・レーンのSCOPEファンド、マルチチェーン化

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

セキュリタイズとワームホールが提携

RWA(現実資産)トークン化企業セキュリタイズは17日、ワームホールと提携し、資産運用会社ハミルトン・レーンのトークン化プライベートクレジットファンドをマルチチェーン化すると発表した。

対象となるのはハミルトン・レーンのシニアクレジットファンド「Senior Credit Opportunities Fund(SCOPE)」である。同ファンドは、2023年にポリゴン(POL)でトークン化されていたところだ。

ハミルトン・レーンは、2025年3月31日時点で、約9,580億ドル(約142兆円)の運用・監督資産を保有する世界最大級のプライベートマーケット投資会社である。なお、シニアクレジットファンドとは返済優先度が最も高い債権に投資するファンドだ。

今回の動きにより、SCOPEはイーサリアム(ETH)とオプティミズム(OP)上で展開されるようになった。相互運用性は大手クロスチェーン相互運用プロトコルのワームホールによって実現されている。

同時に、SCOPEのオンチェーン機能を強化。日次NAV(純資産価値)予想価格設定、即時サブスクリプション、オンデマンド償還、イーサリアムとオプティミズム両ブロックチェーンでの直接発行など、一連の機能が加わった。

また、新たなトークン「sSCOPE」が導入され、SCOPEをより広いDeFi(分散型金融)およびRWAのエコシステムで相互運用することが可能となった。

このトークンは、ストラクチャード・プロダクト(仕組み商品)、イールド戦略(利回り運用)、プロトコル統合、担保などに使えるようになっている。

セキュリタイズのマイケル・ゾンネンシャイン最高執行責任者(COO)は、次のようにコメントしている。

大手資産運用会社は資産をトークン化するだけでなく、それらをチェーン間で自由に流通させるインフラを求めている。これは明確なトレンドだ。

ハミルトン・レーンの投資専門知識と、ワームホールの相互運用性、そして当社のトークン化プラットフォームを組み合わせることで、次世代の機関投資家向け金融の構築に貢献していく。

ハミルトン・レーンのマネージングディレクター兼デジタル資産責任者であるビクター・ユング氏はDeFiの可能性について次のように話した。

DeFiは、法的遵守を維持しつつ、既存の金融サービスをより良いものにすることができる。これはゲームチェンジャーだ。

今回の新しいバージョンは、プライベートクレジットが向かう先を示している。よりアクセスしやすく、流動性が高く、柔軟に構築することが可能で、投資家のニーズに応えるという方向性だ。

バイナンスリサーチの6月のレポートによると、RWA市場は半年で3倍以上と急成長しているところだ。トークン化プライベート・クレジットが約58%のシェアを占めていた。

関連:RWAトークン化市場が半年で3倍以上急成長、3兆円突破=バイナンスリサーチ

セキュリタイズは、トークン化RWA市場は先週、過去最高の250億ドル(約3.7兆円)を記録しており、中でもプライベートクレジットが運用資産残高148.8億ドル(約2.2兆円)と牽引していると指摘した。

RWAとは

「Real World Asset(現実資産)」の略。ブロックチェーン上でトークン化されるRWAには不動産、アート作品、トレーディングカード等の実物資産、株や債券等の有価証券などが含まれる。RWAのトークン化の可能性は、資産運用最大手ブラックロックらも注目している。

関連:仮想通貨用語まとめ|投資初心者向けのポイント解説一覧

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/03 水曜日
11:30
ビットマイン、保有イーサリアムが1兆円突破 トム・リー会長は対BTC比率上昇を予想
ビットマインの仮想通貨イーサリアム保有量が186万枚に達した。同社会長はETH/BTC比率の回復を予想している。イーサリアムの将来性に期待する背景も語った。
10:55
Improbable、「Somnia」のメインネットをローンチ
ソフトバンク出資のImprobableは、イーサリアムと互換性のあるL1「Somnia」のメインネットのローンチを発表。独自仮想通貨SOMIもローンチされた。
10:50
イーサリアム財団、1万ETH売却予定 研究開発資金確保
イーサリアム財団が10,000ETHの売却を発表。研究開発や助成金資金確保のため、集中型取引所で数週間にわたり分割実行予定。
09:35
Chintai Nexusなど、個人退職金口座で保有するゴールドをトークン化 DeFiで運用可能に
米国の個人退職金口座プロバイダーSmartGoldがChintai Nexusと提携し、IRA口座のゴールドをトークン化する。利用者はDeFiプロトコルで利回りを得ることも可能になる。
08:50
仮想通貨取引所ジェミニ、IPO詳細を発表
仮想通貨プラットフォーム大手ジェミニが新規株式公開の詳細を発表。クラスA普通株1666万6667株を17-19ドルで発行し、ティッカー「GEMI」でナスダック上場を予定。
08:30
ビットコイン上昇、SEC・CFTC共同声明と米金利差拡大が後押し|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは2日から3日にかけて上昇した。背景には、米証券取引委員会(SEC)と商品先物取引委員会(CFTC)が共同声明を通じて、米国における仮想通貨市場の発展を促進する姿勢を明確化したことがある。
07:25
Crypto.com、スポーツの予測市場を米企業Underdogとローンチへ
仮想通貨取引所Crypto.comとスポーツゲーム企業Underdogは、スポーツの予測市場のローンチを発表。NFL、NBA、MLBなどの試合に賭けることができるようにするとした。
07:15
コインベース、株式・仮想通貨複合指数先物を9月22日より提供開始
コインベースが9月22日にMag7+クリプト・エクイティ指数先物の取引開始を発表。米国初の株式と仮想通貨ETFを組み合わせた革新的なデリバティブ商品を提供。
06:40
イーサリアムトレジャリー投資が加速、上場3社が数十億ドル規模でETH取得・運用
シャープリンクゲーミングが39,008ETH、イーサマシンが15万ETH追加取得。ETHジラも1億ドル相当のETHをリキッドリステーキングに配備。企業のイーサリアム投資および運用が加速する。
06:15
米SEC・CFTC、仮想通貨の取引所上場促進で規制明確化
米SECとCFTCが仮想通貨市場に関する共同声明を発表。現行法は仮想通貨現物の商品取引を禁止せず、登録取引所での上場を促進する方針を明確化した。
05:50
ジャック・マー関連企業ユンフェン、1万イーサリアムを65億円で取得
アリババ創設者ジャック・マー氏と関係の深い香港上場企業ユンフェン・フィナンシャルがイーサリアム1万枚を取得。アジア上場企業による今年最大級の購入規模に。
05:30
ストラテジー、666億円でビットコインを追加購入 S&P500指数編入の可能性も
米ストラテジー社が仮想通貨ビットコインを4,048枚追加購入し、保有量は636,505 BTCに達した。
09/02 火曜日
18:41
「ガス代ゼロで金融の自由を」TRON創設者が語る、ステーブルコイン普及戦略と中国香港展開|独占インタビュー
TRON創設者Justin Sun氏独占インタビュー。ガス代無料のGasFree技術、2.5億ドル超の犯罪資産の凍結を実現したT3+イニシアチブ、中国香港を拠点とした世界戦略を語る。
18:29
コインチェックグループ、仏Aplo買収で機関投資家向け事業を強化
コインチェックグループが仏Aplo買収を発表。欧州進出の第一弾として機関投資家向け事業を強化し、流動性やB2B2C展開を拡大へ。
15:55
暗号資産制度に関する第二回「金融審議会」、有識者の委員らが議論交わす
金融庁は9月2日の審議会で暗号資産規制を金商法に移行する方針を示した。資金調達型と非資金調達型の2類型に分類し、詐欺的勧誘への対応強化と発行者の情報開示義務化を検討。業界団体は実質的支配に基づく判定基準を提案。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧