
8月8日から毎営業日200万円の定期購入開始
東証スタンダード上場の北紡(3409)が8月7日、ビットコイン(BTC)購入状況の続報を発表した。7月24日と8月6日の2回にわたり計3.32BTC(累計5,719万円)を取得し、平均取得単価は1BTC当たり1,722万8,115円となった。
同社は8月8日から毎営業日200万円相当のビットコインを継続的に購入する定期購入方針を開始する。総投資枠8億円の範囲内でドルコスト平均法による取得を継続し、価格変動リスクの分散を図る戦略だ。
一方、購入停止の条件として、1週間以内に30%超の急激な価格変動、重大な規制・税制変更、ビットコインネットワークへの大規模ハッキングや技術的障害を想定している。市場環境を慎重に監視しながら投資を継続する方針を示した。
1948年創業の繊維メーカーである同社は、6月30日の定時株主総会で事業目的追加の承認を得て仮想通貨事業に本格参入。購入資金は第4回新株予約権による調達資金の一部を充当し、保有ビットコインの一部をレンディング事業者への貸借取引で運用する計画だ。
北紡はビットコインをグローバルスタンダードな「価値の保存手段」と位置づけ、海外事業者との提携を含むクロスボーダーサービスに活用予定。ブロックチェーン技術の進化と規制明確化を背景に、多様な事業戦略推進の基盤資産として長期保有する方針だという。
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