
ステーブルコインで技術採用
資産運用大手VanEck(ヴァンエック)のヤン・ヴァン・エックCEOは27日、「Fox Business」のインタビューで、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)は「ウォール・ストリート・トークン」であるとの見方を示した。
これから銀行や金融企業がステーブルコインを扱うようになり、イーサリアムのブロックチェーン、またはイーサリアムと互換性のあるブロックチェーンを基盤として採用するようになるだろうと語っている。
ステーブルコインとは
価格が常に安定するように設計された仮想通貨のこと。法定通貨または仮想通貨に価値が裏付けられていたり、アルゴリズム等で価格を安定させたりする様々なステーブルコインが開発されている。
VanEckは米国でイーサリアム現物ETFも提供している企業。ヴァン・エック氏はインタビューで他の話題についても話す中で、インタビュアーがイーサリアムが最高値を更新したことなどに触れてETFやその成功要因を質問した際に上記のように話した。
決済用のステーブルコインに関する規制枠組みである「ジーニアス法」が米国で成立するなど、日本を含めた各国でルールが明確化されてきており、最近はステーブルコインが仮想通貨領域のトレンドの1つになっている。
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ヴァン・エック氏は今回、企業は今後1年をかけてステーブルコインを使用できるようにするための技術を採用しなくてはならなくなると分析。その際に、イーサリアムやイーサリアムと互換性のあるブロックチェーンが採用されると予測した。
米国の金融街や金融業界を表す「ウォール・ストリート」を使ってイーサリアムを表現した背景には、ステーブルコインの普及によって金融企業らによる技術採用が進むとの予測があるようだ。
ステーブルコインの基盤になれるブロックチェーンは他にもあるが、イーサリアムの価格上昇の背景の1つにジーニアス法の成立があるとの見方は多い。
イーサリアムの価格は本記事執筆時点で4,476ドル。ジーニアス法の成立や企業購入の増加などの追い風を受け、前月比19.0%、前年比78.8%上昇している。「CoinMarketCap」のデータによれば25日にドル建てで最高値を更新し、一時4,953ドル(現レートで約72万7,800円)まで値を上げた。
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