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ビットコインの新たなフォーク「eCash」ローンチへ サトシの資産割り当てめぐり批判も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • サトシのパトシコイン50万枚を投資家に再配分
  • コミュニティから「窃盗だ」と反発の声

「パトシ」の再配分めぐり議論が勃発

暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)開発者でLayerTwo Labs創業者兼CEOのポール・シュトルク氏は24日、ビットコインのフォークプロジェクトである「eCash」をローンチすると発表した。このプロジェクトをめぐり議論が巻き起こっている。

シュトルク氏によると、eCashは8月にローンチ予定。スナップショット時点でビットコインを保有しているユーザーは、1対1の比率で新たなトークンを受け取ることもできる。同氏は、次のように述べた。

eCashは売却することも、保有し続けることも、無視することもできる。

なお、ビットコインのデータは受け継ぐものの、別の新たなネットワークが立ち上がるものであり、ビットコインが直接的な影響を受けることはない。

議論を引き起こしたのは、シュトルク氏が、eCashトークンの一部を「パトシ」パターンと呼ばれるコインに基づいて「再割り当て」する計画を示したことだ。

「パトシ(Patoshi)」とは、サトシとパターンから成る造語だ。ビットコイン創設者であるサトシ・ナカモトが、ネットワーク初期にマイニングしたとされる約110万BTCを指している。

シュトルク氏は、eCashのネットワークではサトシ・ナカモトに「パトシ」の内、60万eCashのみを割り当て、残りの50万eCashはエコシステム構築のために投資家に配分する計画だ。

これはネットワークが存在するが誰も使わない「ゾンビプロジェクト」問題を回避するためだとも説明している。仮想通貨のフォークプロジェクト全般には、ローンチ前に参加者を集めるのに苦労する傾向があるが、これを回避するため、参加のインセンティブに使うものとみられる。

しかし、このアイデアは、コミュニティの一部から批判を浴びている。例えば、ポッドキャスターのピーター・マコーマック氏は次のように述べた。

サトシのコインを奪うのは窃盗であり、侮辱だ。しかも、eCashはすでにCashuとFediでライトニングネットワーク決済に使われている。どちらについても賢明な判断ではない。

シュトルク氏のプロジェクトとは別物だが同名のプロジェクトがすでに存在しているため、紛らわしくなることを指摘。また、本来であればサトシがすべて受け取れるはずの資産を勝手に分配することに異議を唱えた格好だ。

これに対して、シュトルク氏は反論。「我々はサトシのBTCを一切受け取らない。サトシに60万eCashを贈与するのだ」と述べた。またビットコイン残高はeCashに一切影響を受けないとも強調している。

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eCashの構想

シュトルク氏によると、eCashはメインのBitcoin Coreクライアントのコードベースをほぼそのまま使用し、SHA-256コンセンサスアルゴリズムを維持する。一方で、当初はマイニング難易度は最小値にリセットされる。

また、eCashはシュトルク氏が提唱したBIP(ビットコイン改善提案)300/301を実装するものとなる。これは複数のレイヤー2「サイドチェーン」ネットワークを「ドライブチェーン」と呼び、ビットコインと並行して運用することで、ネットワーク機能を拡張する方法だ。

シュトルク氏は、7つのドライブチェーンを開発中であり、その中にはプライバシーに重点を置いた「Zcash(ジーキャッシュ)」のようなドライブチェーンが含まれると述べた。

その他にも予測市場や分散型取引所、NFTその他の資産、量子コンピュータ耐性のあるL2を計画しているとする。

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