- 一般的な量子計算機で15ビットの楕円曲線鍵を解読
- 理論から実践へ移行、7ヶ月で解読能力が512倍に向上
量子による暗号解読事例
量子コンピューターのリスクに対するソリューションを開発する企業「プロジェクト・イレブン(Project Eleven)」は24日、独立研究者のジャンカルロ・レッリ氏が一般的にアクセスが可能な量子コンピューターで、長さが15ビットの楕円曲線鍵を解読したと発表した。
これは報奨金が与えられる取り組みで、レッリ氏は暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を1BTC(1,240万円相当)獲得したと説明。そして、今回のデモンストレーションは、仮想通貨で使われている楕円曲線暗号(ECC)に対して行われた、公開されている「攻撃」の中で現時点では最大規模であると述べている。
プロジェクト・イレブンは発表で、楕円曲線暗号への攻撃は過去7カ月の間に、理論から実践の段階へと移行したと指摘。2025年9月に量子のハードウェアで6ビットの暗号を解読する事例が公開されたが、レッリ氏の今回の取り組みは、当時の成果を512倍向上させたと述べた。
一方で、ビットコインの楕円曲線暗号は鍵の長さが256ビットあり、実際の脅威になるには時間がかかるとの声も上がっている。
それでも、プロジェクト・イレブンは15ビットと256ビットの差は大きいと認めた上で、この差は根本的な物理学の問題ではなく、工学の問題になってきているとして、量子技術が発展してきていることを指摘した。
また、この7カ月間で256ビットへの攻撃を可能にする物理量子ビットの要件が下がっているという分析があることにも言及している。
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対応を呼びかけ
プロジェクト・イレブンのアレックス・プルーデンCEOは発表で「今回のような攻撃に必要なリソース要件は下がり続けており、それに伴って攻撃を実行する障壁も低くなっている」と指摘した。
そして、今回のデモンストレーションについて「独立した研究者がクラウド経由でアクセスできるハードウェアを利用して行っており、国立研究所の設備や独自のチップを使っていない」と説明している。
その上で「今回の結果は、具体的な進展が可能であることを示しており、すぐにでも耐量子暗号へ移行すべきであるという緊急性を浮き彫りにしている」と注意を促した。
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なお、量子コンピュータに暗号が解読されるリスクについては、それぞれの仮想通貨やブロックチェーンのチームがすでに対策を始めている。量子コンピュータのリスクは仮想通貨に限ったことでもなく、最近は冷静にリスクを理解することも呼びかけられている。



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