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韓国大手取引所ビッサム、量子耐性暗号をウォレット・認証システムに導入

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • セキュリティ企業アトンと技術協力、2月に契約締結
  • ウォレット・秘密鍵・認証システム全体に適用へ

セキュリティ企業アトンと協業

韓国の大手仮想通貨取引所ビッサム(Bithumb)は30日、量子コンピューターによる攻撃にも対抗できる次世代暗号技術「量子耐性暗号(PQC:Post-Quantum Cryptography)」のセキュリティ体制強化を本格推進すると発表した。

PQCとは、既存のスーパーコンピューターの数百万倍以上の演算速度を持つ量子コンピューターによる解読攻撃にも耐えられるよう設計された暗号方式だ。量子コンピューティング技術の急速な進歩を背景に、金融機関などで広く使われている従来の暗号体系が将来的に突破されるリスクが国際的に指摘されてきた。

関連記事:韓国ビッサム、特金法違反で制裁審査 過料は約39億円超との見方も=報道

韓国の仮想通貨取引所ビッサムが特金法違反で16日に制裁審査を受ける。業界では過料がアップビットの352億ウォン(約37億5,000万円)を超える可能性が指摘されている。

ビッサムはこうした潜在的脅威への先制的対応を目的として、今年2月にセキュリティ専門企業アトン(ATON)と技術協力契約を締結し、インフラ全体へのセキュリティソリューション適用に向けた協議を開始していた。

今回の取り組みで特に重点を置くのが、仮想通貨ウォレット管理と本人認証システムへのPQC適用だ。顧客資産管理の根幹となる秘密鍵(プライベートキー)の保護を最優先とし、サービス入力から認証・送信・保管に至るデータ処理の全工程にPQCを組み込む。

アトンが保有するユーザー・デバイス認証技術と端末間暗号化(エンドツーエンド暗号化)ソリューションをビッサムのプラットフォーム環境に最適化し、外部からの不正アクセス経路を根本的に遮断する構成だ。さらに、防御層の強化と並行してリアルタイム監視体制の高度化も進める。

量子コンピューターを悪用した新種の攻撃や侵害インシデントが発生した場合、通常とは異なる異常な取引パターンを即座に検知するモニタリングシステムを整備し、二重の保護網を構築する方針だ。

関連記事:量子コンピューターで15ビットの暗号解読に成功、研究者が1BTCの報酬獲得

プロジェクト・イレブンは、独立研究者が一般的にアクセスが可能な量子コンピューターで15ビットの楕円曲線鍵を解読したと発表。報奨金として仮想通貨ビットコインが1BTC与えられた。

ビッサムは「韓国国内仮想通貨業界を先導する最高水準のセキュリティ標準を確立し、投資家が最も安心して取引できるプラットフォームを完成させる」とコメントしている。

 
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