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ビットコイン売り圧力が解消局面か、バイナンスリサーチが示す4つのオンチェーン指標の意味

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • BTC供給の60%が1年以上不動、売り圧力は底値圏
  • 取引所残高が6年ぶり低水準の15%まで低下

4指標が示す需給変化

バイナンスリサーチが5月18日に公開したレポートによると、ビットコインの需給構造において「供給の引き締まり」と「売り圧力の解消」を同時に示す4つのオンチェーン指標が底値圏のシグナルを発している。

4指標とは、①長期供給不動率、②SLRV比率、③取引所残高比率、④短期保有者のSTH-MVRVであり、バイナンスリサーチはこれらが過去のサイクル底値と整合する動きを見せていると指摘した。

第1の「供給不動率」は、現在BTCの総供給量の約60%が1年以上移動していない状態にあることを示す。2012年時点の27%から大幅に上昇しており、2024年1月のビットコイン現物ETF(上場投資信託)承認と同時期には過去最高の69.5%を記録した。

BTCの総供給量の約60%が1年以上移動していない状態

出典:バイナンスリサーチ

第2の「SLRV比率(短期・長期保有者の実現価値比率)」は現在、過去サイクルの底値圏に位置しており、短期の投機的売買が市場から退出した状態を示す。

第3の「取引所残高比率」は、2020年のコロナウイルス感染拡大期の17.6%から現在15.0%まで低下し、約50万BTCが取引所から出金された計算となる。6年ぶりに低い水準にある。

BTC取引所残高比率

出典:バイナンスリサーチ

さらに、第4の「STH-MVRV(短期保有者の未実現損益比率)」は、短期保有者が保有するBTCの取得価格に対する現在価格の倍率を示す指標だ。2024年11月以降この比率が1.0を下回り続けた期間が長く続いたことで、含み損を抱えた短期保有者の売り圧力が段階的に解消された。

バイナンスリサーチは「過去の全サイクル底値において、この比率が底値圏に入るタイミングと一致していた」とし、現在の状況が過去のサイクルパターンと整合していると指摘する。

BTCの短期保有者の未実現損益比率

出典:バイナンスリサーチ

LTH動向と5月23日の注目点

STH-MVRV(短期保有者の未実現損益比率)が1.0を回復したことは、短期保有者が再び含み益の状態に転じた転換点を意味する。バイナンスリサーチは、利益の積み上がりがまだ初期段階にあることから、新たな大規模な売り圧力が近い将来に顕在化する可能性は低いと分析しており、過去のサイクルではこの局面が持続的な回復の前段階に当たると述べる。

また、クリプトクアント(CryptoQuant)のアナリスト「Darkfost(ダークフォスト)」は16日、ビットコインの長期保有者(LTH)が保有する供給量が1,526万BTCまで回復したと報告した。長期保有者とは一般的に155日以上BTCを動かしていない投資家を指し、過去30日間でLTH供給量は約31.6万BTC増加した。

バイナンスリサーチが18日に公開した4指標の分析は、この動向と整合する内容となっており、STH-MVRVが戻ったことで短期保有者が再び含み益の状態に転じた転換点を示している。

ダークフォストはまた、以前コインベースから移動した80万BTCの動向を独自に追跡してきたことも明かした。この80万BTCは5月23日前後に移動から6カ月間を超え、長期保有者に分類されるタイミングを迎える。

関連記事:ビットコイン長期保有者の供給量が1526万BTCに回復、2025年8月以来の水準=アナリスト

ビットコイン長期保有者の供給量が1,526万BTCまで回復し、2025年8月以来の水準に達した。過去30日で約31.6万BTC増加し、短期的な売り圧力の後退を示す。

今後の論点は2点に絞られる。STH-MVRVの1.0回復後、短期保有者が利益確定を加速させるかどうか。そして取引所残高の低下傾向がビットコイン現物ETFへの資金流入と連動しているかどうかだ。バイナンスリサーチが示した4指標の整合性が今後も維持されるかが、需給判断の精度を左右するものとなる。

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