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クラーケン親会社ペイワード、「xStocks」活用で世界の個人投資家にトークン化米IPOアクセスを提供

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • クラーケンの親会社ペイワードは、トークン化株式プラットフォーム「xStocks」で個人投資家が米国IPOに公募価格で参加できる仕組みを発表
  • 機関投資家に独占されてきたIPO市場の門戸を広げる動きとして注目される

米国IPOへの参加機会を提供

米暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケンの親会社ペイワード(Payward)は3日、同社のトークン化株式プラットフォーム「xStocks」を通じて、世界中の個人投資家に米国の新規株式公開(IPO)への参加機会を提供すると発表した。

この取り組みは、伝統的な資本市場における最大の参入障壁の一つに挑戦するものだ。従来、IPO株を公募価格で取得する機会は、機関投資家や一部の富裕層に事実上独占されており、個人投資家がアクセスすることは極めて困難だった。

こうした構図を変える可能性があるのが、ブロックチェーン技術を活用した株式のトークン化だ。これまで限られた投資家層にのみ提供されていたIPOへの参加機会が、世界中の個人投資家へ広がろうとしている。

ペイワードの公式発表によると、クラーケンをはじめとするxStocks Alliance加盟企業のユーザーは、米国企業のIPO実施前に参加の意思を示し、上場日に公募価格で割り当てられたトークン化株式を受け取ることが可能になる。

ペイワード・サービス社のグローバル責任者であるマーク・グリーンバーグ氏は、米国企業のIPOについて、本来なら誰もが参加できる「公開市場」であるべきにもかかわらず、これまでは居住地や資産規模によって参加機会が制限されてきたと指摘。しかし、xStocksのインフラによって、そうした障壁が取り払われる時代が到来しつつあると述べた。

ペイワードは、ステーブルコイン決済インフラ企業のリープ(Reap)買収や、グローバル資産運用大手フランクリン・テンプルトンとの提携などを通して、積極的にトークン化資産関連事業の拡大を進めている。

関連記事:クラーケン親会社ペイワード、フランクリン・テンプルトンと提携 トークン化資産展開を加速

クラーケンの親会社ペイワードとフランクリン・テンプルトンが戦略的提携を発表。xStocksフレームワークを通じたRWAトークン化の共同開発、BENJIのプラットフォーム統合、機関向け利回り商品の設計が柱となる。

関連記事:クラーケン親会社ペイワード、ステーブルコイン決済企業リープの買収契約を締結

仮想通貨取引所クラーケンの親会社ペイワードは、ソラナのパートナーでステーブルコイン決済インフラ企業のリープを買収するための正式契約を締結。買収の目的や取引内容を発表している。

トークン化IPOの仕組みと対象地域

ペイワードは、トークン化されたIPOアクセスの仕組みについて次のように説明している。

  1. 提携取引所が上場前の数週間にわたり「投資意向表明(Indication of Interest)」の受付期間を設ける
  2. ユーザーが企業が提示する想定価格レンジ内で購入希望を提出(申込みに法的拘束力はない)
  3. ペイワード・サービス社が各取引所からの需要を集約し、主幹事証券会社と調整
  4. 上場日に原株に1対1で裏付けられたトークン化株式が発行され、公募価格で投資家へ配分

ペイワードのトークン化IPOの対象は日本を含む多くの国・地域の個人投資家だ。ただし、xStocksは米国証券法の下で登録された商品ではないため、米国・英国・カナダ・オーストラリアなど一部地域では提供されない。米国ユーザー向けには、クラーケンの従来型株式オファー(Kraken Securities)を通じて、Alpaca SecuritiesおよびClick Capital MarketsがIPOアクセスを提供することになるという。

また、IPO参加に伴うリスクとして、需要が募集枠を上回る場合には、株式の割り当てが保証されない点も指摘されている。ペイワードの広報担当者によると、同社は投資家への割り当てを確保できたIPOのみを実施するとのことだ。

なお、同社が公開した免責事項によると、IPO xStocksはトークン化された証券で株価の値動きへのエクスポージャーのみを提供するものであり、保有者に対象企業の株式所有権を付与するものではない。

xStocksについて

xStocksは、トークン化された株式の取引プラットフォームとして2025年にスイスのBacked Finance社によりローンチされた。アップル、テスラ、NVIDIA(エヌビディア)をはじめとする60以上の米国株・ETFを、1株=1トークンとして提供し、24時間365日(クラーケンでは週末取引不可)、国や時間に縛られずに取引できる新しい株式投資の選択肢として存在感を示した。

同年12月、ペイワードが買収しxStocksの開発・発行・運用体制を傘下に収め、同グループの戦略的プラットフォームとして機能を大幅に拡充している。

xStocksトークンは、特定のブロックチェーンに依存しないマルチチェーン対応を採用しており、複数のチェーン間で相互運用可能。これにより、DeFiプロトコルと柔軟に組み合わせることができ、xStocksアライアンスに加盟する各種プラットフォームからアクセスできる。そのため、資産は単一の取引所やプラットフォームに縛られることなく、投資家が利用する環境を跨いで、資産を移動することが可能だ。

ペイワードの発表によると、xStocksはローンチ1年目で、総取引高300億ドル超を処理し、そのうち60億ドル超がオンチェーンで決済された。また、世界中で12万5,000人を超える保有者を抱えている。

関連記事:xStocksとは?仕組みと活用例をわかりやすく解説

xStocks(エックスストックス)はAppleやTeslaなど米国株をブロックチェーン上でトークン化し、24時間365日取引可能にした革新的サービス。DEXでの購入方法、リスク、税務上の注意点まで初心者向けに詳しく解説します。

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