- ブリッジへの不正証明挿入で約170万ドルが流出
- ブリッジ・ボールトを一時停止、ブロック生成も停止
チェーン状態検証の侵害を確認
イーサリアムL2のタイコ(Taiko)は22日、チェーン状態検証機構(chain state verification mechanism)が侵害されたことを公式Xアカウントで発表した。同プロジェクトは「Taikoに展開されたすべてのブリッジのセキュリティ前提は、もはや信頼できない」と表明し、ユーザーに対してすべてのブリッジから資金を即時引き出すよう緊急勧告した。
ブロックチェーンセキュリティ企業Blockaidは、攻撃の根本原因がTaikoブリッジのソース・シグナル・プルーフ検証機構の欠陥にあると分析している。
Blockaidによれば、「イーサリアムL1上で、Taikoのソースチェーンに対応する正規のMessageSentイベントが存在しないにもかかわらず、細工されたメッセージプルーフが有効として受理された」という。
これにより攻撃者は不正なブリッジメッセージを登録・実行し、ERC20ボールトから資産を無断で引き出すことが可能になった。
被害額についてBlockaidは当初100万ドル超と報告、その後オンチェーン分析企業PeckShieldは約170万ドルと推計した。
関連記事:DeFi攻撃による損失額が2022年から大幅減少、新たな脅威も=Immunefiレポート
Immunefiによると、DeFi攻撃による損失額は2025年時点で2022年比で74%減少した。一方で中央集権型取引所への標的移行など新たなリスクも浮上している。
攻撃者アドレスの公開とCEXへの入金停止要請
Taikoは攻撃に使われたウォレットアドレスを開示し、取引所および調査機関に対してトラッキングと資産凍結への協力を求めた。また中央集権型取引所(CEX)に対し、公式通知があるまでTAIKOトークンの入金受け付けを即時停止するよう要請した。
PeckShieldによれば、攻撃者はすでに199万TAIKOをMEXCに移送している。
Taikoはその後、ブリッジおよびボールトの一時停止と全プロポーザーによるブロック生成の停止を発表。「ブリッジはインバウンド・アウトバウンドともにオフライン状態にある。ブリッジ操作は試みないよう」と注意を呼びかけた。ペンディング中のトランザクションは消失ではなく一時停止の状態だとしている。
Taikoは「事態は収束した(contained)」と公式に表明しており、詳細については追って情報を公開するとしている。
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