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Tria(トリア)とは?Web3クリプトアプリの機能・仕組み・使い方を解説

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

暗号資産(仮想通貨)を扱う際、チェーンごとのウォレット管理やガス代の準備、ブリッジ操作など、複数の手順が必要になるケースは少なくありません。

Tria(トリア)は、こうしたマルチチェーン環境での操作を一つのアプリにまとめたセルフカストディ型のクリプト金融アプリです。資産管理、スワップ、DeFi運用のほか、世界150カ国以上のVisa加盟店で使えるカード決済にも対応しています。

本記事では、Triaの主な機能と仕組み、始め方、TRIAトークンの概要、および利用にあたっての注意点を解説します。

💡この記事でわかること
  1. Triaとは
  2. Triaが解決するWeb3の課題
  3. Triaの主な機能
  4. 始め方・入金方法
  5. TRIAトークンについて
  6. 利用時の注意点

Triaとは?

Tria(トリア)は、異なるブロックチェーン間での資産管理や操作を一つのアプリに統合した、セルフカストディ型のウォレットです。

これまでWeb3の世界では、利用するネットワークごとに専用のウォレットを用意し、ガス代(手数料)を個別に準備する必要がありました。Triaはこれらの工程を自動化しており、ユーザーは使用するネットワークを意識することなく、一つのアカウントでDApp(Decentralized Application:分散型アプリ)の利用や決済を行えます。

Triaの現状

出典:Tria

公式サイトによると、ユーザー数50万人以上、取引量3億ドル以上、150カ国以上での展開が示されています。(2026年5月時点)

また、P2 Ventures(P2ベンチャーズ:旧Polygon Ventures)やAptos Foundation(アプトスファンデーション)などから累計1,200万ドルを調達したとされています。

Triaが解決する「Web3の課題」

マルチチェーン環境では、以下のような課題が生じやすい状況があります。

  • 資産の断片化:チェーンごとに資産が分散するため、全体の把握や管理が煩雑になりやすい。

  • ブリッジ操作:チェーンをまたぐ際にブリッジが必要で、待ち時間や操作ミスによる資産紛失のリスクが伴う。

  • ガス代用トークンの準備:操作するチェーンのネイティブトークン(イーサリアムやソラナなど)が手元にないと、送金が行えない。

Triaはこれらの処理を内部で自動化することで、ユーザーがチェーンの違いを意識せずに操作できる設計を採用しています。

Triaの主な機能

Triaが備える主な機能は以下の通りです。

  • ソーシャルログイン(秘密鍵の管理不要)
    GoogleやSNSアカウントでアカウントを作成できます。秘密鍵を直接管理することなく、セルフカストディで資産を保持できます。

  • チェーン抽象化(BestPath AVS)
    EVM、Solana、Cosmos、Move、Bitcoinなど複数規格のチェーンに対応。クロスチェーン操作の際、ブリッジやスワップを個別に行う必要がなく、ガス代は手持ちの任意のトークンで支払えます。

  • Unchained Intelligence(AIレイヤー)
    自然言語でのDeFi(分散型金融)操作に対応しています。テキストで意図(インテント)を入力すると、対応する操作ルートが自動で実行される仕組みです。

  • Visa決済カード
    ウォレット内の暗号資産を、世界中の実店舗やオンラインショップでの決済に利用できます。

  • クロスVM分散ID(DID)
    異なるチェーン間でIDを統合する機能です。複数のdAppをまたいで活動実績を引き継ぐことができます。

Triaの始め方・入金方法(3ステップ)

Triaは、これまでのウォレット作成にあった「12単語のシードフレーズ管理」といった高いハードルがありません。普段使っているSNSアカウントなどで、数分もあれば準備が完了します。

ステップ1:国内取引所で資産(USDC/ETH)を購入

まずは元手となる資産を準備します。Triaでは、USDCなどのステーブルコインやETH(イーサリアム)などを利用できます。

それぞれの詳しい購入手順は以下の記事をご参照ください。

ステップ2:自身のウォレット(MetaMaskなど)へ送金

購入した資産を、一度ご自身のMetaMask(メタマスク)などの個人ウォレットへ送金します。

MetaMaskの使い方・送金手順の詳細は以下の記事で解説しています。

ステップ3:Triaにログインして運用開始

資産の準備ができたら、Triaのアカウントを作成して送金します。

ソーシャルログインの手順を見る

①公式サイトの「Triaを使う」からアプリをダウンロード

②日本語に設定し、「はじめる」をタップ

出典:Tria公式

③登録済みのGoogleアカウント、またはApple IDでログイン

出典:Tria公式

④アクセスコードを入力

出典:Tria公式

⑤Tria Nameを設定

出典:Tria公式

2. 入金(Deposit):ホーム画面で「受け取る」をタップし、表示されたアドレス宛にMetaMaskから送金します。

出典:Tria公式

3. 運用・管理スタート:着金すれば設定は完了です。

Triaカードを利用する場合は、登録完了後に表示されるカード登録画面、または画面下部のカードアイコンから手続きに進めます。カード発行には本人確認(KYC)が必要です。

TRIAトークンについて

出典:Tria

TRIAはTriaエコシステムで使用される独自トークンです。主な用途は以下の通りです。

  • 手数料の支払い:プラットフォーム内での各種手数料に使用。
  • 特典・優遇:保有量に応じてTriaカードの特典内容が変動する仕組みとされる(2026年5月時点)。最新の条件は公式サイトでご確認ください。
  • ガバナンス:開発コミュニティの意思決定プロセスへの参加機能

国内での取り扱いと購入方法

現在、TRIAトークンは国内の金融庁登録取引所では取り扱いがありません。国内から入手する場合は、Uniswap(ユニスワップ)などのDEX(分散型取引所)を経由する必要があります。DEXの利用には、操作ミスや詐欺サイトへの接続といったリスクが伴うため、十分な注意が必要です。

利用時の注意点

Triaは海外拠点のサービスであり、国内の金融庁登録サービスとは異なります。また、TRIAトークンの取得やDEXの利用には一定のリスクが伴います。利用前に以下の点を確認してください。

  • 価格変動リスク:他の暗号資産と同様、価格が短期間で大きく変動する可能性があります。
  • 規制・利用者保護:Triaは海外拠点のサービスであり、日本の金融庁による規制や利用者保護の対象外です。トラブル時に国内法での救済が難しい場合があります。
  • 為替・手数料:外貨建て決済の際、変換レートや手数料が発生し、実質的なコストが想定より高くなる場合があります。
  • 税務申告:仮想通貨での決済は資産の売却とみなされ、利用のたびに損益が発生します。利益が生じた場合は確定申告の対象となります。記録管理にご注意ください。

よくある質問(FAQ)

Q. ソーシャルログインでログインできなくなったら?

A. GoogleやSNSのアカウント自体にアクセスできなくなると、Triaへのログインも困難になります。SNSアカウントには必ず「2段階認証(2FA)」を設定し、乗っ取りや紛失を防ぐ対策を強く推奨します。

Q. クレジットカードのような審査はありますか?

A. いいえ、一般的なクレジットカードのような厳しい審査はありません。仕組みとしては、自分の残高の範囲内で使う「デビットカード」や「プリペイドカード」に近いため、18歳以上であれば本人確認(KYC)のみで発行可能です。

Q. 日本円で直接チャージできますか?

A. 日本の銀行口座からTriaカードへ、日本円をそのまま直接チャージする形ではありません。ただし、日本円連動型ステーブルコインのJPYCを使って、Triaカードにチャージできるケースがあります。JPYCを利用する場合も、対応ネットワークや送金手順、ガス代、チャージ時の手数料などを事前に確認し、最初は少額で試すのが安心です。

Q. ガス代は完全に無料なのですか?

A. 「ユーザーがガス代用トークンを用意する手間」は不要ですが、ネットワーク手数料自体は消費されます。Triaが裏側で、ユーザーの手持ちの資産(USDCなど)を自動でガス代に充当してくれる仕組みです。

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