はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

リップル社CEO:XRP使用のxRapid正式版を近日リリース、大手銀行の採用に自信を示す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

XRPを使用する「xRapid」の需要拡大へ
米リップル社CEOのGarlinghouse氏は、オランダで開催された「Money20/20」にて、仮想通貨XRPを使用したxRapidの正式版を近日リリース予定だと明かし、大手銀行で採用される可能性についても自信を示した。
XRPとは
米リップル社が開発する仮想通貨で、ネットワーク上の仮想通貨やフィアット間をつなぐブリッジ通貨の役割を持つ。GoogleやSBIホールディングスなどが出資しており、銀行間における国際送金システムでの利用などで、将来性を期待されている。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

XRP使用のxRapidが本格始動

6月4日にオランダの首都アムステルダムで開催された「Money20/20」にて、米リップル社のCEOを務めるBrad Garlinghouse氏(以下、Garlinghouse氏)がCNBCのインタビューに応じ、今後のリップル社及び、デジタル通貨XRPについて言及しました。

まず、インタビューの冒頭でGarlinghouse氏は、「デジタル通貨であるXRPは、オープンソースのエコシステム」であり、リップル社は、あくまでも「XRPエコシステムを使用することで、安価かつ迅速な国際間送金、決済を実現しようとしているに過ぎない」と語り、XRPとリップル社には明確な線引きがあることを主張しました。

現時点で、リップル社の商品であるxCurrentは、100以上の銀行に採用されており、あらかじめ法定通貨を所持する2銀行間で即時送金を行うことができます。

この方法は、法定通貨をあらかじめ所有している銀行間であれば可能な送金方法ですが、流動性が低かったり、十分な法定通貨を所有していない金融機関間の場合でも、デジタル通貨XRPを使用し、リアルタイムでの流動性を実現したxRapidで国際間送金を円滑に進めることができるのです。

Garlinghouse氏は、

銀行や企業間送金のため、現時点で数兆ドル(約数百兆円)が(世界中であらかじめ用意しておく法定通貨として)保管されているが、xRapidを使用することで、その資金を解放し、効率的に使用することができるのではないか

と言及しました。

xRapidは、2017年後半にベータ版を公開しており、

  • Western Union(160年の歴史を持つ、国際送金・海外送金サービスを行うアメリカの会社)
  • MoneyGram(米NY証券取引所に上場する、国際的送金ネットワークのサービスを行うアメリカの会社)
  • Mercury FX(為替交換業サービスを行うイギリスの会社)

など、送金業界で名の知れた企業によって、すでに導入・使用されています。

Garlinghouse氏は、近々xRapidをベータ版ではなく”正式版”として公開予定で、2018年中に、大手銀行が流動性を高めるツールとして、xRapidを採用することに大きな自信を持っていることを明かしました。

さらに「2019年には、より多くの銀行や金融機関が、xRapidを採用していくことになる」と予想しています。

仮想通貨、XRPの今後

XRPの価格について言及されたGarlinghouse氏は、以下のように述べました。

「価格を予測することはできない。」

「我々はXRPエコシステムの一部に過ぎず、エコシステムには他にも数多くのプレイヤーが存在しているんだ。我々がXRPの実用性を高めていくことで、エコシステム自体が成長し、より健全なものとなっていくと考えている。」

Garlinghouse氏は、「全てのデジタル資産の価値は、その実用性によって上昇するものだ。」と主張。エコシステムの成長が、”実在する顧客が持つ、実在する問題を解決する”ことに繋がっていくとコメントしました。

現時点でXRPが、ビットコインやイーサリアムに続き、仮想通貨市場における時価総額3位に位置付けていることについて問われると、このように回答しています。

「仮想通貨同士は、必ずしも”直接的な競合”に当たる訳ではない。仮想通貨市場の成長にしたがって、勝ち残る仮想通貨は複数あるだろう。」

さらにGarlinghouse氏は、Twitter社CEOのJack Dorsey氏の”世界共通の単一通貨”という考えや、国家がデジタル通貨を発行することに関しては、否定的であり、「ドル、ポンド、ユーロ、円」などの利便性の高さから、仮想通貨は法定通貨を代替することはなく、あくまでも”国際間送金のような補佐的要素を担う”との考えを明らかにしています。

最後にGarlinghouse氏は、仮想通貨市場は、「未だ新興市場のようなものに過ぎず、ボラティリティも極めて高くなっている」と語る一方、

「実在する顧客の実在する問題を一つ一つ解決していき、さまざまな価値を生み出していくことで、市場は成長・安定していくだろう。」との見解を示しました。リップル社はそのビジョンを実現するため、数ヶ月単位の短期間ではなく、3〜5年程の長期的な視野で物事を捉えていることを強調しています。

CoinPostの関連記事

仮想通貨取引所『SBIバーチャル・カレンシーズ(SBIVC)』情報まとめ|大きく期待できる5つの理由
「SBIバーチャル・カレンシーズ(SBIVC)」仮想通貨交換サービス(VCTRADE)が8月から本稼働開始。テレビCMの実施予定、取引所モデルの板取引開始、イーサリアム(ETH)の取り扱い開始など、最新情報をまとめています。
なぜ、仮想通貨XRP(リップル)に関心が集まるのか|今後の将来性と重要プロジェクト
投資家の注目度の高い仮想通貨XRP(リップル)に関するSEC裁判の行方など、XRPのプロダクトや今後の将来性について、投資初心者でもわかるように解説しています。
CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
02/27 木曜日
07:15
金融庁、仮想通貨の「プロ向け販売」の規制強化案を公表
金融庁は暗号資産のプロ向け販売に対する規制強化案を公表し、3月27日までの期限でパブコメの募集を開始した。これは、適格機関投資家に暗号資産を販売する際の規制案である。
06:40
グローバルリスクオフで金融市場下落、エヌビディア好決算も関税懸念が重しに QCP分析
スタグフレーション懸念が高まる市場環境の中、エヌビディアは第4四半期に売上高393億ドル(前年比78%増)の好決算。米国の関税政策と高インフレが継続する中、投資家のリスク回避姿勢が強まっている。
06:20
バンカメ、法制化でステーブルコイン参入へ テザーの莫大な利益が要因か
バンク・オブ・アメリカのCEOがステーブルコイン事業への参入意向を表明。テザーが2024年第4四半期に230億ドル以上のUSDTを新規発行し、米国債の利息から巨額の利益を得る中、米国第2位の銀行の動きが市場に与える影響を解説。
05:40
ビットコイン急落、トランプ大統領がEU製品に25%関税表明
トランプ大統領がEU製品に25%の関税を課す方針を表明。カナダ・メキシコへの関税も予定。貿易戦争懸念から仮想通貨ビットコインは急落した。
02/26 水曜日
17:20
ビットコインETF、過去最大の資金流出 ヘイズ氏「7万ドル視野」と見解
2月25日、米国ビットコイン現物ETFは過去最大となる9.379億ドル(約1400億円)の資金流出を記録。ビットメックス共同創業者アーサー・ヘイズ氏はヘッジファンドによるベーシストレード解消を指摘した。
16:58
オントロジー2025年の展望は?メッセージングプラットフォーム「IMで分散型インフラ強化へ
オントロジー(Ontology)の2025年の展望や、今後展開する分散型IDソリューションと新プラットフォーム「IM」を解説。DeFi、GameFi、AIなど様々な分野での採用拡大を目指すロードマップを紹介する。
13:55
イーサリアムの『エンドゲーム』とは? 財団研究者が語る将来の展望
イーサリアム財団のブテリン氏らトップ研究者がRedditのAMAで「エンドゲーム」についての構想を明かした。その一つがロールアップ機能をL1チェーンに統合する「ネイティブ・ロールアップ」というアイディアだ。
13:22
メタプラネット、業績評価に「BTCゲイン」採用 株価は本日ストップ安
メタプラネットが仮想通貨ビットコイン関連の新指標「BTCゲイン」「BTC円ゲイン」を導入。一方、BTC価格下落の影響で株価は26日にストップ安になった。
11:35
米当局、2021年のDeFi不正流出から46億円を回収
米国ニューヨークの連邦検事局が、2021年のウラン・ファイナンス攻撃で流出した仮想通貨の一部を取り戻すことに成功。MTGトレーディングカードを使った資金洗浄も確認されている。
11:15
米SEC、グレースケールのステーキング・イーサリアムETFの申請を受理
SECがステーキング可能性な仮想通貨イーサリアム現物ETFを認めるルール変更の申請を受理。承認されれば、ETFで保有しているイーサリアムをステーキングすることにより追加の報酬を獲得し、それを投資家に還元できる道が開かれることになる。
10:45
ストライブ、ゲームストップにビットコイン購入を推奨
約7400億円の現金を保有し、仮想通貨投資を検討するゲームストップにストライブが書簡を送付。インフレヘッジ手段としての価値や希少性などを理由にビットコインに特化した購入を推奨した。
10:15
トランプ大統領が7.5億円の「ゴールドカード」構想発表、富裕層に永住権と市民権への道を提供
トランプ米大統領が投資家向け移民制度「EB-5」に代わる新構想「ゴールドカード」を発表。約7億5000万円で米国永住権と市民権への道を開く制度で、財政赤字削減にも寄与する見込みである。
09:45
Bybit、北朝鮮ラザルスのマネロンを追跡する報奨金サイト開設
Bybitがハッキング被害からの資金追跡のため、ハッカー集団「ラザルス」が盗んだ仮想通貨の凍結につながる情報提供に報奨金を支払う「Lazarusbounty」を立ち上げた。
09:05
イーサリアム「ペクトラ」がテストネット運用開始、技術的問題浮上
仮想通貨イーサリアムの次期アップグレード「Pectra」がHoleskyテストネットで有効化。スマートコントラクトアドレス指定ミスによる初期問題が発生するも、L2スケーラビリティ向上や最大ステーク量拡大など重要機能を実装する見込みだ。
08:10
仮想通貨市場急落、米州でBTC準備金法案の廃案が広がる|仮想NISHI
仮想通貨市場は、米国の5つの州でビットコイン準備金法案が廃案となったことを受け、失望感から大きく下落した。さらに、BinanceアカウントがGoogleメール経由での資金盗難の影響を受け大規模なデフォルトログインから強制ログアウトされたとの報道が出たことで、市場は一段と下落した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧