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仮想通貨市場は全面安、アルトコインの下落率が顕著に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比-3.7%の1BTC=92,555ドルに。

時価総額上位のアルトコインでは、イーサリアム(ETH)が-9.7%、XRPが-8.9%、ソラナ(SOL)が-13.4%、ドージコイン(DOGE)が-10.1%と軒並み大幅下落した。

関連:Bybit事件などで売られすぎの暗号資産市場 を分析|仮想NISHI

下落の背景には、インフレ懸念に伴う米株指数の不安定化、トランプ関税リスクの再燃、米政府によるビットコイン準備金の思惑後退、bybitハッキング事件など、複数の要因が挙げられる。

トランプ米大統領は24日、延期していたカナダとメキシコへの輸入品に25%の関税を課す方針について、「予定通り進んでいる」と言及。3月4日にも発動する見通しを示した。今後、対中国など他国への関税をめぐり貿易摩擦へと発展する懸念も生じており、市場ではリスク回避姿勢が強まっている。

先物市場では、8.1億ドル規模のロングポジションがロスカット(強制清算)された。Coinglassのデータによると、今年3番目の規模となる。

2月14日には12.1億ドル規模の清算が確認されており、市場の変動性が高まっていることを示している。

BitMEXの創業者のアーサー・ヘイズ氏が、最大手資産運用会社ブラックロックのビットコインETF(IBIT)を活用した裁定取引戦略について警告を発した。

ヘイズ氏によると、多くのヘッジファンドがIBITの買いポジションとCME(米シカゴ・マーカンタイル取引所)先物のショートポジションを同時に保有しており、この戦略により短期米国債よりも高い利回りを確保しているという。

そのため、ビットコイン価格が下落し、ベーシス(現物と先物の価格差)が縮小した場合、これらの機関投資家はIBITを売却し、CME先物を買い戻す動きに出る可能性がある。この投資行動が連鎖的に発生した場合、市場に更なる売り圧力がかかる恐れがあるとし、以前同氏が予想していた1BTC=70,000ドル台への大幅下落の可能性を指摘した。

関連:アーサー・ヘイズ独占インタビュー|ビットコイン短期75,000ドル、年末250,000ドル予測の展望は?

bybitの動きは

2月21日に発生した過去最大15億ドルの仮想通貨ハッキング事件後、bybitから失われたイーサリアム(ETH)と同等額の準備金をすでに回復したと同社のBen Zhou CEOが発表した。

Ben Zhou氏はXへの投稿で「bybitはすでにETHギャップを完全に埋めており、新しい監査済みPORレポートが間もなく公開される」と述べ、データの整合性を効率的に検証できる暗号技術である“マークルツリー”を通じて、顧客資産の100%1:1の裏付けが確認できるようになると説明した。

Lookonchainの分析によると、bybitは盗難された資金について、他の暗号資産取引所からの融資のほか、大口投資家からの預金、追加のETH購入といった方法で補填したものと見られる。

被害回復に向けた取り組みとして、bybitは2月22日に回復報奨金プログラムを発表し、盗まれた資金の回収に協力した個人に最大10%(約1億4000万ドル)の報奨金を支払うことを約束している。

一方、調査の進展について、ブロックチェーンデータ分析会社Arkham Intelligenceは、ZachXBTの分析に基づき、北朝鮮系ハッカーのラザルスが犯行の背後にいる可能性が高いとの見解を示した。

また、ステーブルコイン大手テザー社の社長は、本件に関連して約18万1000ドル相当のUSDTを凍結したことを公表している。

関連:バイナンスらがBybitに10万ETH緊急支援、ハッキング被害後も資産は安定か

ビットコイン準備基金関連法案はモンタナ州で否決

米モンタナ州下院は、ビットコイン準備基金設立を目指すインフレ防止法案を否決した。

最終投票では賛成41、反対59の結果となった。この法案は共和党ショーマー議員が2月7日に提出したもので、州の一般基金から最大5,000万ドルを特別基金へ移管し、時価総額7,500億ドル以上のデジタル資産(実質的にビットコインのみ)に投資する内容だった。

投票は党派を超え、共和党議員16名が反対、民主党議員1名が賛成という結果になった。議論では納税者資金の適切な使用法が焦点となり、賛成派は資金最適化の手段と主張したが、反対派はリスクが高すぎると批判した。

モンタナ州では別の暗号資産関連法案も審議中で、2023年には州内の暗号資産マイニングを保護する法律が成立済みだ。現在全米で18州が暗号資産準備基金を提案しており、ユタ州が最も進展している。

最大5,000万ドルの公的資金が市場に流入する可能性がなくなったほか、州政府がビットコインを公的準備金として保有する動きが一つ頓挫したことは、制度的な採用の遅れを意味しており、悪材料の一つとなったものと見られる。

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