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*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。
仮想通貨マーケットレポート(2/19 AM7時)
仮想通貨(暗号資産)市場は、地政学リスクの低下により低調な動きを続けていたが、米企業の好調な決算を背景に米株指数S&P500が最高値を更新したことを受け、ビットコイン(BTC)も反騰した。さらに、グーグルがビットコイン市場への参入を本格化させたニュースも上昇を後押しする要因となった。
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出典:Tradingview
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2月18〜19日相場状況
内部環境を見てみると、ビットコインのアクティブOIが急激に上昇している(下画像赤枠)。ファンディングレートの動向を見ると、ロングポジションの比率が高まっていると考えられる(下画像青枠)。
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一方で、成行注文の売買動向を分析すると、特に現物市場を中心に買いが入っており(下画像赤枠)、今回の上昇は実態を伴った動きであったことが確認できる。
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現状分析(2/19日AM7時)
ビットコインは反騰を見せたものの、米FOMC議事録の発表を控え、低ボラティリティの状況が続いている。利下げ観測が後退していることが根本的な重しとなっており、FOMC議事録の内容次第では、ビットコイン価格が大きく動く可能性がある。
今後の重要な日程
- 2/20日 米FOMC議事録
- 2/20日 米フィラデルフィア連銀景況指数
- 2/21日 米PMI(購買担当者景気指数)
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