CoinPostで今最も読まれています

最強のハリケーン「ドリアン」被害、仮想通貨の義援金活動が世界的に拡大 ブロックチェーンで透明化図る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

最強のハリケーン「ドリアン」被害に仮想通貨募金活動
今年発生した最強のハリケーン「ドリアン」の被害へ、仮想通貨業界にも支援の動きが広まっている。バイナンス・チャリティを通じた募金では、全ての寄付はブロックチェーン上に記録されるため、その内容は誰でも閲覧することが可能にする、透明性の高いプロセスを特徴としている。

最強のハリケーン「ドリアン」被害に仮想通貨募金活動

今年発生した最強のハリケーン「ドリアン」は、今月初め、カリブ海の島国バハマを直撃し、壊滅的な被害をもたらした。バハマのミニス首相は、「歴史上もっとも深刻な国家的危機のひとつ」と表現し、9月6日時点で、公式に確認された死者が43名となったと発表した。依然として行方不明者も多いため、犠牲者の数は今後、さらに増えると予想されている。

そんな中、仮想通貨業界にも支援の動きが広まっている。

米仮想通貨取引所最大手のコインベース並びに、米仮想通貨決済会社大手ビットペイは、バハマに本拠を置く非営利団体Lend a Hand Bahamasを通じて、仮想通貨による被災者への寄付を受け付けている。

Lend a Hand Bahamasによると、寄付金は最大の被害を受けた、グランドバハマ島とアバコ島から首都ナッソーに移住する青年や成人向けに生活再建のためのプログラムを支援するために、主に使用されるという。

昨年7月、200人を超える死者を出した西日本豪雨へ迅速に支援プロジェクトを立ち上げ、合計5670万円相当の寄付を行った取引所最大手のバイナンスも、自社の慈善活動部門バイナンス・チャリティを通して、バハマへの支援キャンペーンを開始している。

同チャリティの公式サイトによると、ビットコイン、バイナンスコイン、およびXRPでの寄付を受け付けており、全ての寄付はブロックチェーン上に記録されるため、その内容は誰でも閲覧することが可能であるという。

Blockchain Charity Foundation - Binance.charity

さらに、被災地バハマの地元ブロックチェーン企業 PO8も、「バハマブロックチェーンハリケーンドリアン救済基金」を創設し、仮想通貨・ブロックチェーンコミュニティに協力を呼びかけている。

PO8は、ドリアンによる被害が最も大きかったアバコ島のマーシュ湾に本拠を置く、海洋考古学的財産とブロックチェーンを結びつけようというユニークなスタートアップだ。バハマ政府から沈没船の引き上げの認可を受け、難破船に眠る埋蔵品などの探索への投資アクセスをトークン化する中で、歴史的埋蔵物の復元や環境保全を目指している。

PO8は、同社のウェブサイト上で、ビットコインとイーサリアムによる寄付を受け付けるとともに、寄付された仮想通貨と同額のPO8トークン(10億PO8トークンを用意)をハリケーン救済のために提供するという。 そして、寄付基金用ウォレットはグランドバハマ島の行政官で、ブロックチェーンを積極的に推進するDon Cornish氏とバハマロータリークラブにより管理されるという。

なお、バハマ中央銀行は、2020年までにブロックチェーン基盤のデジタル通貨発行と電子決済サービスの構築を目指しているが、ハリケーン被害によるプロジェクトへの影響も懸念される。

仮想通貨による寄付の世界的な広まり

仮想通貨による寄付は、もはや珍しいものではなくなりつつあるようだ。

今年に入ってからも、国際的な注目を集めたパリのノートルダム大聖堂火災からの復旧支援や、アマゾンの森林破壊防止への支援を呼びかける熱帯雨林基金(Rainforest Foundation)などが、仮想通貨による寄付を呼びかけている。

公共慈善団体Fidelity Charitableが公開したレポートによると、同団体が仮想通貨での寄付を受け入れ始めた2015年以来、1億600万ドル(約113億円)相当の寄付を受け取ったという。

仮想通貨による寄付が普及することは、仮想通貨やそれを支えるブロックチェーン技術の認知度をあげ、一般への普及の後押しをすることにも繋がるだろう。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/09 木曜日
18:49
TOKEN2049で注目を集めたCoinW、セキュリティと透明性へのコミットメント
豪雨の中、8000人以上が参加したTOKEN2049で、CoinWが安全性と透明性をテーマにブランド力を際立たせた。有識者パネル等を通してプロモーション展開に注力し、世界をリードする暗号資産(仮想通貨)取引所としての地位を固める。
18:45
Astar zkEVM「Yoki Origins」NFTミントが150万枚突破、ユーザー基盤は月間100%増
Astar Networkが提供するイーサリアムレイヤー2「Astar zkEVM Powered by Polygon」のローンチに合わせた「Yoki Origins」キャンペーンでNFTミントが150万枚を突破。ユーザー基盤も月間で100%増加し、5月31日のフィナーレに向け盛り上がりを見せている。
15:00
米下院、SECによる仮想通貨保管のガイドライン覆す決議案を可決
米国連邦議会下院は、議会審査法に基づき、証券取引委員会が発行した仮想通貨の保管に関する会計公報121号(SAB121)を覆す決議案を可決した。ホワイトハウスはこの決議案に拒否権を行使すると警告した。
14:00
米ロビンフッド1Q決算報告 仮想通貨収益倍増
大手取引アプリ米ロビンフッドは2024年第1四半期(1~3月)の決算報告を発表。仮想通貨収益が前年同期比で倍増していた。
13:20
DeFimansが中高生向けにWeb3講座を開催 筑波大学附属駒場で
株式会社DeFimansが筑波大学附属駒場中・高等学校で中学1年生から高校2年生を対象にWeb3講座を開催。ブロックチェーンとAIの活用案を考えるワークショップなど次世代育成に注力。
12:00
米トランプ前大統領、NFT購入者と夕食へ 仮想通貨に肯定発言も
米トランプ前大統領は独自NFTの特典として購入者らと夕食をとって過ごす。トランプ氏は仮想通貨に対してさらに肯定的な発言をしたところだ。
11:10
トランプ前大統領が異例発言、仮想通貨業界を味方に
今回の発言を受け業界の一部からトランプ氏を次期大統領として支持する声が増えているが、政治家として支持者を得るためのリップサービスにすぎないとの懸念も見られている。
10:20
金融庁、デジタル証券(ST)の規制緩和へ
日本の金融庁はデジタル証券(ST)を普及させるため規制を緩和することがわかった。早ければ8月にも内閣府令を改正する計画である。
10:00
Polyhedra、ゼロ知識証明の生成スピードで業界標準を刷新
Polyhedra Networkが新たに発表したZK証明プルーバー「Expander」は、業界標準を超えるゼロ知識証明の生成スピードを実現し、セキュリティと効率を大幅に向上する。
07:45
コインチェック、ナスダック上場申請で進展
De-SPACで仮想通貨取引所コインチェックのナスダック上場を目指すTHCPは、SECに申請書類を提出したことを発表。その後にコインチェックは、登録書類を公開することを発表した。
07:20
zkSync基盤のSophon、ノード販売で93億円調達
ノード販売とは、Sophonチェーンのノードを運用するためのNFT(ERC-721規格)ライセンスの販売で、早期段階でプロジェクトの仮想通貨トークンを割引価格で入手させるいわゆるトークンセールの一種だ。
06:45
Core Scientific黒字転換、1Qに270億円相当のビットコインを採掘
米ナスダック上場の仮想通貨ビットコインマイニング企業コア・サイエンティフィック社は、2024年第1四半期に2,825 BTCを自己採掘した。しかし半減期による影響はまだ反映されていない。
05:40
マスターカード、トークン化RWAの決済試験でJPモルガンやシティと提携
現在の課題として、投資適格債のような証券と、商業銀行のお金のような資産は、それぞれ別のシステムで機能している。RSNを利用すれば、単一のプラットフォーム上でトークン化資産の決済手続きを行うことができる。
05/08 水曜日
20:31
日本最大のWeb3カンファレンス「WebX2024」、先着順の読者限定割引コードを配布開始
国内最大手暗号資産(仮想通貨)メディアCoinPostが企画・運営するWeb3カンファレンス「WebX2024」。先着順の読者限定割引コードを配布開始しました。
15:06
EVM互換のZKロールアップとして関心を集める「Zircuit(ザーキット)」とは
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム財団からL2研究助成金を獲得し、大手VCのPantera Capitalなどから出資を受ける「Zircuit(ザーキット)」について解説。ステーキングプロトコルは約2ヶ月で30億ドル以上を集めた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア