CoinPostで今最も読まれています

テザー問題で「魔女狩りをやめろ」=元ビットコインETF申請企業VanEckの責任者

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

VanEckの責任者がテザー社らを擁護
テザーとBitfinexに対する新たな1.4兆ドル集団訴訟に対し、VanEckの責任者Gurbacs氏は反論を論じ、「魔女狩りをやめろ」と呼びかけた。有識者から指摘を受けている。
           

VanEckの責任者がテザー社らを擁護

テザー社がUSDTを発行したことで2017〜2018年のビットコインバブルを引き起こしたと非難する新たな1.4兆ドル集団訴訟に対して、元ビットコインETFの申請企業VanEck(すでにETF申請を取り下げた)の責任者Gabor Gurbacs氏は、反論を論じ、「魔女狩りをやめろ」と呼びかけている。SNS上で大きな反響を呼んでいる。

関連テザー社らに新たな集団訴訟 仮想通貨市場操作などで150兆円以上の被害を訴える

Gurbacs氏はこれまでテザー社とBitfinex社をめぐる資金運用の疑惑・裁判・コミュニティからの批判に対して、「メディアの誇張な報道や間違いだらけの学術研究にはもう疲れている。テザーとBitfinexは大きなイノベーションを築いてきたし、仮想通貨のインフラも構築してきた。これは他の企業が成し遂げなかったことだ。」と言い、「魔女狩りをやめ、イノベーションを守ろう!」とコメントした。

どのようなインフラを構築したかの質問に対し、Gurbacs氏はこのように羅列した。

  • 米ドルの送金スピードとアクセスを改善
  • USDTは仮想通貨であり、仮想通貨取引所ネイティブでもある
  • 複数のブロックチェーンでも発行
  • 銀行に支援され、銀行との互換性を持つ
  • ステーブルコインの中で規模が最大
  • 自由市場はUSDTを採用している

しかしGurbacs氏の見解を否定する声はほとんどだ。イノベーションの面では賛成しても、そのビジネスモデルや運営体制、さらには発行プロセスなども不透明性が高いとされている。

仮想通貨弁護士として知られるJake Chervinsky氏は、「イノベーションがよくても、8.5億ドルの隠蔽で調査されている企業はそうそうない。ましてやその決済プロセッサー企業が連邦犯罪の疑いで告訴されていることも世の中には例が多くない。」と指摘し、「テザー社らは重大な問題に直面しているのは間違いないのだ。」と述べた。

決済プロセッサー企業の問題に関して、「誰も注目していない」とGurbacs氏は言い返した。TheBlockのリサーチャーLarry Cermak氏は「決済プロセッサー企業が関与していること自体は、テザー社からは公表していない。顧客は裁判で知った。なおテザー1:1の比例で裏付けられていないことも、顧客は知らなかった。それでもいいのか?」と質問を提起したが、Gurbacs氏はこれに対して、「自分には関係のないことだが、良い質問だ。顧客はおそらくテザーのユーザー条項を読んだ上で資金を預けただろう。」と答えた。

テザー社は集団訴訟の報道の数日前に、USDTの発行でBTC相場を操縦しているとの匿名「非難」に対して、「一切操縦していない」と明言した。

Bitfinex側もそれを否定し、「根拠のない非難は、Bitfinexとテザーが重要な役割を務める仮想通貨業界全体の成長と成功を害する行為だ」と指摘している。

CoinPostの注目記事

「テザーでビットコイン相場を操縦することは無い」Bitfinex社の声明
テザー社は、USDTの発行で仮想相場を操縦しているとの「非難」に対して、「テザーで相場を操作していない」と明言。非難に関する新たな訴訟を想定し、テザー社はあらかじめ声明を発表した。
テザー裁判:NY司法当局が裁判の引き伸ばしを懸念 財務書類を再び要求する文書を提出
長引くテザー裁判を巡り、NYAG(NY州司法当局)が裁判所に新たな申し立てを行なった。捜査を加速させるためには、裁判所による財務書類作成・提出の命令を再び要求した。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/16 木曜日
15:14
アークとフィデリティが牽引するビットコインETFの資金流入
米国のビットコイン現物ETFに巨額の資金流入が2日間続いている。直近ではブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)への資金流入が一服した一方、ARKBとFBTCが注目され、累積純流入額は121億ドルに達した。暗号資産(仮想通貨)投資信託に対する直近の流入動向を分析。
14:30
メタマスク、ボット対策の取引機能を提供開始
米Web3ソフトウェア企業Consensysは、 仮想通貨ウォレットのMetaMaskで同社が開発した新技術「スマート・トランザクション」が利用可能になったと発表した。
14:10
米デリバティブ大手CME、ビットコイン現物取引の提供を計画
現物の仮想通貨ビットコインへの直接アクセスは、規制された最大のデリバティブプラットフォームを通じて、金融商品として本格的な普及につながる見込みだ。
13:04
SBI VCトレード、ジパングコインの貸暗号資産で特別年率を提供
暗号資産(仮想通貨)取引所SBI VCトレードがジパングコイン取扱いを開始し、貸コインで年率99%の特別キャンペーンを実施中。デジタルゴールドでインカムゲインを得る機会が期間限定で提供される。
13:00
米資産運用大手Vanguard、ビットコインETFに前向きな新CEO就任へ
バンガードは、ブラックロックでIBITの立ち上げを主導したラムジ氏を新CEOに指名。ビットコインETFに対する同社の姿勢が変化する可能性が注目される。
11:10
米ミレニアム、3000億円近くのビットコインETFを保有
米ヘッジファンド大手のミレニアム・マネジメントが第1四半期の時点で、20億ドル相当の仮想通貨ビットコイン現物ETFを保有していたことが確認された。他の複数のヘッジファンドも投資していたことがわかった。
10:45
「FTXの返済が仮想通貨相場の上昇につながる可能性」K33
FTXの顧客への返済は、仮想通貨相場の強気要因になる可能性があるとK33リサーチは分析。その根拠や影響を書いたレポートを公開している。
10:10
NFTカードゲーム「Cross the Ages」350万ドル調達 アニモカら出資
Web3ゲーム「Cross the Ages」はアニモカブランズ主導で約5.4億円を資金調達した。同時にCTAトークンを様々な仮想通貨取引所へ上場させている。
08:15
株式取引アプリのロビンフッド、欧州でSolanaステーキング提供開始
仮想通貨ソラナのステーキングはロビンフッドが提供する最初のステーキング商品だ。ローンチ時に提供するステーキング年利は5%前後となる。
07:20
ソラナのSuperteam、日本で発足
仮想通貨ソラナの技術の日本での普及を推進するSuperteam Japanが発足。今後の活動内容が明らかになった。
06:30
エルサルバドル政府、過去3年間で48億円相当のビットコインを採掘
エルサルバドル政府は2021年以来、火山の地熱エネルギーを活用した300台のプロセッサを導入し環境に優しい方法で仮想通貨ビットコインの採掘を進めてきた。
06:05
ビットコイン66000ドル台まで反発、米CPI結果受け利下げ期待高まる
主要株価指数だけでなく、コインベースやマイクロストラテジーなどの仮想通貨関連株銘柄もCPI結果に反応し大きく反発した。
05/15 水曜日
18:00
仮想通貨ウォレット「メタマスク」の使い方、送金、セキュリティ対策
MetaMaskのインストール方法から送金手順、暗号資産(仮想通貨)取引所への送金や取引所からの出庫方法、セキュリティ対策までを初心者向けに詳しく解説。自己管理型ウォレットの基本知識を身に付けましょう。
14:45
「SusHi Tech Tokyo 2024」でSUDACHI TechとEchoXがWeb3プラットフォームを技術協賛
「SusHi Tech Tokyo 2024」では、SUDACHI TechとEchoXがNFT活用のWeb3プラットフォームを技術協賛。NFTデジタルスタンプラリーを展開する。CoinPostがアンバサダーを務めるグローバルスタートアッププログラムも開催される。
13:10
自由な取引ツールとしてのビットコインは実現しないのか、開発者が憂慮
仮想通貨ビットコイン開発の貢献者であるマット・コラロ氏は、現在「自由のためのツール」というビットコインのビジョンが実現できるかどうかが危ぶまれているとの考えを明らかにした。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア