CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨ネム、新通貨自動付与の「オプトアウト方式」が提案 財団理事長が支持表明

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

NEM財団理事長がCATトークンについてコメント

NEM財団の理事長を務めるAlex Tinsman氏は、新たなNEMブロックチェーンCatapultによる新通貨「CAT(仮)」の付与に関わる「オプトイン」・「オプトアウト」に関して、SNS上でコメントを行なった。理事長は、「オプトアウト方式」のほうがユーザーの通貨所有権の面で適していると考えていると発言した。

「オプトイン」は9月のCatapultにおけるマイグレーション(チェーンの移行)の第一次発表で明かされたトークンの付与方案で、「オプトアウト」は、新たに提案された付与方式となる。

そもそも、「オプトイン」と「オプトアウト」とは何か、ネムの「マイグレーション委員会コミュニティ公式フォーラム」では、以下のように解説されている。

オプトイン

従来のネム(XEM)所有者が、Catapultのローンチ前・後において、自主的にCATトークンを受ける意思表明を行うこと。オプトインを採決しない場合、CATトークンを受けないこととなる。

オプトアウト

全てのXEM所有者が最初からCATトークンを付与される前提の選択肢だ。「オプトアウト」を自主的に選択することで、CATトークの付与を受け取らない表明が可能となる。のちに「オプトイン」に変更した場合も、CATトークンを受け取ることが可能。つまり、難しい条件面を加味しなくても全XEM所有者に新通貨付与が行われる状況がスタンダードになることを意味する。

マイグレーション委員会の発表によると、オプトイン・オプトアウトの二つの選択肢は、ネムの2つのブロックチェーン・トークンアロケーションのアプローチでのトークン付与方式であり、最終的には議論を重ねて1つのアプローチに絞ることが望ましいと考えているという。

理事長は「オプトアウト」に

最初にマイグレーション委員会からの提案された「オプトイン方式」は、取引所の判断によってユーザーが取引所でその機能を自主的に行う必要があるものだが、「オプトアウト」はスーパーノードグループおよびコミュニティ内の議論によって提案された新たな選択肢となる。

関連ネム(NEM)カタパルト移行で最新FAQ 新通貨の入手方法・仮想通貨XEMとの共存性など

Tinsman理事長は、ユーザーが独自に作成したオプトイン・オプトアウト図について、自身の見解を語った。

私の見解では、オプトアウトのほうが最も望ましい。

XEMの所有者がCATトークンを『自分の財産』と見なしているため、オプトアウトは、第三者企業(信託など)が所有者の同意がない限り、代わりに保管することを防ぐ方策にもなる。

その上で、「オプトインは、トークンが紛失するなど、第三者企業によるリスクをCATトークンの口座にもたらす可能性がある」と指摘した。

あくまでも理事長は「オプトイン」の利点を否定しているわけではなく、コミュニティとの「オープンな討論」の必要性を強調し、その中でオプトアウト方式が適していると述べた。

CATトークンに関する内容では、「NEMのすべてのデベロッパー・コミュニティ・ビジネスから支持を受ける位置付けであり、長期的には技術だけでなく、分散的技術に価値を与える人材や組織からも支持されると見込んでいる」とコメント。

オプトアウト方式では、コミュニティが、「誰も自分のコインに手を出す権利がない」との理念を確実に実現できるきっかけになり得ると、語った。

参考:Migration Committee Community Update #3.1 – Opt Out vs Opt In

CoinPostの注目記事

仮想通貨ネム(XEM)、カタパルト移行の最新情報を発表|一般ユーザーから意見も募集へ
ネム(NEM)のカタパルト移行に当たっての審議事項がネム財団フォーラムで発表された。スーパーノード保有者による推奨事項を公開しつつ、一般ユーザーによる投稿を受け付けている。
ネム財団理事長、顧客目線の「カタパルト」ブランド構築で決意表明
仮想通貨XEMの展開で注目される「カタパルトプロジェクト」。NEM財団理事長がパートナーとのビジネス商談を進めていた事や、カタパルト自体のブランドも顧客目線で考えていく意向を示した。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
17:20
バイナンス上場銘柄の80%が価値低下、ミームコインは異例の上昇 過去6か月の分析
31トークン分析が示す課題 暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(グローバル版)で、過去6か月に新規上場したトークンの80%以上が、その後に価値を落としていることがわかった。ミ…
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。
07:10
ソラナ価格、月末までに200ドル復帰か ヘッジファンド創設者が予測
仮想通貨ソラナの今後の価格について、ヘッジファンドSyncracy Capitalの創設者は強気な予測を示した。その根拠とは?
06:10
zkSyncエアドロップ期待再燃、分散化加速のアップグレードを実施予定
zkSyncは未だ独自の仮想通貨をリリースしていないが、主要zkロールアップであるライバルのStarkNetは2月にエアドロップを実施した。
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。
12:00
世界最大の証券清算機関DTCC、チェーンリンク活用した「Smart NAV」を実験
世界最大の証券清算・保管機関DTCCは、チェーンリンクを活用した「Smart NAV」の実証実験を行った。JPモルガンなど金融大手10社が参加している。
11:10
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
Slash FintechがVプリカ販売サービスを開始。暗号資産(仮想通貨)決済でVプリカ購入可能。特典としてSlash Genesis NFTをプレゼント。利用方法から使い方まで解説。
10:00
ブラックロックのビットコインETF、アナリストが高評価
ブラックロックの仮想通貨ビットコインETFの購入者数は記録的な数字であると、ブルームバーグのシニアアナリストが高評価。レポートが提出され、ビットコインETFのパフォーマンスを分析した。
09:30
SECの仮想通貨保管ガイドライン覆す決議案、米両院で可決
米連邦議会上院は、下院に続き、SECが発行した仮想通貨の保管に関する会計公報を覆す決議案を可決した。議員やSECがコメントを発表している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア