CoinPostで今最も読まれています

「ブラックロックのビットコインETFの購入者数は記録的な数字」シニアアナリストが高評価

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインETFを総括

「ブルームバーグ」でETFのシニアアナリストを務めるEric Balchunas氏は16日、ブラックロックが提供する暗号資産(仮想通貨)ビットコインの現物ETF「IBIT」を高く評価した。

ETFのローンチ後に初めて米証券取引委員会(SEC)に提出された報告書類(Form 13F)によって、IBITには414の購入者(SECに報告した機関投資家)がいることが判明したと述べ、これは信じがたく記録的な数字だと指摘。この時期では新規購入者が20いるだけでも大変なことであると説明した。

ETFとは

「Exchange Traded Fund」の略。金融商品取引所に上場している投資信託を指し、仮想通貨に限らず幅広い金融商品が取引されている。

▶️仮想通貨用語集

関連金融大手BNPパリバ、ブラックロックのビットコイン現物ETFへの投資が判明

米国でビットコインの現物ETFの取引が開始されたのは今年1月。最近は、ローンチ後に初めて四半期ごとの報告書類が提出されたため、ビットコイン現物ETFを購入した企業が続々と明らかになっている。

Balchunas氏は今回、今年1月に取引が開始された他のETFとビットコイン現物ETFの購入者数を比較した。以下の投稿にある画像が、その比較だ。

IBITの前後に並んでいる4つのETFは、ビットコインの現物ETF。IBIT以外は上から「Bitwise Bitcoin ETF(BITB)」「Fidelity Wise Origin Bitcoin Fund(FBTC)」「ARK 21Shares Bitcoin ETF(ARKB)」である。

他に購入者が比較的多いのは、「Calamos CEF Income & Arbitrage ETF(CCEF)」と「YieldMax Universe Fund of Option Income ETFs(YMAX)」。CCEFは、割安で取引されているクローズドエンド型のファンドに投資するETFで、YMAXは、複数のファンドに投資する「ファンド・オブ・ファンズ」だ。

この2つのファンドと比較すると、IBITを含めたビットコイン現物ETFの需要の高さがわかる。本日には、米金融大手モルガン・スタンレーが1Q(1月から3月)時点で2.7億ドル(420億円)相当のビットコイン現物ETFを保有していたことも明らかになった。

関連モルガン・スタンレー、420億円相当のビットコインETFを保有

購入企業の多様さ

Balchunas氏は上記の投稿の前にも、ビットコインETFに関する分析を投稿。その際、24年1Qに最もビットコインETFを購入したのは、投資会社のミレニアム・マネジメントだったとした。同社は、合計で20億ドル(3100億円)相当のビットコインETFを購入したことがすでに明らかになっている。

関連米ミレニアム、3000億円近くのビットコインETFを保有

この投稿で同氏は、500以上の購入者の中でミレニアム・マネジメントがトップだったと説明。そして、この購入者数は、新しいETFの平均購入者数の約200倍であると指摘している。

また、ビットコインETFに投資する企業が多様であることも印象的だとコメント。以下の投稿にある画像はIBITを購入した企業の内訳で、ヘッジファンドマネージャーや投資アドバイザー、銀行、保険会社など多様な企業が含まれていることが示されている。

Balchunas氏は、通常はローンチから数年経過して流動性が非常に高くならないと、このような長いリストにはならないと評価した。

ビットコインETF特集

ビットコインETFの仕組み、基本から徹底解説 ブラックロックが仕掛けるビットコインETF、投資家必見のポイント
ビットコインETF上場承認後のBTC価格はどう変わる? 米投資会社の資金流入予測 ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び
初心者が学ぶトレード知識 CoinPostアプリで個人投資家に優位性を
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア