CoinPostで今最も読まれています

フランスが仮想通貨事業ライセンスを正式導入 仏金融市場庁が新規制発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

様々な企業活動が対象

フランスの金融市場庁(AMF)は、デジタル資産サービスプロバイダー(DASP)のライセンスに関する新しい規則を発表。仮想通貨企業がフランスで法律に基づいたライセンスを申請が可能になった。

企業向けに、選択制のライセンスの申請ガイドラインや、社内サイバーセキュリティについて規制当局に通知する際のガイドラインも併せて公開した。

これらの内容は、フランスのPACTE(企業成長と変革行動計画)法を拡張したものとして解釈される。

PACTE法は2019年5月に承認された、企業の変革を促す法律で、その一部は仮想通貨に法的根拠を与える一連の条文を含み、ヨーロッパの中でも先進的な取り組みとなっている。

なお、今回の法律に係る対象企業活動は以下の通りだ。

  • 第三者に代わってデジタル資産を保管
  • デジタル資産の取引プラットフォームの運用
  • 第三者に代わってポートフォリオを管理
  • アドバイス、引受、保証付き投資、無担保投資など、その他のデジタル資産サービス

企業の役割や責任が明確に

ライセンス申請を行うには、2年間の事業計画、サービスを提供するデジタル資産のリスト、会社が活動する地域のリスト、および会社の組織図などを当局に送信する必要がある。

承認を受けた企業は、専門の損害保険または一定額以上の準備金、少なくとも1人の実働するシニアマネージャー、強靭なITシステム、クレーム処理手順、マネーロンダリングとテロ資金調達の防止対策などの整備も必要だ。

また、資金洗浄とテロ資金調達対策のため、仮想通貨カストディサービスを提供する企業や、法定通貨と仮想通貨の交換を行う企業については、フランスの金融市場規制局(AMF)への登録が義務付けられる。

今回の法律策定では、仮想通貨管理者、仮想通貨取引所、仮想通貨仲介業者向けのにそれぞれ特化した規則も設立された。

カストディアンについては、ブロックチェーン上で資産の鍵を維持する方法をはじめ、その役割と責任が何であるかなどが正確に定義されるようになった。

認可されたカストディアンに適用される新しいルールには、顧客の取引の多重検証や、カストディアンが資産をコントロールできなかった場合の顧客への補償が含まれている。

フランスは仮想通貨に前向き

フランスは欧州の中でも、仮想通貨に前向きな国の一つであり、今月19日には、仮想通貨ICO申請を初めて承認している。

当該ICOの発行主体である「French-ICO」は、仮想通貨を通じた資金調達のプラットフォームを提供することを目的とする企業だ。

フランス国内では、大手タバコチェーン店でビットコインの購入が可能になったほか、合法なビットコイン投信の販売や、高校のカリキュラムに仮想通貨の入門知識を導入する事例などが報じられている。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/21 火曜日
18:00
イーサリアム(ETH)の仮想通貨取引所 8社機能比較
イーサリアム(ETH)取引に最適な暗号資産(仮想通貨)取引所を比較。ステーキング、レンディング、各種手数料、機能、出金サポート体制を徹底分析。読者に合った取引所を見つけるためのガイド。
14:40
アルトコイン不振で取り沙汰される3つの理由について、大手VC「Dragonfly Capital」がデータ検証
仮想通貨投資企業Dragonfly CapitalのパートナーであるHaseeb Qureshi氏は、アルトコインが不振な理由について検証する記事を発表。最もよく知られている三つの理論について、データを使って反証した。
14:24
Binance Japan、MASKとCYBERの取扱いを発表
Binance Japan(バイナンスジャパン)は2024年5月22日から暗号資産(仮想通貨)現物取引でマスクネットワーク(MASK)とサイバーコネクト(CYBER)の取扱いを開始する。新たな銘柄追加で合計52銘柄に。
12:24
現物ETFの承認期待でイーサリアムが急騰、ビットコインは7万ドルの大台を回復
暗号資産(仮想通貨)市場では、専門家によるイーサリアム現物ETFのSEC承認確率が急上昇したことでETHが前日比20%高まで急騰。ビットコインは過去最高値に迫る7万ドルの大台を回復した。
11:30
イーサ財団ドレイク氏、Eigenの顧問就任で数億円の報酬受け取りを開示
イーサリアム財団の研究者ジャスティン・ドレイク氏は、Eigen財団のアドバイザーに就任し多額のトークンを報酬として受け取ることを開示した。
10:20
Gala Games、300億円相当のGALAトークンが不正鋳造 価格急落
Web3ゲームGala Gamesで何者かが2億ドル以上に相当する「GALA」トークンを不正に鋳造し売却した。管理者アドレスが悪用されたとみられる。
09:30
Sei、EVM互換へアップグレードの投票開始
仮想通貨イーサリアムとの互換性を持たせるため、L1ブロックチェーンのSeiがアップグレード実施のための投票を開始。投票後の計画も明らかになっている。
08:14
グレースケールに新CEO、ソネンシャイン氏が退任
ソネンシャイン氏がCEOだったグレースケールは過去の10年間、仮想通貨ビットコイン投資信託だけでなく、イーサリアムやソラナなどさまざまなアルトコイン投資商品も打ち出し、伝統金融に代替的な資産クラスを提供してきた。
07:45
バイナンス、中小プロジェクトの支援を発表
30年までに24兆円相当のトークンがアンロックを予定することなどを記載したレポートを発表した後、バイナンスは、優秀な仮想通貨プロジェクトに対し上場プログラムに応募するよう呼びかけた。
07:00
STEPN、ソラナスマホ保有者にコラボスニーカーを配布
STEPNはソラナスマホのGenesis Tokenの保有者に、特別なソウルバウンドトークン「STEPN x Saga Badge」も配布した。
06:20
最終判断期限迫るイーサリアム現物ETF、予想外の進展で承認観測強まる
仮想通貨イーサリアムの現物ETF上場申請に関して、SECから主要な提出書類を更新するよう突然求められていることが報じられた。イーサリアムの価格がニュースを受け高騰した。
05/20 月曜日
17:07
コインチェック、ブリリアンクリプトトークン(BRIL)のIEO予定を発表
コインチェックは20日、「Coincheck IEO」において、暗号資産(仮想通貨)ブリリアンクリプトトークン(BRIL)のIEO予定を発表した。本IEOは国内における6例目で、上場企業100%子会社による初のIEO。
16:39
仮想通貨企業の資金調達、2024年第1四半期に急増=レポート
大手投資データプロバイダー「PitchBook」は、2024年第1四半期の仮想通貨市場レポートを発表。ビットコインETFの承認を背景にスタートアップ企業が518件の取引で総額3,741億円の資金調達に成功したことが明らかになった。
14:03
米国の経済制裁対象国ベネズエラ、仮想通貨マイニングファームへの電力供給停止へ
ベネズエラ政府は、電力需要への影響を避けるため国内すべての仮想通貨マイニングファームを電力システムから切り離すと発表した。
11:46
ビットコインの週末相場は高止まり、オンチェーンデータは「利確フェーズ」の終焉を示唆
FRBの利下げ期待を背景にNYダウが史上初の4万ドルに達するなど米国株指数が好調に推移する中、オンチェーンアナリストはSOPR指標を分析。2ヶ月間の利確フェーズが終わりつつあることを指摘した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/05/21 16:30 ~ 19:30
東京 SHIBUYA QWS (渋谷キューズ)
2024/05/23 14:30 ~ 15:30
その他 オンライン
重要指標
一覧
新着指標
一覧