はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨企業の資金調達、2024年第1四半期に急増=レポート ビットコインETFの承認を背景に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

スタートアップ投資が大幅に増加

大手投資データプロバイダー「PitchBook」は17日、2024年第1四半期(Q1)の暗号資産(仮想通貨)市場レポートを発表。スタートアップ企業が518件の取引で総額3,741億円(24億ドル)の資金調達に成功したことが明らかになった。

前四半期(23年Q4)と比較すると、件数で44.7%、調達額で40.3%の増加となった。PitchBookは、仮想通貨に対する前向きな投資家心理が戻ってきており、今年を通じて活発な投資活動が継続すると予測している。

分野別にみるとインフラ企業がリードしており、イーサリアムの再ステーキング・プラットフォーム「EigenLayer」は、シリーズBで155億円(1億ドル)を調達。完全準同型暗号(FHE)開発プラットフォーム「Zama」はシリーズAで、113億7,800万円(7,300万ドル)を調達した。

今四半期最大の取引は、オープンソースの分散型クラウドプラットフォーム「Together AI」が調達した165億円(1億600万ドル)。同社のプレマネー評価額は1,715億円(11億ドル)で資金調達後の評価額は1,948億円(12億5,000万ドル)に達した。

半導体大手Nvidiaが支援するTogether AIは、昨年11月に行われたシリーズAの投資ラウンドでは、プレマネーで722億円(4億6,350万ドル)と評価され、160億円(1億250万ドル)の資金調達に成功している。

分散型物理インフラ(DePIN)ネットワークは、最も急成長している分野の一つであり、投資家の大きな関心を集めている。レポートは、Together AIがDePIN分野で重要な役割を果たすと評価している。

昨年との比較

Together AIなどの成功事例にとどまらず、仮想通貨企業の評価額は、投資ラウンドの全段階で上昇しているとレポートは指摘した。

Q1における、プレシード/シードラウンドのプレマネー評価額の中央値は、33億9,800万円(2,180万ドル)で、前年比で85.5%増加した。

アーリーステージにおける評価額の中央値は112億2,300万円(7,200万ドル)で148.3%増加。一方、レイトステージでの評価額の中央値は79億6,500万円(5,110万ドル)で、7.6 %の増加にとどまった。

資金調達の規模も評価額の上昇を反映している。プレシード/シードの中央値は4億2,000万円(270万ドル)、アーリーステージは7億7,900万円(500万ドル)、レイトステージで9億円(580万ドル)となった。2023年通年比では、プレシード/シードとアーリーステージでは、それぞれ24.9% と 25% の増加となったが、レイトステージでは、9.7%の減少となった。

VCからのコメント

仮想通貨企業への投資の急増について、大手ベンチャーの担当者らは次のように表現している。

2023年の仮想通貨ベンチャーが氷のように冷たい水だとすれば、2024年第1四半期は水が沸騰する直前に泡が立ち始める時期だ。

Dragonfly Capital:パートナー、トム・シュミット氏

2021年の取引は後頭部に銃を突きつけられているような感覚だったが、その感覚が少し市場に戻ってきたようだ。

Arca:ポートフォリオマネージャー、デビッド・ネイジ氏

dao5の創業者であるテキン・サリミ氏は、歴史的に金融市場は選挙の年に利益を上げ、利下げも予測されるため、今年の残りの四半期に関しては「非常に強気」だという。詐欺事件や訴訟、規制などの面でマイナスの影響がない限り、Q1同様の活発な投資活動が年内は続くと確信していると述べた。

Galaxy Venturesのゼネラルパートナーであるマイク・ジャンパパ氏は、「仮想通貨ベンチャーが今後も加熱し続ける」と考える一方で、仮想通貨分野では規制が「ワイルドカード」だと指摘。「更なる上昇への触媒となるか、成長のブレーキとなるか」の両方の可能性があると見ている。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/24 日曜日
13:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ ソラナやビットコイン史上最高値更新、XRP高騰など
今週の仮想通貨市場の動向を解説。ビットコインやイーサリアム、ソラナ、XRPの最新ニュースを網羅。価格上昇要因やSECの動き、ETFの審査進展、ミームコインBONKの急騰背景をまとめた。
11:30
ビットコイン10万ドル突破で上値伸ばす可能性も、指標後の調整リスクに注意|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストが、10万ドルに迫る勢いで高騰するビットコイン(BTC)相場を分析。相場が一層上値を伸ばしている可能性は十分に考えられるが、指標を切っ掛けに調整に入る展開にも注意が必要か。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|ゲンスラーSEC委員長退任に高い関心
今週は、イーロン・マスク氏に対するドージコイン訴訟の取り下げ、国民民主党の玉木代表による仮想通貨減税要望、米SECゲーリー・ゲンスラー委員長の退任確定に関するニュースが最も関心を集めた。
11/23 土曜日
11:30
XRP・SOLOなど高騰、トランプ新政権でリップル技術採用への期待高まる
米SECのゲンスラー委員長が2025年1月に退任することが発表され、過去4年間の厳格な仮想通貨規制からの転換期待からXRPの価格が高騰している。
10:50
米仮想通貨業界団体、トランプ新政権に5つの優先事項を提案
米ブロックチェーン協会が次期トランプ政権に仮想通貨の取り組みにおける優先事項を提案した。SEC新体制など5つの項目を掲げている。
10:20
トランプ次期米大統領、仮想通貨支持派のベセント氏を財務長官に起用する方向
ドナルド・トランプ次期米大統領が、親仮想通貨のヘッジファンド経営者のスコット・ベセント氏を財務長官に起用する方向で最終調整に入っていることが、ブルームバーグなど複数のメディアの23日の報道で明らかになった。
08:40
独保険最大手アリアンツ、マイクロストラテジー転換社債の25%取得
ドイツ最大の保険会社アリアンツが、米マイクロストラテジーが発行した26億ドル規模の2031年満期転換社債の約25%を取得した。ビットコインを間接的に保有することになった。
07:55
L1アルトコイン、米大統領選後に価格が急上昇
仮想通貨を分析するCryptoQuantは、L1アルトコインの価格が米大統領選後に上昇していると報告。この価格上昇は、現物取引の出来高を伴っていると指摘している。
06:45
米マラソン、転換社債販売で1500億円を調達 5771BTCのビットコインを取得
ビットコインをさらに買い増し 米マイニング大手のMARA Holdings(マラソン)は23日、2030年満期のゼロクーポン転換社債10億ドル(1500億円)の発行を完了し、そ…
11/22 金曜日
20:30
XRPのETF承認はどうなる?市場価格への影響を分析
トランプ次期政権下でのXRP現物ETF承認の可能性を詳しく解説。SEC委員長交代や規制緩和への期待、市場への影響を専門家の見解とともに分析。ビットコイン、イーサリアムに続く承認タイミングと価格への影響を予測します。2025年のXRP市場展望を徹底解説。
15:00
仮想通貨XDC(XDC Network)の買い方と将来性は?
ハイブリッド型ブロックチェーンを採用する仮想通貨XDCの特徴や将来性を解説。SBIとの提携や買い方、リスクについても詳しく紹介します。
13:50
米SEC敗訴、連邦地裁がディーラー規則は無効と判断 「仮想通貨業界全体にとっての勝利」
米連邦地裁がSECのディーラー規則を無効と判断し、SECの敗訴が確定した。原告の米ブロックチェーン協会CEOは、この判決は仮想通貨業界全体の勝利であると表現。ディーラー規則は分散型金融に重大な影響を与える可能性が危惧されていた。
13:10
トレードの機会損失を最小限に、メタマスクがイーサリアムガス代込みスワップを新たに導入
仮想通貨イーサリアムの主要ウォレットMetaMaskは新機能「Gas Station」の導入を発表した。ガス代不足によってスワップが中断されることを防ぐものである。
11:26
チャールズ・シュワブ次期CEO、規制緩和で仮想通貨現物取引への参入示唆
米大手ブローカー、チャールズ・シュワブの次期CEOが、規制環境の変化があれば仮想通貨現物取引へ参入すると述べた。トランプ新政権に期待する格好だ。
10:10
仮想通貨擬人化BCG「コインムスメ」、板野友美がアンバサダー就任
タレントの板野友美氏がWeb3ゲーム「コインムスメ」のアンバサダーに就任。板野氏プロデュースのアイドルグループとのコラボユニットも結成する。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧