CoinPostで今最も読まれています

中国の旧正月まで1週間 過去の仮想通貨BTC価格推移と展望

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

控える春節、懸念される売り圧力

中国国内における一大イベントである春節(旧正月:1月25日)まで約1週間と目前に迫っている。春節では、現地の株式市場も休場となるなど、金融マーケットが消極的になるタイミングでもある。

この祝日によるマーケットへの影響は株式市場に限った話ではなく、ビットコイン市場でも注目される内容だ。

旧正月を祝う文化は、中国だけでなく、台湾、韓国、香港、シンガポール、タイ、マレーシアなど東南アジアも含めた地域で行われるため、影響を軽視できないこともその理由に挙がる。

一般的には、マーケットは旧正月を迎える前に下落を警戒すると指摘されている。理由は、株式市場でも往々にして見られる『連休前の手仕舞い売り』のほか、多くの支出を伴う祝日であることから、旅費やプレゼント代、お年玉(利是)を捻出するため、法定通貨への換金売りが発生する可能性が警戒されるためだ。

また過去2年の仮想通貨市場の状況は以下の通り、2018年・2019年ともに下落相場の中での春節時期突入となっている。

一方、この下落の流れを今年はマーケットが汲まないとする考えを示しているアナリストもいる。海外著名エコノミスト兼トレーダーのAlex Krüger氏は、春節下落説に否定的な予測を示した。

ビットコインを売却しプレゼントを購入するため、中国の旧正月がBTC価格に悪影響を与えると考える人は多くいる。

(中略)

歴史的なデータによれば、中国の旧正月でもパフォーマンスは悪化しないことを示している。

Krüger氏が示したデータによれば、春節前の一週間(執筆時にも該当)のリターン率を確認すると、最低でも-1.2%のパフォーマンスで、3日間平均では1.6%のプラスに。ましてや今週ではビットコインは計9%以上の上昇を記録している。

春節の期間内では、1日あたり平均0.6%高で推移したという。全体を通して、マイナス水準には至っていないとの試算だ。

一部では一週間前から収集されたデータでは不十分で、より長期間での統計が必要だとの声も上がっているが、少なくとも過去10年に渡り、旧正月を迎える直近の期間には大きな値動きが確認されていないことは、データで示されている。

あくまでも統計に基づいた推測であるため、旧正月に向け市場の動向にはしっかりと注視する姿勢が求められることに変わりはないだろう。

CoinPostの注目記事

中国政府関係者向けの仮想通貨読本が増刷へ「デジタル通貨は歴史的に避けられない」
中国で、仮想通貨案内書「デジタル通貨:指導者のための読本」が増刷されたことがわかった。中国政府関係者による、仮想通貨・暗号資産に対する関心継続を示唆している。
仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/11 土曜日
15:00
ビットコイン上のステーブルコイン発行計画 Taproot Assetsのテストが進行
Lightning LabsのCEOエリザベス・スターク氏が、暗号資産(仮想通貨)ビットコインのブロックチェーンにステーブルコインを導入する新技術「Taproot Assetsプロトコル」について解説。ライトニングネットワークを使った即時、低手数料の国際取引が可能に。
14:00
「Friend.TechなどでBaseがイーサリアムL2を主導」フランクリン・テンプルトン分析
フランクリン・テンプルトンは、仮想通貨ブロックチェーン「Base」がFriend.Techなどソーシャルファイに牽引され、今後も代表的なイーサリアムL2であり続けると予想した。
12:45
日本代表団、スイスのDFINITY本部を訪れる
平将明氏および加納裕三氏を含む日本の代表団がDFINITY本部を訪問。DFINITYが推進するInternet Computerは、高速で広範なブロックチェーンベースのプラットフォームで、スマートコントラクトとデータシャーディングにより、効率的なWeb3アプリの開発を可能にする。
11:20
米SEC、コインベースの仮抗告を却下するよう申し立て
米SECは仮想通貨取引所コインベースとの裁判で新たな書類を提出。コインベースが証券性をめぐり求める仮抗告を退けるべきだと申し立てている。
10:00
著名投資家マーク・キューバン氏、SECゲンスラー委員長を批判
著名投資家マーク・キューバン氏は米大統領選挙で仮想通貨も争点の一つになると意見した。また米SECのゲンスラー委員長に批判を向けた。
09:00
米大手銀ウェルズ・ファーゴ、複数のビットコイン現物ETF銘柄を保有
ウェルズ・ファーゴを含むいくつかの金融大手はビットコインETFが1月にデビューしたのち、それらの取り扱いを開始した経緯がある。
08:00
米ARK、イーサリアム現物ETFの申請からステーキング要素取り除く
現在、5月中に仮想通貨イーサリアムの現物ETFが承認される期待はすでに大幅に後退。専門家らはその可能性を2ヶ月前の約70%から25%に引き下げた。
07:30
J・ドーシー氏「2030年のBTC価格は100万ドル超へ」
2030年のBTC価格は100万ドル超まで上昇する可能性があると強気な見方を示すなど、ジャック・ドーシー氏が仮想通貨ビットコインの魅力を語った。同氏は以前からビットコインを支持している。
07:00
ソラナJupiter、モバイルアプリのリリース時期発表
モバイル版の最新情報のほか、Jupiterは第三回のLFG投票の予定についても情報を公開。来週あたりに新たなローンチパッド候補の仮想通貨プロジェクトを公開し、5月22日から投票を開始する。
05/10 金曜日
18:29
SBIとチリーズ、スポーツファントークンで提携
SBIデジタルアセットホールディングスとChilizが戦略的パートナーシップに関する基本合意を締結。日本で合弁会社を設立し、スポーツファンにファントークンを提供する。
18:26
L2 Blastチェーン基盤の分散型取引所「DTX」とは トレーダーの優位性を解説
暗号資産(仮想通貨)デリバティブトレーダーの間で関心の急増する分散型取引所「DTX」のメリットや優位性を解説。DTXはイーサリアム(ETH)レイヤー2のBlast(ブラスト)チェーン基盤であり、DTX Fuelによるエアドロップも示唆されている。
18:10
NTTドコモ、新会社設立でWeb3・AI事業など強化へ
株式会社NTTドコモは2024年7月に新会社「NTTドコモ・グローバル」を設立する計画を発表。NTT Digitalも傘下に集約し、Web3やAIを活用したグローバル事業を強化する。
14:48
バイナンス、大口顧客DWF Labsによる市場操作報道を否定
大手仮想通貨取引所バイナンス(グローバル版)は、ウォール・ストリート・ジャーナルが報道した、同社のVIP顧客DWF Labsによる市場操作と内部調査に関する疑惑を強く否定した。
12:43
ビットコインなど仮想通貨相場反発、ビットバンク関連会社のセレスがストップ高
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコイン(BTC)が反発、株式市場では大手取引所ビットバンク(bitbank)を持分法適用関連会社にするセレスの決算が好感され株価がストップ高となった。
11:30
米仮想通貨大手DCG第1四半期決算 売上高が前年比51%増
仮想通貨コングロマリット企業DCGは2024年第1四半期(1~3月)の決算を発表した。連結売上高が前年同期比51%増の約356億円に達している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア