CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン(BTC)調整局面か、先物OIは40億ドル規模に|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

4日の仮想通貨ビットコイン(BTC)は、前日比2.64%安の100.8万円に。

1月31日と3日に反落した9500〜9600ドルの抵抗帯(①)は、昨年8月以降に強く意識されていたディセンディングトライアングル下限となる。 強烈な上髭をつけ反落したことで売り圧力が増加、上値を切り下げ買いの勢力が弱まるなど、形状としてはやや苦しいか。

半減期思惑を背景に潜在的な買い圧力は強いものと思われ、中期トレンドも強気であるため、比較的底堅い9150〜9200ドルを守りきることができれば再上昇の目は残る。一方、25日の8220ドル以降ほぼ調整なしに急角度で反騰してきただけに、短期では一旦調整局面入りしてもおかしくはない。

その場合、ロールリバーサルを確認した直近安値の9150〜9200ドルと心理的節目の9000ドル付近(②)の値動きが注目される。現時点では想定しにくいが、大幅続落した場合は、8200ドル付近の揉み合ったライン(前回の反騰開始地点)や、③の7700〜7800ドル辺りの下値支持線などが意識されそうだ。

個別銘柄動向

モナコインが前日比10%以上下げるなど、直近高騰していたアルトコインも利確売りに押されている。

今年1月は、仮想通貨市場全体の時価総額は1930億ドル(約20兆9700億円)から2,550億ドル(27兆7000億円)まで増加。中でもアルトコインの時価総額は約40%増加し、610億ドル(約6兆6280億円)から860億ドル(約9兆3450億円)まで伸長している。

バイナンス・リサーチの市場概要によれば、主要仮想通貨の中では、DASHが(181.5%)、ビットコインキャッシュ(85.2%)と高騰したほか、ライトコイン(65.1%)、カルダノ(65.1%)、モネロ(61.7%)、EOS(59.9%)と続いた。

関連:アルト市場の回復トレンド、仮想通貨取引データが裏付け=バイナンス

デリバティブ市場

今年1月のビットコイン(BTC)価格上昇に伴い、BTCデリバティブ市場では、先物の取組高(OI)も大幅に上昇してきている。skewのデータによると、グローバルにおけるビットコインのOIはすでに40億ドルを超え、年初来60%増の規模に。

デリバティブ取引所大手BitMEXとOKExは、計25億以上のOIを記録。全体の6割を占める。

出典:skew

BitMEXのアーサー・ヘイズCEOは昨日、ビットコインのスワップ商品は「2016年ローンチ以来、出来高の水準は累計2兆ドル(200兆円以上)を超えてきた」と投稿した。

OIのデータでは、BitMEX、OKEx、Huobi、Deribit、Binanceの降順だが、最新の24時間出来高データでは、OKExが1位、BitMEXが2位となっている。

出典:skew

いずれにしても、BitMEX、OKEx、Huobi、Binanceは上位5の常連ではあるが、出来高ではDeribitは7位に下がっている。

一方、Deribitの1月分BTCオプションの出来高は自社の最高値を更新し、オプションのOIにおいては最も高いシェアを維持している(約86%)。

OIや出来高の上昇は、ビットコインの半減期に関係していると見られる。

海外投資家の見解

海外著名トレーダーJosh Rager氏は、共同設立したBlockrootsのオレーディングツールで、中・長期ベースでの「ロングシグナル」が再確認された。

以前の点灯は、1回目が2016年9月、2回目は、4000ドルから14000ドルまで上昇相場の初動となった昨年4月に見られたという。

一方、海外の著名トレーダーNebraskanGooner氏は、9600ドルの強いレジスタンスを見て、9350ドル付近でショートを仕掛けたことを報告。(4日 12:00時点、9260ドル)最大8950ドル付近までの下落を見込んでいる

CoinPostの注目記事

仮想通貨ビットコインFX:ローソク足の見方、始値のレジサポに重きを置く理由(寄稿:やがみ)
仮想通貨ビットコイン(BTC)におけるローソク足のレジサポやプライスアクションの捉え方について、チャート図や「ライントレード」と組み合わせて詳しく解説。
米経済学者、「インフレ率」から半減期後のビットコイン(BTC)価格を考察
2020年に迎えるビットコイン半減期の重要性とそれに伴う価格上昇について米経済学者が論じた。インフレ率の面から、価値の保存手段としての魅力増加を主張する。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/18 土曜日
21:00
Clearpool Prime、アバランチでデビュー RWA対応のプライベート・クレジット市場
Clearpool Primeがアバランチでローンチし、RWA分野に新たな進展。機関投資家向けに安全かつ効率的な取引環境を提供するプライベート・クレジット市場。
17:20
バイナンス上場銘柄の80%が価値低下、ミームコインは異例の上昇 過去6か月の分析
31トークン分析が示す課題 暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(グローバル版)で、過去6か月に新規上場したトークンの80%以上が、その後に価値を落としていることがわかった。ミ…
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。
07:10
ソラナ価格、月末までに200ドル復帰か ヘッジファンド創設者が予測
仮想通貨ソラナの今後の価格について、ヘッジファンドSyncracy Capitalの創設者は強気な予測を示した。その根拠とは?
06:10
zkSyncエアドロップ期待再燃、分散化加速のアップグレードを実施予定
zkSyncは未だ独自の仮想通貨をリリースしていないが、主要zkロールアップであるライバルのStarkNetは2月にエアドロップを実施した。
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。
12:00
世界最大の証券清算機関DTCC、チェーンリンク活用した「Smart NAV」を実験
世界最大の証券清算・保管機関DTCCは、チェーンリンクを活用した「Smart NAV」の実証実験を行った。JPモルガンなど金融大手10社が参加している。
11:10
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
Slash FintechがVプリカ販売サービスを開始。暗号資産(仮想通貨)決済でVプリカ購入可能。特典としてSlash Genesis NFTをプレゼント。利用方法から使い方まで解説。
10:00
ブラックロックのビットコインETF、アナリストが高評価
ブラックロックの仮想通貨ビットコインETFの購入者数は記録的な数字であると、ブルームバーグのシニアアナリストが高評価。レポートが提出され、ビットコインETFのパフォーマンスを分析した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア