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イーサリアム2.0の進捗と機能について、コミュニティの疑問に開発者が回答

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開発者がコミュニティからの疑問に回答

海外の人気電子掲示板サイトRedditのr/ethfinanceのコミュニティメンバーからの質問に答えるポッドキャストで、イーサリアム開発者のDanny Ryan氏は30日、ETH 2.0の進捗状況や機能について説明した。

ETH 2.0の開発は現在、フェーズ0と呼ばれるETH 2.0の基盤となる「ビーコンチェーン」の構築を中心に進められている。

フェーズ0は当初、今年1月のリリース予定で大幅に延期されているが、ビーコンチェーンに接続される「シャーディング」のためのシャードチェーンを導入するフェーズ1の開発は順調で、フェーズ0のリリース後すぐに導入される見込みだという。

シャーディングとは

Sharding(シャーディング)は、イーサリアムの送金遅延や手数料増加など「スケーラビティ問題」に対する解決策の一つ。 データベースを水平方向に分割、検証作業を並列化することで処理能力の大幅向上が見込める。

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また開発者の一部が提案している、量子耐性のあるプライバシー保護技術である「zk-STARKS」を導入する「イーサリアム3.0」の構想について、イーサリアム考案者のVitalik Buterin氏本人は、reddit上で支持していないことを明確にした。

現時点ではETH 2.0のローンチ後は、イーサリアムの基本的な構造が二度と変化しないといいと思っている。

他にもRyan氏は、バリデータノードを実行するための32ETHロックアップ期間の不透明さなどに関するコミュニティの懸念を開発者側も理解していることや、ステーキングを請け負うサービスが過度に利用され少数のバリデータによる集権化構造に陥らないようにペナルティを設けたり、個人バリデータのUXを向上させるなど阻害要因を作ることが必要だと述べた。

このようなコミュニティからの質問に丁寧に回答する放送を行うことからも分かるように、フェーズ0のローンチに向けて開発チームはコミュニティの啓蒙に熱心に取り組んでいるようだ。

Ryan氏は「Ethereumコミュニティ全体を巻き込み、できるだけ多くのクライアントにネットワークが行き渡るようにすることを目指している」としている。

先月はじめのConsenSysの調査レポートによればETH保有者の3分の2がステーキングを検討しており、イーサリアム2.0への期待や関心が高まっていると言えるだろう。

関連イーサリアム保有者の6割、ETH2.0移行後にステーキングを予定=ConsenSys調査

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