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インド中銀元総裁、仮想通貨ビットコインとリブラの役割に言及

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

印中央銀行元総裁の見解

インド中央銀行の元総裁Raghuram RajanがCNBCのポッドキャスト「Beyond the Valley」に出演し、世界の中央銀行がデジタル通貨(CBDC)を発行する際に、仮想通貨ビットコインとリブラ(フェイスブック発)がどのような役割を果たせるかについて見解を語った。

Rajanは、ビットコインやリブラが、CBDCと競合するポジションにあると見ている。 現在、中国や日本、欧州国などの主要経済国は独自のCBDCの研究や発行準備を講じており、ホールセール型およびリテール型のCBDCが実際発行されれば、世界の金融システムに大きな変化・変革を与え得るとした。

そんななか、CNBCのポッドキャストは、ビットコインの非中央集権的性質を取り上げつつ、伝統金融セクターに「投機アセット」と見なされていることも紹介した。

一方Rajanは、ビットコインの評価について、大規模な送金システムとして利用されている現状はなく投機的な一面が強いと見ている。

投機的な一面もあるが、債券などのパフォーマンスが悪ければ、多くの投資家は伝統アセットからビットコインに資金移動させるだろう。

ゴールド(金)の性質に近い。ゴールドが価値を持つ1つの理由は、その希少価値とビジュアルからジュエリーなど高価な宝飾品ものに使われているからとの理由があるが、デジタル通貨であるビットコインはそうではない。人々がビットコインは価値を持つと考えているからという既成事実に基づいている。

ビットコインが価値の保存手段、もしくは投機的アセットとして使われること自体も1つのユースケースだと見ている。

リブラへの見解は

ポッドキャストで、フェイスブックが主導するステーブルコイン「リブラ」も紹介された。

当初、リブラは複数の主要法定通貨をバスケット型で一定の割合として組成し、1つのリブラとして発行する計画だったが、各国政府や中央銀行からの規制面における懸念を受け、単一型で定通貨に裏付けられるリブラを発行する路線に変更した。未だ発行には至っていない。

Rajanは、ビットコインとリブラを比較し、リブラのほうは送金に特化したものだと認識を見せた。

リブラの理念は、ビットコインと異なり、投機的アセットに裏付けするのでなく、主要国の法定通貨に連動し、送金に特化している点だ。主要国の法定通貨は中央銀行の政策によって価値が維持されている。

リブラを利用する目的は、送金決済で、最終的には法定通貨に変換することもできる。

一方、中央銀行CBDCはいわゆる「モノポリー状態」で、金融問題になるリスクもあるため、ビットコインやリブラのような「プライベート通貨」がその独占的な弊害をある程度解消できると見込む。「デジタル通貨という概念はCBDCに留まらず、プライベート通貨もそれぞれの役割を果たすことはできる」としている。

参考:CNBC

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