CoinPostで今最も読まれています

ベラルーシ最大の国有銀行、仮想通貨取引サービス開始へ=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨取引開始へ

ベラルーシ最大規模の国有銀行Belarusbankが、暗号資産(仮想通貨)取引のサービスを提供することが分かった。現地メディアPrime Pressが報じた。

サービスをすでに開始したと報じているメディアもあるが、これが今後の計画なのか、すでにスタートしているのか、また取扱銘柄も現時点では明確になっていない。Visaカードを介して法定通貨で取引できるようにすることや、ベラルーシとロシアを対象にサービスを開始することが伝えられている。

ベラルーシでは8月に行われた大統領選を巡って、長期に渡って抗議デモが続いている。アレクサンドル・ルカシェンコ大統領が約8割の得票率で6選を果たしたが、この選挙では不正があったと広く受け止められ、デモでは大統領の退陣などが求められている。

関連:仮想通貨を合法化した東欧のシリコンバレー、現職大統領6選で抗議運動高まるベラルーシ

その後、大統領は退陣を表明せず、先月には反体制派が大規模なストライキに突入。今回の仮想通貨サービスの開始は、こういった国家の不安定な状況が背景にある可能性があるが、同銀幹部は、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)プログラムの一環だとしている。

Belarusbankについては昨年、仮想通貨取引所の設立を検討していることがすでに明らかになっていた。今回報じられたサービスでは、ベラルーシのルーブル、米ドルやユーロといった法定通貨で取引ができる予定。現地の仮想通貨企業Whitebirdが取引をサポートし、サービス対象の国や取扱銘柄は順次増やしていく計画だという。

東欧のシリコンバレー

東欧のシリコンバレーとも呼ばれ、旧ソ連時代からハイテク関連の研究・開発機関が置かれてきたベラルーシでは、ルカシェンコ大統領が2017年12月、仮想通貨産業を合法化。5年間にわたり仮想通貨取引を非課税とするデジタル経済開発令に署名するなど、IT産業の発展を以前から推進している。

大統領報道機関の2017年当時の発表では、この政令の目的は、国際的なIT企業の誘致であり、将来への投資としてITに精通した労働力の育成と確保、そして最先端の金融商品及び技術を日常生活へ導入することだと伝えた。

ルカシェンコ大統領は「ベラルーシは、ブロックチェーン技術を利用するのに極めて多くの機会を提供する世界で最初の国家となった」と述べている。

昨年にはルカシェンコ大統領が「原子力発電所に設けたマイニング用スペースで、余剰電力を使ってビットコイン(BTC)をマイニング(売却)する」と言及した動画がツイッター上で拡散された。大統領自らがBTCマイニングについて言及する動画は稀であり、話題を呼んだ。

関連:ベラルーシ大統領「原子力発電所でビットコインを採掘して売却する」

*最新情報:対応する銘柄等

Belarusbankは16日に、仮想通貨サービスに関して正式に発表を行なった。

仮想通貨サービスを提供するにあたり、OTC業者のWhite Birdと提携し、11月13日より開始した。当初はビットコインの購入サービスを提供。今後、イーサリアム(ETH)とライトコイン(LTC)のサービスも追加する予定だ。(Coindesk取材

顧客はベラルーシおよびロシアで発行される銀行カードを利用し購入できる。また、このサービスをウクライナやグルジア(ジョージア)、独立国家共同体(CIS)にも展開する計画をしている。

サービスについて、ビットコインを購入した顧客は個人の仮想通貨ウォレットに出金することができる。

参考:プレスリリース

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/18 土曜日
21:00
Clearpool Prime、アバランチでデビュー RWA対応のプライベート・クレジット市場
Clearpool Primeがアバランチでローンチし、RWA分野に新たな進展。機関投資家向けに安全かつ効率的な取引環境を提供するプライベート・クレジット市場。
17:20
バイナンス上場銘柄の80%が価値低下、ミームコインは異例の上昇 過去6か月の分析
31トークン分析が示す課題 暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(グローバル版)で、過去6か月に新規上場したトークンの80%以上が、その後に価値を落としていることがわかった。ミ…
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。
07:10
ソラナ価格、月末までに200ドル復帰か ヘッジファンド創設者が予測
仮想通貨ソラナの今後の価格について、ヘッジファンドSyncracy Capitalの創設者は強気な予測を示した。その根拠とは?
06:10
zkSyncエアドロップ期待再燃、分散化加速のアップグレードを実施予定
zkSyncは未だ独自の仮想通貨をリリースしていないが、主要zkロールアップであるライバルのStarkNetは2月にエアドロップを実施した。
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。
12:00
世界最大の証券清算機関DTCC、チェーンリンク活用した「Smart NAV」を実験
世界最大の証券清算・保管機関DTCCは、チェーンリンクを活用した「Smart NAV」の実証実験を行った。JPモルガンなど金融大手10社が参加している。
11:10
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
Slash FintechがVプリカ販売サービスを開始。暗号資産(仮想通貨)決済でVプリカ購入可能。特典としてSlash Genesis NFTをプレゼント。利用方法から使い方まで解説。
10:00
ブラックロックのビットコインETF、アナリストが高評価
ブラックロックの仮想通貨ビットコインETFの購入者数は記録的な数字であると、ブルームバーグのシニアアナリストが高評価。レポートが提出され、ビットコインETFのパフォーマンスを分析した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア