CoinPostで今最も読まれています

米大手投資運用会社グッゲンハイム、ビットコイン投資を検討

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ウォール街の機関投資家がビットコイン投資を検討

米ウォール・ストリートの投資・顧問企業で、2950億ドル(約30.7兆円)の運用資産を有するグッゲンハイム・パートナーズ(Guggenheim Partners)が、ビットコイン投資へ向け準備を始めていることがわかった。

米証券取引委員会(SEC)に提出された申請書によると、同社は米大手仮想通貨(暗号資産)ファンド GrayScale社のビットコイン投資信託商品を運用することで、間接的にビットコイン投資市場への参入を検討している。

ファンドにビットコイン投資を織り込む

ビットコイン投資を見込んで、グッゲンハイム社がSECに修正を申請したファンドは、「Guggenheim Macro Opportunites Fund (マクロ機会ファンド)」。「ベンチマークに制約されることなく、幅広い確定利付証券に投資する柔軟性」があり、変化する市場環境の機を見て「投資チームが確信を持っている」他の資産クラスに投資する戦略を持っていると説明されている。

金融情報サイトのMarketWatchのデータによると、同ファンドの機関投資家向け商品(GIOIX)の1年間の平均リターンは9.57%、純資産総額は約42.2億ドル(約4390億円)に上る。

同社の申請書には、ビットコイン投資に関して次のような記載がある。

「マクロ機会ファンドは、ビットコインに投資する私募投資手段であるグレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)に、純資産額の最大10%を投資することにより、間接的にビットコインへの投資機会を求める可能性がある」

この記述に従って、単純に計算した場合、最大4.2億ドル(約439億円)がビットコイン投資商品に投資される可能性があることになる。

なお、マクロ機会ファンドは同社の完全子会社を介してGBTCに投資するが、GBTC以外では、間接的にも直接的にも仮想通貨に対する投資は行わないと付け加えている。

高まるGBTCの需要

GBTCはグレースケール社が提供する、オープンエンド型のビットコイン投資信託。市場価格をベンチマークとし、投資対象はビットコインに限定している。

GBTCを含めたグレースケールの仮想通貨投資商品(ビットコインキャッシュ、イーサリアム、イーサリアムクラシック、ライトコインなど)の11月27日における総運用資産額は、108億ドル(約1兆1240億円)と発表されている。

11月17日、グレースケールはGBTCで50万BTC超を管理していることを公表した(1年で約2倍に増加)。今年9月時点で、20の機関投資家がGBTCに参入していることが明らかになっており、機関投資家によるビットコインに対する投資需要の高まりを表している。

個人投資家にとって、ビットコインは銀行や金融機関などの仲介業者を排除し、個人が「財産の主権」を自分自身に取り戻し、保有管理できる資産としての魅力がある。

一方、機関投資家がビットコインに投資する際の懸念は、秘密鍵やウォレット管理の煩雑さ、またセキュリティ面での保有リスクだろう。また、規制および税制の明確さも必要だ。規制当局から認可を受けた投資信託という形で提供されているGBTCは、機関投資家がビットコインの値動きに直接投資できる商品として人気を集めており、一段と需要が高まっているようだ。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/19 日曜日
12:00
ビットトレードのビットコイン・ピザ・デー記念キャンペーン シバイヌなどが当たるチャンス
暗号資産(仮想通貨)取引所ビットトレードの特別企画。ビットコイン・ピザ・デーを記念して、シバイヌ(SHIB)やドージコイン(DOGE)も含む豪華景品が当たるラッキールーレットキャンペーンが開催される。2024年5月20日から24日までの期間限定。
11:30
オプション市場では6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中、翌週の展望は?|bitbankアナリスト寄稿
CPI発表後のテクニカル分析や6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中するオプション市場を踏まえ、bitbankのアナリスト長谷川氏がビットコインチャートを図解。今週の暗号資産(仮想通貨)相場考察と翌週の展望を探る。
11:00
週刊ニュース|金持ち父さん著者キヨサキ氏のBTC投資推奨に高い関心
今週は、金持ち父さん著者ロバート・キヨサキ氏による仮想通貨ビットコイン・金・銀投資の推奨、ジャック・ドーシー氏のビットコインについての発言、GameStop株やミームコインの暴騰に関するニュースが最も関心を集めた。
05/18 土曜日
21:00
Clearpool Prime、アバランチでデビュー RWA対応のプライベート・クレジット市場
Clearpool Primeがアバランチでローンチし、RWA分野に新たな進展。機関投資家向けに安全かつ効率的な取引環境を提供するプライベート・クレジット市場。
17:20
バイナンス上場銘柄の80%が価値低下、ミームコインは異例の上昇 過去6か月の分析
31トークン分析が示す課題 暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(グローバル版)で、過去6か月に新規上場したトークンの80%以上が、その後に価値を落としていることがわかった。ミ…
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。
07:10
ソラナ価格、月末までに200ドル復帰か ヘッジファンド創設者が予測
仮想通貨ソラナの今後の価格について、ヘッジファンドSyncracy Capitalの創設者は強気な予測を示した。その根拠とは?
06:10
zkSyncエアドロップ期待再燃、分散化加速のアップグレードを実施予定
zkSyncは未だ独自の仮想通貨をリリースしていないが、主要zkロールアップであるライバルのStarkNetは2月にエアドロップを実施した。
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア