CoinPostで今最も読まれています

Bitwise、仮想通貨関連上場企業の「パフォーマンス連動型ETF」を立ち上げる

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨企業のパフォーマンスと連動

米暗号資産(仮想通貨)投資企業Bitwise Asset Management(以下、Bitwise)が、仮想通貨関連企業のパフォーマンスと連動するETF「Bitwise Crypto Industry Innovators ETF(以下、BITQ)」を立ち上げた。

このETFは、仮想通貨に直接投資するものではなく、Bitwiseが提供する指数「Bitwise Crypto Industry Innovators 30(仮想通貨業界イノベーターインデックス)」にリストアップされる上場企業のパフォーマンスをトラッキングするものとなる。

収益の75%以上を仮想通貨関連サービスで得ているか、純資産の75%以上をビットコインなどの仮想通貨保有している企業が主な対象だ。たとえば現在は、仮想通貨取引所コインベース、財務資産の一部をビットコイン(BTC)として保有するマイクロストラテジー、投資企業Galaxy Digital、また仮想通貨マイニング企業Riot BlockchainやCanaanなどを含む。

インデックスは時価総額加重型であり、組成は四半期ごとに見直されるという。今回の新しいETFにより、投資家はビットコイン(BTC)などの仮想通貨を直接保有・管理する手間をかけることなく、仮想通貨市場へのエクスポージャーを得ることが可能となる。

BitwiseのCIO(最高投資責任者)Matthew Hougan氏は次のように説明した。

最近まで、最も優れた仮想通貨イノベーターは非上場企業だったが、状況は急速に変化している。今では仮想通貨で資本を築く企業が増えており、これからもさらに増えることが予想される。新ETF(BITQ)は、こうした企業を選定し、投資家にアクセスを提供するものだ。

BitwiseのCEO、Hunter Horsley氏は次のようにコメントした。

BITQの目的は、従来型の投資プラットフォーム上で、投資家が使い慣れたETFという形により、仮想通貨に投資する機会を提供することだ。ますます多くの投資家が、この革新的な資産クラス(仮想通貨)に引き寄せられており、業界が成長し続けていることが嬉しい。

上場翌日には登録する仕組みも

BITQが参照するインデックスには、変化の速い仮想通貨業界に対応する仕組みも備わっている。

「ファストエントリー」というルールにより、新たにIPO(新規株式公開)された銘柄や、直接上場(既存の株式のみを上場)された銘柄も、その翌日にはインデックスに登録可能。2021年4月14日に大手仮想通貨取引所コインベースが上場した際には、翌15日にBitwiseのインデックスが同株式を追跡できるようになっていた。

なお現在BITQで比重が多い銘柄としては、コインベース(約11%)、マイクロストラテジー(約9%)、Galaxy Digital(約8%)、Riot Blockchain(約7%)が組み入れられている。テスラ、ペイパル、米スクエアなども、それぞれ2%弱、SBIホールディングスも約1%を構成中だ。

BitwiseのBITQと競合するETFとしては、VanEckが提供し、仮想通貨関連企業のパフォーマンスと連動するVectors Digital Transformational ETF(DAPP)やAmplifyが提供しブロックチェーン企業の株式に投資するAmplify Transformational Data Sharing ETF(BLOK)などが挙げられる。

関連ブロックチェーンETF、代表的な米国株価指数を上回る年間パフォーマンス=報道

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/18 土曜日
21:00
Clearpool Prime、アバランチでデビュー RWA対応のプライベート・クレジット市場
Clearpool Primeがアバランチでローンチし、RWA分野に新たな進展。機関投資家向けに安全かつ効率的な取引環境を提供するプライベート・クレジット市場。
17:20
バイナンス上場銘柄の80%が価値低下、ミームコインは異例の上昇 過去6か月の分析
31トークン分析が示す課題 暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(グローバル版)で、過去6か月に新規上場したトークンの80%以上が、その後に価値を落としていることがわかった。ミ…
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。
07:10
ソラナ価格、月末までに200ドル復帰か ヘッジファンド創設者が予測
仮想通貨ソラナの今後の価格について、ヘッジファンドSyncracy Capitalの創設者は強気な予測を示した。その根拠とは?
06:10
zkSyncエアドロップ期待再燃、分散化加速のアップグレードを実施予定
zkSyncは未だ独自の仮想通貨をリリースしていないが、主要zkロールアップであるライバルのStarkNetは2月にエアドロップを実施した。
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。
12:00
世界最大の証券清算機関DTCC、チェーンリンク活用した「Smart NAV」を実験
世界最大の証券清算・保管機関DTCCは、チェーンリンクを活用した「Smart NAV」の実証実験を行った。JPモルガンなど金融大手10社が参加している。
11:10
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
Slash FintechがVプリカ販売サービスを開始。暗号資産(仮想通貨)決済でVプリカ購入可能。特典としてSlash Genesis NFTをプレゼント。利用方法から使い方まで解説。
10:00
ブラックロックのビットコインETF、アナリストが高評価
ブラックロックの仮想通貨ビットコインETFの購入者数は記録的な数字であると、ブルームバーグのシニアアナリストが高評価。レポートが提出され、ビットコインETFのパフォーマンスを分析した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア