CoinPostで今最も読まれています

米政権国家安全保障担当、仮想通貨利用のランサムウェア攻撃対策に言及

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨の悪用に対策を

米バイデン政権で国家安全保障を担当するジェイク・サリバン大統領補佐官は7日、最近対策の緊急性が高まっているランサムウェア攻撃について、暗号資産(仮想通貨)がもたらす問題にも取り組む必要があると指摘した。

G7(主要7か国)はランサムウェア攻撃の対策について、協力して行動計画の策定を開始する必要があると主張。その行動計画には重大な問題が多く含まれるが、その中の1つが仮想通貨の利用だと述べている。

今回のサリバン氏の発言は7日の記者会見で、ランサムウェア攻撃に対する対策について、質問を受けた際に回答したものだ。

6月11日から13日には、主要7か国財務相・中央銀行総裁会議(G7サミット)が英国で開催。バイデン大統領はG7サミットに参加するという。今回の大統領補佐官の発言から、ランサムウェア攻撃に関して仮想通貨がもらたす問題を、バイデン大統領がG7サミットで提起するとの見方が出ている。

バイデン政権にとって、ランサムウェア攻撃への対策は優先事項の1つ。ランサムウェア攻撃とは、企業などのコンピュータを強制的にロックしたり、中のファイルを暗号化したりして、元の状態に戻すことと引き換えに身代金を要求することを指す。この身代金に仮想通貨が利用されているケースが多いとされており、バイデン政権は今月、仮想通貨の分析・調査を強化すると発表した。

関連米バイデン政権、仮想通貨取引の分析•調査を強化 大規模なランサムウェア被害受け

米最大規模の石油パイプラインを運営するコロニアル・パイプライン社がランサムウェア攻撃を受けたのは5月。同社は約500万ドル(約5.4億円)の身代金の一部をビットコイン(BTC)で支払ったと報じられている。また、身代金の支払いについて詳細は明らかになっていないが、その後、大手食肉加工企業JBSがランサムウェア攻撃の被害に遭い、米国でも食肉処理場が操業を停止した。

関連米石油パイプライン攻撃の犯罪集団、ビットコインで100億円相当の身代金受け取る

G7サミットの後、バイデン大統領は16日、スイスでプーチン大統領と米ロ首脳会談を行う予定。上述した2つのランサムウェア攻撃は、ロシアを拠点にする犯罪組織によるものと見られている。

ビットコインの一部回収に成功

米司法省は、コロニアル・パイプライン社が身代金として支払った75BTCのうち、63.7BTCを回収したことが分かった。

リサ・モナコ司法副長官は、「我々は、デジタル通貨の形での犯罪収益を含め、ランサムウエアやデジタル恐喝攻撃の動力源となっているエコシステム全体を摘発することで、ハッカー集団の『ダークサイド』に反撃した」とコメントしている。

裁判所の書類によると、コロニアル・パイプライン社がビットコインを支払ったのち、ブロックチェーン上のトランザクションを捜査チームが追跡した。63.7BTCが「Subject Address」という特定の1つのアドレスに送金されたことに辿り着き、そのアドレスに関連する秘密鍵を入手したという。

関連ビットコイン身代金の大半回収に成功」米パイプラインのサイバー攻撃事件──米司法省

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/21 火曜日
18:00
イーサリアム(ETH)の仮想通貨取引所 8社機能比較
イーサリアム(ETH)取引に最適な暗号資産(仮想通貨)取引所を比較。ステーキング、レンディング、各種手数料、機能、出金サポート体制を徹底分析。読者に合った取引所を見つけるためのガイド。
14:40
アルトコイン不振で取り沙汰される3つの理由について、大手VC「Dragonfly Capital」がデータ検証
仮想通貨投資企業Dragonfly CapitalのパートナーであるHaseeb Qureshi氏は、アルトコインが不振な理由について検証する記事を発表。最もよく知られている三つの理論について、データを使って反証した。
14:24
Binance Japan、MASKとCYBERの取扱いを発表
Binance Japan(バイナンスジャパン)は2024年5月22日から暗号資産(仮想通貨)現物取引でマスクネットワーク(MASK)とサイバーコネクト(CYBER)の取扱いを開始する。新たな銘柄追加で合計52銘柄に。
12:24
現物ETFの承認期待でイーサリアムが急騰、ビットコインは7万ドルの大台を回復
暗号資産(仮想通貨)市場では、専門家によるイーサリアム現物ETFのSEC承認確率が急上昇したことでETHが前日比20%高まで急騰。ビットコインは過去最高値に迫る7万ドルの大台を回復した。
11:30
イーサ財団ドレイク氏、Eigenの顧問就任で数億円の報酬受け取りを開示
イーサリアム財団の研究者ジャスティン・ドレイク氏は、Eigen財団のアドバイザーに就任し多額のトークンを報酬として受け取ることを開示した。
10:20
Gala Games、300億円相当のGALAトークンが不正鋳造 価格急落
Web3ゲームGala Gamesで何者かが2億ドル以上に相当する「GALA」トークンを不正に鋳造し売却した。管理者アドレスが悪用されたとみられる。
09:30
Sei、EVM互換へアップグレードの投票開始
仮想通貨イーサリアムとの互換性を持たせるため、L1ブロックチェーンのSeiがアップグレード実施のための投票を開始。投票後の計画も明らかになっている。
08:14
グレースケールに新CEO、ソネンシャイン氏が退任
ソネンシャイン氏がCEOだったグレースケールは過去の10年間、仮想通貨ビットコイン投資信託だけでなく、イーサリアムやソラナなどさまざまなアルトコイン投資商品も打ち出し、伝統金融に代替的な資産クラスを提供してきた。
07:45
バイナンス、中小プロジェクトの支援を発表
30年までに24兆円相当のトークンがアンロックを予定することなどを記載したレポートを発表した後、バイナンスは、優秀な仮想通貨プロジェクトに対し上場プログラムに応募するよう呼びかけた。
07:00
STEPN、ソラナスマホ保有者にコラボスニーカーを配布
STEPNはソラナスマホのGenesis Tokenの保有者に、特別なソウルバウンドトークン「STEPN x Saga Badge」も配布した。
06:20
最終判断期限迫るイーサリアム現物ETF、予想外の進展で承認観測強まる
仮想通貨イーサリアムの現物ETF上場申請に関して、SECから主要な提出書類を更新するよう突然求められていることが報じられた。イーサリアムの価格がニュースを受け高騰した。
05/20 月曜日
17:07
コインチェック、ブリリアンクリプトトークン(BRIL)のIEO予定を発表
コインチェックは20日、「Coincheck IEO」において、暗号資産(仮想通貨)ブリリアンクリプトトークン(BRIL)のIEO予定を発表した。本IEOは国内における6例目で、上場企業100%子会社による初のIEO。
16:39
仮想通貨企業の資金調達、2024年第1四半期に急増=レポート
大手投資データプロバイダー「PitchBook」は、2024年第1四半期の仮想通貨市場レポートを発表。ビットコインETFの承認を背景にスタートアップ企業が518件の取引で総額3,741億円の資金調達に成功したことが明らかになった。
14:03
米国の経済制裁対象国ベネズエラ、仮想通貨マイニングファームへの電力供給停止へ
ベネズエラ政府は、電力需要への影響を避けるため国内すべての仮想通貨マイニングファームを電力システムから切り離すと発表した。
11:46
ビットコインの週末相場は高止まり、オンチェーンデータは「利確フェーズ」の終焉を示唆
FRBの利下げ期待を背景にNYダウが史上初の4万ドルに達するなど米国株指数が好調に推移する中、オンチェーンアナリストはSOPR指標を分析。2ヶ月間の利確フェーズが終わりつつあることを指摘した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/05/21 16:30 ~ 19:30
東京 SHIBUYA QWS (渋谷キューズ)
2024/05/23 14:30 ~ 15:30
その他 オンライン
重要指標
一覧
新着指標
一覧