CoinPostで今最も読まれています

EUの欧州投資基金、仮想通貨関連で初の投資事例

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

EIFの初仮想通貨関連投資

欧州投資基金(EIF)およびその他複数の著名企業が、ロンドン発の仮想通貨VC『Fabric Ventures』の新ファンド『Fund 2021』に出資したことがわかった。

欧州投資基金とは

欧州投資基金(EIF)は、1994年にルクセンブルク市に設置された、主に中小企業(SMEs)に対してリスクキャピタルへの融資や保証に特化した業務を行う金融機関。欧州投資銀行、欧州委員会、および欧州連合(EU)域内の民間金融機関が出資者となっている。

▶️仮想通貨用語集

今回、Fabric Venturesは欧州投資基金だけでなく、Galaxy DigitalやDCGなどの企業、並びにPayPal、Square、Google、PayU、Orchidらの役員、ポルカドット(DOT)の共同創設者Gavin Wood氏を含む42名の個人から計142億円(1.3億ドル)を調達。欧州投資基金による出資は、約33億円(3,000万ドル)で、全体の23%を占める割合だ。

Fabric Venturesは2013年に立ち上げられたブロックチェーン・仮想通貨に特化したベンチャーキャピタルで、ビットコインやイーサリアムだけでなく、Polkadot、MakerDAO、Decentraland、1inch、Axie Infinityなど様々な仮想通貨分野へ初期投資を行なってきた(エクイティや現物)。

欧州投資基金のAlain Godard最高経営責任者は今回の出資について、「Fabric VenturesとのパートナーシップはEUのグローバル競争力を高めるために特に重要だ」、「欧州には様々なブロックチェーン人材がいるが、その多くは金融サポートに困っている。Fabric Venturesは仮想通貨業界に詳しい企業で、今後より多くのブロックチェーン起業家の金融オパチューニティを開放することができると期待している」、とコメントした。

また、Fabric VenturesのMuirhead CEOは「EU発の合成資産やステーブルコインは今後改良されていくと見ている」、「また、イールドやレンディング、『Play to Earn』(ユーザーがゲームをプレーすることで収入を得る)などの経済的要素を取り入れたWeb3.0系のゲームも人気分野になりうる」と、投資テーマについて話した。

なお、投資対象には、プロジェクトのエクイティ及びトークンも含まれるという。

Web 3.0とは

ウェブ3.0(Web3.0)は、Web1.0およびWeb2.0に続く、ウェブサイトおよびインターネットの潮流、特徴および構造を表している概念。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。

▶️仮想通貨用語集

関連Web3.0で何が変わる? ブロックチェーン技術が実現させる新しいインターネット

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/18 土曜日
21:00
Clearpool Prime、アバランチでデビュー RWA対応のプライベート・クレジット市場
Clearpool Primeがアバランチでローンチし、RWA分野に新たな進展。機関投資家向けに安全かつ効率的な取引環境を提供するプライベート・クレジット市場。
17:20
バイナンス上場銘柄の80%が価値低下、ミームコインは異例の上昇 過去6か月の分析
31トークン分析が示す課題 暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(グローバル版)で、過去6か月に新規上場したトークンの80%以上が、その後に価値を落としていることがわかった。ミ…
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。
07:10
ソラナ価格、月末までに200ドル復帰か ヘッジファンド創設者が予測
仮想通貨ソラナの今後の価格について、ヘッジファンドSyncracy Capitalの創設者は強気な予測を示した。その根拠とは?
06:10
zkSyncエアドロップ期待再燃、分散化加速のアップグレードを実施予定
zkSyncは未だ独自の仮想通貨をリリースしていないが、主要zkロールアップであるライバルのStarkNetは2月にエアドロップを実施した。
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。
12:00
世界最大の証券清算機関DTCC、チェーンリンク活用した「Smart NAV」を実験
世界最大の証券清算・保管機関DTCCは、チェーンリンクを活用した「Smart NAV」の実証実験を行った。JPモルガンなど金融大手10社が参加している。
11:10
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
Slash FintechがVプリカ販売サービスを開始。暗号資産(仮想通貨)決済でVプリカ購入可能。特典としてSlash Genesis NFTをプレゼント。利用方法から使い方まで解説。
10:00
ブラックロックのビットコインETF、アナリストが高評価
ブラックロックの仮想通貨ビットコインETFの購入者数は記録的な数字であると、ブルームバーグのシニアアナリストが高評価。レポートが提出され、ビットコインETFのパフォーマンスを分析した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア