CoinPostで今最も読まれています

ロシア最大手銀、デジタル資産発行プラットフォームを登録へ=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

デジタル資産発行プラットフォームを申請中

ロシアの最大手銀行スベルバンクは、9月中旬までにロシアの中央銀行の認可を得て、デジタル資産発行プラットフォームを当局に登録する予定を明かした。地元メディアTASSが報道した。

スベルバンクのAnatoly Popov取締役副会長が記者団に語った内容で、同銀行は、すでに第三者がデジタル金融資産(DFA)を発行するための機能の構築も進めているところだという。

ロシア貯蓄銀行(スベルバンク)とは

ロシアの最大手銀行。1841年にロシア皇帝のニコライ1世によって設立された貯蓄銀行を起源とし、現在、ロシアの人口の70%が同行のサービスを利用しているという。

▶️仮想通貨用語集

顧客がデジタル資産を発行できる機能も

Popov副会長はプラットフォームについて、次のように語った。

私達は、デジタル資産発行のためのプラットフォームを、遅くとも9月前半までには登録したい。今のところ発行が予定されているのは、スベルバンク独自の資産だけだが、第三者がデジタル資産を発行できる機能も作り始めており、今年の後半には顧客が利用できることを見込んでいる。

スベルバンクは以前、法定通貨ルーブルと価値を紐づけるステーブルコイン「Sbercoin」を発行する計画を発表していた。

Popov副会長によると、スベルバンクはロシア中銀との間で、商品や技術的要件のあり方について協議を行っているという。Popov氏は、「プラットフォームの最終チェックの結果に基づいて、ロシア中銀は私達にいくつか提言を行った。私達はそれを受けて申請書を更新し、中銀に提出した」と説明している。

なお、ロシア中銀はビットコイン(BTC)など民間の暗号資産(仮想通貨)については消極的な見方を続けており、7月には、国内の証券取引所に対して、仮想通貨関連の企業を上場しないよう勧告している。ただ、ロシアの法律に基づいて発行されたデジタル資産に関しては、こうした制限に当てはまらないとも留保した。

ロシア中銀に正式に申請するプロセスを踏んでいるスベルバンクのデジタル資産も、制限の対象外になる可能性がある。

関連露裁判所、仮想通貨取引を行っていた顧客の銀行口座凍結を不適切と判断

仮想通貨の追跡ツールを導入

ロシアでは、2020年7月に、仮想通貨取引を合法化する「デジタル金融資産関連法(On Digital Financial Assets:DFA)」が可決した。ビットコインなどの仮想通貨を商品などの支払いに使うことは禁じられるが、売買を行うことは合法と認められている。

ロシア当局は最近、仮想通貨取引を監視する体制の強化も始めた。同連邦金融監督局(Rosfinmonitoring)は、仮想通貨取引を監視するツールを提供する事業者を募集し、RCO社と契約を結んだ。

金融監督局は、監視ツールの条件として「デジタル資産の流れを追跡すること」、「犯罪活動やテロ資金調達に関するウォレットのデータベースを作成すること」、「仮想通貨市場参加者の行動を監視すること」などを挙げていた。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/16 木曜日
15:14
アークとフィデリティが牽引するビットコインETFの資金流入
米国のビットコイン現物ETFに巨額の資金流入が2日間続いている。直近ではブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)への資金流入が一服した一方、ARKBとFBTCが注目され、累積純流入額は121億ドルに達した。暗号資産(仮想通貨)投資信託に対する直近の流入動向を分析。
14:30
メタマスク、ボット対策の取引機能を提供開始
米Web3ソフトウェア企業Consensysは、 仮想通貨ウォレットのMetaMaskで同社が開発した新技術「スマート・トランザクション」が利用可能になったと発表した。
14:10
米デリバティブ大手CME、ビットコイン現物取引の提供を計画
現物の仮想通貨ビットコインへの直接アクセスは、規制された最大のデリバティブプラットフォームを通じて、金融商品として本格的な普及につながる見込みだ。
13:04
SBI VCトレード、ジパングコインの貸暗号資産で特別年率を提供
暗号資産(仮想通貨)取引所SBI VCトレードがジパングコイン取扱いを開始し、貸コインで年率99%の特別キャンペーンを実施中。デジタルゴールドでインカムゲインを得る機会が期間限定で提供される。
13:00
米資産運用大手Vanguard、ビットコインETFに前向きな新CEO就任へ
バンガードは、ブラックロックでIBITの立ち上げを主導したラムジ氏を新CEOに指名。ビットコインETFに対する同社の姿勢が変化する可能性が注目される。
11:10
米ミレニアム、3000億円近くのビットコインETFを保有
米ヘッジファンド大手のミレニアム・マネジメントが第1四半期の時点で、20億ドル相当の仮想通貨ビットコイン現物ETFを保有していたことが確認された。他の複数のヘッジファンドも投資していたことがわかった。
10:45
「FTXの返済が仮想通貨相場の上昇につながる可能性」K33
FTXの顧客への返済は、仮想通貨相場の強気要因になる可能性があるとK33リサーチは分析。その根拠や影響を書いたレポートを公開している。
10:10
NFTカードゲーム「Cross the Ages」350万ドル調達 アニモカら出資
Web3ゲーム「Cross the Ages」はアニモカブランズ主導で約5.4億円を資金調達した。同時にCTAトークンを様々な仮想通貨取引所へ上場させている。
08:15
株式取引アプリのロビンフッド、欧州でSolanaステーキング提供開始
仮想通貨ソラナのステーキングはロビンフッドが提供する最初のステーキング商品だ。ローンチ時に提供するステーキング年利は5%前後となる。
07:20
ソラナのSuperteam、日本で発足
仮想通貨ソラナの技術の日本での普及を推進するSuperteam Japanが発足。今後の活動内容が明らかになった。
06:30
エルサルバドル政府、過去3年間で48億円相当のビットコインを採掘
エルサルバドル政府は2021年以来、火山の地熱エネルギーを活用した300台のプロセッサを導入し環境に優しい方法で仮想通貨ビットコインの採掘を進めてきた。
06:05
ビットコイン66000ドル台まで反発、米CPI結果受け利下げ期待高まる
主要株価指数だけでなく、コインベースやマイクロストラテジーなどの仮想通貨関連株銘柄もCPI結果に反応し大きく反発した。
05/15 水曜日
18:00
仮想通貨ウォレット「メタマスク」の使い方、送金、セキュリティ対策
MetaMaskのインストール方法から送金手順、暗号資産(仮想通貨)取引所への送金や取引所からの出庫方法、セキュリティ対策までを初心者向けに詳しく解説。自己管理型ウォレットの基本知識を身に付けましょう。
14:45
「SusHi Tech Tokyo 2024」でSUDACHI TechとEchoXがWeb3プラットフォームを技術協賛
「SusHi Tech Tokyo 2024」では、SUDACHI TechとEchoXがNFT活用のWeb3プラットフォームを技術協賛。NFTデジタルスタンプラリーを展開する。CoinPostがアンバサダーを務めるグローバルスタートアッププログラムも開催される。
13:10
自由な取引ツールとしてのビットコインは実現しないのか、開発者が憂慮
仮想通貨ビットコイン開発の貢献者であるマット・コラロ氏は、現在「自由のためのツール」というビットコインのビジョンが実現できるかどうかが危ぶまれているとの考えを明らかにした。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア