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DeFiプロトコル「Teller」、トヨタ自動車VC部門などから資金調達

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

トヨタVC部門などが出資

DeFi(分散型金融)プロトコル「Teller」は24日、トヨタ自動車のVC部門トヨタ・ベンチャーズなどが主導する戦略的資金調達ラウンドを完了したと発表した。なお、調達した額は明かされていない。

出資企業

資金調達ラウンドは、Blockchain Capitalが主導し、トヨタ・ベンチャーズや米決済大手PayPalを含む10社が参加した。

Tellerの創設者兼CEOで、大手VC「a16z(Andreessen Horowitz)」の仮想通貨ファンドのフェローでもあるRyan Berkun氏は、以下のように述べている。

Tellerは、従来の金融機関がDeFiの領域に参入するための道を切り開いている。それはつまり、データ駆動型の無担保融資および借入だ。

融資のリクエストにデータを追加する機能は、DeFiとの関わり方を変え、従来の金融市場でしか得られない融資の機会を提供するだろう。

Blockchain Capitalの共同創設者Bart Stephens氏は、以下のようにコメントした。

無担保融資はオンチェーン世界における茨の道であり、DeFiにとって最大のチャンスの1つ。

Tellerは、従来の貸し手とクリプトネイティブの貸し手が、プライバシーを守り分散型流動性プールを利用しながら、最高の信用スコアリング技術を使用することを可能にする。

トヨタ・ベンチャーズのマネージング・ディレクターJim Adler氏は、Tellerに出資した背景をブログで明かしている。

Adlerは、多くのDeFiプロトコルにおいて採用されている過剰担保(融資金額を超える資産を担保とすること)がDeFiローンの促進を妨げていると主張。Tellerプロトコルは、無担保ローンや、信用度によって金利が下がる有担保ローンの提供により、利用者のDeFiローンへのアクセス性を大幅に向上させるものであると評価した。

トヨタ・ベンチャーズは、2017年にトヨタ自動車がシリコンバレーに設立したベンチャーキャピタル。2021年6月に3億ドル(約330億円)の資金を追加投入し、Toyota Ventures Frontier Fund(トヨタ・ベンチャーズ・フロンティア・ファンド)とToyota Ventures Climate Fund(トヨタ・ベンチャーズ・クライメイト・ファンド)という2つのファンドを通じて、将来有望と目される先端技術や、カーボンニュートラルに取り組む企業に投資すると発表した。

Tellerとは

Tellerは、有担保及び無担保の融資・借入サービスを提供するイーサリアム(ETH)基盤のプロトコル。ユーザーは資産を預け入れたり、銀行口座を接続したり、NFT(非代替性トークン)をステーキングしたりすることで、流動性プロバイダーとしてネットワークに参加することもできる。

Tellerでは、指値注文と同様、あらかじめ指定されたパラメータでローンの買い注文と売り注文を実行することができる。借り手はローンリクエストを出し、貸し手がローンリクエストを選択する。借り手と貸し手の間で条件が折り合えば、必要とされるデータに基づき両者により直接取引がなされる。

Tellerのチームは、コインベース、Consensys、Tesla、IBMなどの企業から業界の専門家を集めて結成されたという。

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