CoinPostで今最も読まれています

米コインベース、インドで仮想通貨・Web3.0のスタートアップを支援

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

インドの仮想通貨スタートアップを支援

米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースのブライアン・アームストロングCEOは4日、インドで今週開催するイベントについてのブログ記事を発表した。

コインベースは、7日に仮想通貨とWeb3.0(分散型ウェブ)について話し合うイベントを開催予定。さらに8日には、Web3.0分野のスタートアップを支援するピッチイベントも行う。

ピッチとは

スタートアップ企業が、資金調達などのために、投資家に自社の事業についてプレゼンテーションを行うこと。シリコンバレー発祥の言葉とされる。

▶️仮想通貨用語集

ピッチイベントは、コインベースの投資部門であるコインベース・ベンチャーズと、シンガポールの仮想通貨スタートアップ支援企業Buidlers Tribeが共同で開催するものだ。

プレゼンテーションを行うスタートアップ企業は、イベントの勝者となった場合100万ドル(約1億2,000万円)をコインベース・ベンチャーズから受け取ることができる。また、Web3.0企業への支援金を支給するBelief DAOから、25,000ドル(約300万円)の資金を授与されるチャンスもある。

Web3.0とは

現状の中央集権体制のウェブをWeb2.0と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。

▶️仮想通貨用語集

インドで「仮想通貨に大きな未来」

イベント開催の背景には、アームストロング氏がインドにおける仮想通貨の可能性に期待していることがある模様だ。

アームストロング氏は、「インドで、仮想通貨には大きな未来があると信じている」と述べており、コインベースとインドの関わりについて、次のようにまとめている。

コインベース・ベンチャーズは、仮想通貨やWeb3.0分野のインド発テクノロジー企業に対して、すでに1億5,000万ドル(約180億円)を投資してきた。

コインベースは、インドにおけるテクノロジーオフィスを21年に立ち上げており、すでにインドの各地域に、300人以上のフルタイム従業員を抱えているところだ。

当社は、インドでソフトウェア分野の人材を活用し製品を構築していくことを楽しみにしており、今後もインドのオフィスに多額の投資をしていく予定がある。

また、2022年中にも、インドのオフィスでさらに1,000人以上を雇用することを目指しているとも明かした。

仮想通貨へ30%の課税を開始

インドでは、4月1日より、仮想通貨所得に30%の税金を課し、損益通算を認めないという内容の法律が施行されている。これについては、議会の内外から「仮想通貨投資を行う上でのハードルとなり、業界の成長を妨げてしまう」などの批判が上がっていた。

一方で、仮想通貨が法律で課税対象とされることで、規制が明確化されるとして前向きな見方をする向きもある。

今回コインベースと共同で、ピッチイベントを開催するBuidlers Tribeの共同創業者であるパレン・ラシア共同創業者は、「税法はポジティブな一歩でもある。規制はさらに前進していくだろう」とコメントした。

インドでは課税法案とは別に、仮想通貨についての包括的な規制法案も検討されているが、審議はまだ先になりそうな見込みだ。

関連:インド下院、仮想通貨所得に30%課税する法案を可決

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/19 日曜日
12:00
ビットトレードのビットコイン・ピザ・デー記念キャンペーン シバイヌなどが当たるチャンス
暗号資産(仮想通貨)取引所ビットトレードの特別企画。ビットコイン・ピザ・デーを記念して、シバイヌ(SHIB)やドージコイン(DOGE)も含む豪華景品が当たるラッキールーレットキャンペーンが開催される。2024年5月20日から24日までの期間限定。
11:30
オプション市場では6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中、翌週の展望は?|bitbankアナリスト寄稿
CPI発表後のテクニカル分析や6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中するオプション市場を踏まえ、bitbankのアナリスト長谷川氏がビットコインチャートを図解。今週の暗号資産(仮想通貨)相場考察と翌週の展望を探る。
11:00
週刊ニュース|金持ち父さん著者キヨサキ氏のBTC投資推奨に高い関心
今週は、金持ち父さん著者ロバート・キヨサキ氏による仮想通貨ビットコイン・金・銀投資の推奨、ジャック・ドーシー氏のビットコインについての発言、GameStop株やミームコインの暴騰に関するニュースが最も関心を集めた。
05/18 土曜日
21:00
Clearpool Prime、アバランチでデビュー RWA対応のプライベート・クレジット市場
Clearpool Primeがアバランチでローンチし、RWA分野に新たな進展。機関投資家向けに安全かつ効率的な取引環境を提供するプライベート・クレジット市場。
17:20
バイナンス上場銘柄の80%が価値低下、ミームコインは異例の上昇 過去6か月の分析
31トークン分析が示す課題 暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(グローバル版)で、過去6か月に新規上場したトークンの80%以上が、その後に価値を落としていることがわかった。ミ…
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。
07:10
ソラナ価格、月末までに200ドル復帰か ヘッジファンド創設者が予測
仮想通貨ソラナの今後の価格について、ヘッジファンドSyncracy Capitalの創設者は強気な予測を示した。その根拠とは?
06:10
zkSyncエアドロップ期待再燃、分散化加速のアップグレードを実施予定
zkSyncは未だ独自の仮想通貨をリリースしていないが、主要zkロールアップであるライバルのStarkNetは2月にエアドロップを実施した。
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア