CoinPostで今最も読まれています

Three Arrows Capital、資産売却や他社からの救済も検討=WSJ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

デジタル資産暴落で莫大な損失

シンガポールの大手暗号資産(仮想通貨)ヘッジファンド「Three Arrows Capital」は、デジタル資産市場の暴落で莫大な損失を被ったため、法律顧問と財務顧問を雇用したことが分かった。「The Wall Street Journal(WSJ)」が17日に報じた。

Three Arrowsの共同創業者Kyle Davies氏は、「我々は仮想通貨の将来性を信じてきたし、その考えは今でも変わらない」と述べ、「現在の問題に取り込み、全ての関係者に公正な解決方法を見つけたい」と説明。そして「資産の売却や他社からの救済を含めた選択肢を検討している」と話している。同社は、資産の債権者(貸主)に対し、今後の計画を考える時間の猶予も求めていきたい意向だ。

同社の債務問題は連日報じられている通り。Three Arrowsは複数の融資会社から資金を借り入れたりしているため、関係企業の自己資本の損失など様々な影響が懸念されている。17日には、仮想通貨貸借サービス大手Genesis TradingとBlockFiのマージンコール(追加証拠金の要請)に応じることができず、ポジションを強制清算されたことが報じられた。

関連仮想通貨融資大手Genesis Trading、大口取引先のポジションを清算

関連大手ヘッジファンド「Three Arrows Capital」、ビットコインのポジションを強制清算か=FT報道

マージンコールとは

担保にしている証拠金が不足した場合に、追加の入金を求めること。

▶️仮想通貨用語集

Davies氏は今回、WSJのインタビューに対し「テラ騒動に不意を突かれた」と説明。Three Arrowsはテラのプロジェクトに、トークンセールを通して約270億円(2億ドル)出資していた。その後、ステーブルコインのUST(現USTC)やLUNAトークン(現LUNC)の暴落には耐えられたものの、ビットコインやイーサリアム(ETH)などの価格にも影響が波及したことで、同社の負担が大きくなったと述べている。

新たな清算事例か

Three Arrowsは先週、仮想通貨取引所FTX、Deribit、BitMEXでもマージンコールに応じることができず、ポジションが強制清算されたことが分かった。3名の情報筋の話として、CoinPostの提携メディア「The Block」が17日に報じている。

FTXやDeribitへの影響は小さいと見られているが、BitMEXには約8億円(600万ドル)の債務を負った。BitMEXの担当者は金額は明かさなかったものの、Three Arrowsのポジションを清算したとThe Blockに認めている。そして「これは担保債務であり、顧客資産は含まれていない」と強調した。

なお、Bitfinexのポジションについては、Three Arrowsは清算されずに損失が出た状態でクローズしたという。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/18 土曜日
21:00
Clearpool Prime、アバランチでデビュー RWA対応のプライベート・クレジット市場
Clearpool Primeがアバランチでローンチし、RWA分野に新たな進展。機関投資家向けに安全かつ効率的な取引環境を提供するプライベート・クレジット市場。
17:20
バイナンス上場銘柄の80%が価値低下、ミームコインは異例の上昇 過去6か月の分析
31トークン分析が示す課題 暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(グローバル版)で、過去6か月に新規上場したトークンの80%以上が、その後に価値を落としていることがわかった。ミ…
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。
07:10
ソラナ価格、月末までに200ドル復帰か ヘッジファンド創設者が予測
仮想通貨ソラナの今後の価格について、ヘッジファンドSyncracy Capitalの創設者は強気な予測を示した。その根拠とは?
06:10
zkSyncエアドロップ期待再燃、分散化加速のアップグレードを実施予定
zkSyncは未だ独自の仮想通貨をリリースしていないが、主要zkロールアップであるライバルのStarkNetは2月にエアドロップを実施した。
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。
12:00
世界最大の証券清算機関DTCC、チェーンリンク活用した「Smart NAV」を実験
世界最大の証券清算・保管機関DTCCは、チェーンリンクを活用した「Smart NAV」の実証実験を行った。JPモルガンなど金融大手10社が参加している。
11:10
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
Slash FintechがVプリカ販売サービスを開始。暗号資産(仮想通貨)決済でVプリカ購入可能。特典としてSlash Genesis NFTをプレゼント。利用方法から使い方まで解説。
10:00
ブラックロックのビットコインETF、アナリストが高評価
ブラックロックの仮想通貨ビットコインETFの購入者数は記録的な数字であると、ブルームバーグのシニアアナリストが高評価。レポートが提出され、ビットコインETFのパフォーマンスを分析した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア