CoinPostで今最も読まれています

MakerDAO、アラメダ支援のrenBTCをDAI担保から除外

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

MakerのrenBTC金庫を廃止

DeFi(分散型金融)大手Makerプロトコルを管理する「MakerDAO」で、ステーブルコイン「ダイ(DAI)」の担保資産からrenBTCを除外する提案がコミュニティ投票により可決された。

renBTCは暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)をコントラクトにロックし、イーサリアムチェーンで流通するために発行されたビットコイン代替物。経営破綻したトレーディング会社Alameda Researchが出資し、その後買収したプロジェクト「Ren Protocol」によって構築された。

その設計上、BTCの価値と1:1で連動するはずのrenBTCは、Alamedaの姉妹会社FTXの破産申請を受けてディペッグ(乖離)のリスクが高まった。そのため、MakerプロトコルからrenBTCを預けてDAIを発行する「RENBTC-A」金庫が撤去される運びとなっている。

Ren Protocolは従来のプロトコルを閉鎖して、コミュニティ主導の「Ren 2.0」を年内にもリリースする方針を示している。そのためrenBTCだけでなくrenDOGEやrenZECなど他の資産を発行中の全てのRenユーザーに、30日以内に原資産を引き出すよう呼びかけている。

FTXが米連邦破産法11条の適用を申請した翌日(11月11日)、FTXのウォレットがハッキングされイーサリアム上の資産約390億円(約2.78億ドル)、ソラナ系資産で約154億円(約1.06億ドル)、BNB系資産で約126億円(約8,900万ドル)が不正流出(16日時点集計値)。その後、5万ETHがrenBTCと交換されたが、200,700 ETHはFTXハッカーの手元に残された(21日時点)。

ブロックチェーン分析グループCertiKによると、renBTCは資金洗浄に使用された可能性があり、最終的に取引所で換金される恐れがある。

関連:FTXのハッカー、盗んだ資産をイーサリアム(ETH)に集約か

GNO金庫を設置へ

一方、MakerDAOは25日にステーブルコイン「ダイ(DAI)」の担保として、GnosisDAOトークン(GNO)を承認したことを発表した。GNOの担保流動比率は350%、DAI返済時の手数料は2.5%。12月の最終投票を通してGNOによるDAI発行プロセスの詳細が確定する。

Gnosisプロジェクトの創設者Martin Köppelmann氏によると、Gnosisチェーンはロックアップされた資産総額(TVL)トップ20のネットワークのうち、DAIが主要なステーブルコインとして使用される唯一のチェーン。DAIに連動するxDAIトークンがガス代の支払いに使用される。また、ゼロ知識証明(zkSNARK)を使用した軽量クライアントを構築しており、今後イーサリアムとのブリッジを導入する計画だ。

DAIとは

暗号資産(仮想通貨)担保型のステーブルコインで、主にイーサリアムチェーン上で発行されている。米ドルの価値と連動し、1DAI≒1ドルを維持するよう設計されている。DAIの時価総額は57億ドル(約8,000億円)に上り、ステーブルコイン分野で時価総額4位を誇る(執筆時点)。

▶️仮想通貨用語集

関連:コインベースカストディ、MakerDAO向けにUSDC報酬プログラムを開始

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/19 日曜日
12:00
ビットトレードのビットコイン・ピザ・デー記念キャンペーン シバイヌなどが当たるチャンス
暗号資産(仮想通貨)取引所ビットトレードの特別企画。ビットコイン・ピザ・デーを記念して、シバイヌ(SHIB)やドージコイン(DOGE)も含む豪華景品が当たるラッキールーレットキャンペーンが開催される。2024年5月20日から24日までの期間限定。
11:30
オプション市場では6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中、翌週の展望は?|bitbankアナリスト寄稿
CPI発表後のテクニカル分析や6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中するオプション市場を踏まえ、bitbankのアナリスト長谷川氏がビットコインチャートを図解。今週の暗号資産(仮想通貨)相場考察と翌週の展望を探る。
11:00
週刊ニュース|金持ち父さん著者キヨサキ氏のBTC投資推奨に高い関心
今週は、金持ち父さん著者ロバート・キヨサキ氏による仮想通貨ビットコイン・金・銀投資の推奨、ジャック・ドーシー氏のビットコインについての発言、GameStop株やミームコインの暴騰に関するニュースが最も関心を集めた。
05/18 土曜日
21:00
Clearpool Prime、アバランチでデビュー RWA対応のプライベート・クレジット市場
Clearpool Primeがアバランチでローンチし、RWA分野に新たな進展。機関投資家向けに安全かつ効率的な取引環境を提供するプライベート・クレジット市場。
17:20
バイナンス上場銘柄の80%が価値低下、ミームコインは異例の上昇 過去6か月の分析
31トークン分析が示す課題 暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(グローバル版)で、過去6か月に新規上場したトークンの80%以上が、その後に価値を落としていることがわかった。ミ…
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。
07:10
ソラナ価格、月末までに200ドル復帰か ヘッジファンド創設者が予測
仮想通貨ソラナの今後の価格について、ヘッジファンドSyncracy Capitalの創設者は強気な予測を示した。その根拠とは?
06:10
zkSyncエアドロップ期待再燃、分散化加速のアップグレードを実施予定
zkSyncは未だ独自の仮想通貨をリリースしていないが、主要zkロールアップであるライバルのStarkNetは2月にエアドロップを実施した。
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア