CoinPostで今最も読まれています

国際送金会社TransferGoが米リップル社のブロックチェーン技術を使用:インド市場の普及率を後押し

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

国際送金会社がリップル社のブロックチェーン技術使用
国際送金会社TransferGoが、米リップル社のブロックチェーン技術を使用したリアルタイム国際送金を開始した。数千億円規模の市場とされる「ヨーロッパ→インド」の送金を可能にする。

国際送金会社がリップル社のブロックチェーン技術使用

国際送金会社TransferGoは9月5日、米リップル社のブロックチェーン技術を使用したリアルタイム国際送金を開始したことをプレスリリースにて発表しました。

2012年に創業されたTransferGoは、リトアニアとロンドンに拠点を置く国際送金企業であり、そのターゲットとして、母国を離れて働く人々を挙げ、母国の家族に仕送りをする際、モバイル端末、タブレット、コンピュータから週7日24時間問わず送金することのできる、最も利便性が高く、安価な国際送金ソリューションを提供しています。

さらにTransferGoアプリでは、主要仮想通貨ビットコイン (BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)の5通貨の売買を行うこともできることで注目されていました。

今回の発表では、数十億ドル(数千億円)規模の市場であるヨーロッパからインドへの国際送金を可能にすると記述されており、インド市場におけるリップルのサービス普及率も、この取り組みを後押しする形となっているとされています。

リップル社のブロックチェーン技術を使用したヨーロッパからインドへの送金方法としては、イギリスの標準時間であるグリニッジ標準時間(GMT)にて、6:30〜15:00の間で対応可能な30分以内の即時送金(TransferGo Now)や、2〜3営業日で着金する無料送金(TransferGo Free)の提供が開始されます。

関係者の発言

TransferGoの創業者および、CEOを務めるDaumantas Dvilinskas氏は、プレスリリースにて以下のように言及しています。

私たちは、顧客にリアルタイムでの送金を提供する、市場内でも最も先駆的な企業の一つとなれたことを大変喜ばしく思っている。

リップル社の革新的なブロックチェーン技術を使用することで、インドの提携銀行とのリアルタイムでのやりとりを行うことができるようになり、TransferGoのユーザーは、家族や友人への国際送金を迅速に行えるようになるはずだ。

リップル社にてカスタマーサクセス部門のシニア・バイス・プレジデントを務めるMarcus Treacher氏も、今回の取り組みを賞賛しています。

リップル社は、ブロックチェーン技術を使用することで、お金を移動させる速さを、情報の移動速度と同等にまで引き上げることができると考えている。

TransferGoは、先駆的な技術を応用し、リアルタイムでの国際送金をユーザーに提供する「先見の明」を持った決済プロバイダーの好例であり、これは大きな一歩だ。

1月23日に、リップル社の公式ブログにて、TransferGoがxViaの契約を行なったと記述されていることから、今回のインド、ヨーロッパ間の国際送金にはxViaが使用されるのではないかと予想される一方で、Twitterアカウント「Ripple Research Center(@XrpCenter)」は、xCurrentが使用されていると予想しています。

プレスリリースでは、xCurrent、xRapid、xViaのどのサービスが使用されるのかまでは明記されませんでした。

このようにブロックチェーン技術を活用し、TransferGoがユーザーに大きな価値の提供を与えることに成功し、同社が今後も同分野におけるサービスの発展を続けていくことが示唆されたことで、さらなる躍進が期待されています。

CoinPostの関連記事

モルガンクリークが仮想通貨のインデックスファンドでリップル(XRP)を除外した理由
約1650億円の資産運用会社「モルガンクリーク」が設立した仮想通貨インデックスファンドが、時価総額上位のリップル(XRP)やステラ(XLM)を含まない理由が明かされた。
Weiss Ratingsの仮想通貨格付け:複数通貨の評価格下げでリップル(XRP)が初の最高評価を獲得
米格付け機関Weiss Ratingsが仮想通貨の最新評価を更新。多くの通貨が格下げされる中、リップル(XRP)が初の最高評価を獲得。同率1位には、イオス(EOS)とエイダ(ADA)が名を連ねている。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/18 土曜日
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。
07:10
ソラナ価格、月末までに200ドル復帰か ヘッジファンド創設者が予測
仮想通貨ソラナの今後の価格について、ヘッジファンドSyncracy Capitalの創設者は強気な予測を示した。その根拠とは?
06:10
zkSyncエアドロップ期待再燃、分散化加速のアップグレードを実施予定
zkSyncは未だ独自の仮想通貨をリリースしていないが、主要zkロールアップであるライバルのStarkNetは2月にエアドロップを実施した。
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。
12:00
世界最大の証券清算機関DTCC、チェーンリンク活用した「Smart NAV」を実験
世界最大の証券清算・保管機関DTCCは、チェーンリンクを活用した「Smart NAV」の実証実験を行った。JPモルガンなど金融大手10社が参加している。
11:10
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
Slash FintechがVプリカ販売サービスを開始。暗号資産(仮想通貨)決済でVプリカ購入可能。特典としてSlash Genesis NFTをプレゼント。利用方法から使い方まで解説。
10:00
ブラックロックのビットコインETF、アナリストが高評価
ブラックロックの仮想通貨ビットコインETFの購入者数は記録的な数字であると、ブルームバーグのシニアアナリストが高評価。レポートが提出され、ビットコインETFのパフォーマンスを分析した。
09:30
SECの仮想通貨保管ガイドライン覆す決議案、米両院で可決
米連邦議会上院は、下院に続き、SECが発行した仮想通貨の保管に関する会計公報を覆す決議案を可決した。議員やSECがコメントを発表している。
08:35
TON基盤の「Notcoin」、800億トークンをエアドロップ
仮想通貨NOTトークンはエアドロップの実施に際しBybitやOKX、バイナンスに新規上場した。現在0.0075ドルで取引されている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア