CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨投資会社「次の強気相場でアルトコインは最大のポテンシャルを秘めている」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Campbell氏の発言
New Wave CapitalのCEOを務めるCampbell氏は、現在の弱気相場ではビットコイン一強となっているが、今後の強気相場ではアルトコイン、特に、仮想通貨に係わりのある人でも知らないような時価総額の低いアルトコインが大きく上昇すると予想した。
アルトコインへの注目
先日仮想通貨取引所CoinbaseはSeries E資金調達を行った際に、積極的に取引ペアを追加して行き、最終的には数千もの取引ペアを提供したいと明かした。さらに、仮想通貨取引所BinanceやUpbitも法定通貨の対応を増やすことを検討しており、有用なプロジェクトとしてのアルトコインは投資の敷居が下がるとされている。

アルトコイン上昇を予想

2017年に仮想通貨市場は大きな成長を遂げ、元祖仮想通貨ビットコインを始め、多くのアルトコインも急激に高騰した。

しかし、2018年に入ってから、仮想通貨市場は下落の一途をたどっており、ビットコインは-54%の下落を記録し、アルトコインでも、イーサリアムが-74%、XRPが-78%、ビットコインキャッシュが-82%、ライトコインが-78%と、その価値を著しく下げている。

CoinMarketCapのデータでもわかるように、昨年末のアルトコインバブルは、市場全体が下落相場になると一変、取引所上場も比較して少ないアルトコインの出来高の減少は著しく、ビットコインとの差が再度開いていく状況が見受けられている。

出典:CoinMarketCap

極端な弱気相場であれば、上記の結果を見る限り、仮想通貨の中ではビットコインの下落率が一番低く、市場の中では比較的安全であるとされ、資金の逃避先の一つにもなっていたと考えられる。

Campbell氏の発言

そのように悲観的な相場である中で、New Wave CapitalのCEOを務めるEric Campbell氏(以下、Campbell氏)は、弱気相場ではアルトコインからの資金流出が続いていたが、”今後の到来が期待されている強気相場では、小規模なアルトコインに大幅な上昇が見込める”と発言したことが、Yahoo Financeのレポートで明らかになり、話題を呼んでいる。

Campbell氏の経営するNew Wave Capitalは、自称初の仮想通貨ロボアドバイザーで、一般投資家、認可された投資家(Accredited investors)を問わず顧客を受け入れているが、同社は弱気相場の真っ只中に創業されたにも関わらず、口座を解約した人は未だ出ておらず、逆に追加で投資を行う人々が多いことについて言及、弱気相場で積極的な投資を行うことの出来る人々は長期的な視点を持っていることが多いことを明かした。

このような自社の口座状況や、弱気相場での投資家の動きを見て、プロジェクトへの投資の可能性を見出しているようだ。

同社は、BTC、ETH、BCH、XLM、LTC、ETC、ZEC、OMG、GNT、PAY、NMR、CVC、BAT、ZRXの15種類の通貨に顧客資金を投じており、四半期ごとにリスクやアルゴリズムを参考にその投資比率が変更されている。

同氏は、アルトコインへの可能性を示唆こそしているものの、投資戦略として現在の弱気相場での投資比率においては、New Waves Capitalで、ビットコインが最も大きな割合で保有されていることを明かしている。

しかし、Campbell氏は既述の通り、今後の強気相場ではアルトコインへの資金流入が活発になると見ており、特に、現在ビットコイン投資を行っている人でも聞いたことがないような時価総額が低い仮想通貨が最も上昇すると指摘し、以下のようにコメントしている。

「時価総額の低いアルトコインこそが最大の可能性を秘めていると私たちは考えている。弱気相場では、多くの人々がアルトコインから、比較的安全で回復力のあると考えられているビットコインに資金を退避させた。しかし、将来的にまた強気相場が到来した場合、多くの人々はアルトコインに積極的に資金を投じていくと予想している。」

昨年の強気相場に仮想通貨投資に手を出し、高値で買ってしまい、今年の弱気相場で下がった段階で、安値で売却してしまう人々も多く存在していたことも事実としてあると述べたCampbell氏だが、相場が上向きになることでのアルトコイン相場高騰の再来には十分な可能性を見ているようだ。

アルトコインへの注目

さらに、仮想通貨取引所Coinbaseは、先日Series E資金調達ラウンドで約330億円の資金調達に成功しており、国際進出、仮想通貨ペアの迅速な追加、仮想通貨実用性の向上、業界への企業の進出の促進の4つの分野に注力していくと既述された。

その仮想通貨ペアの迅速な追加という分野では、現時点で取引所Coinabaseに上場させることの出来る仮想通貨、トークンが市場に数百存在していると言及し、将来的には数千種類の通貨を取り扱って行きたい方針を明かしている。

新規上場ポリシーを刷新し、これまでの申請方法からオンラインの申請方式に切り替えることで、取扱通貨の種類を急速に拡大する意向示していることから、海外展開をしつつ、各国の規制に準拠した形で通貨上場の展開も進めていく形になるが、特に数千種類のアルトコインを扱うことを考えると、時価総額下位の通貨も入ってくるため、その影響は計り知れないだろう。

実際に、Coinbaseの上場プロセスの厳しさから期待する声も大きく、信頼性にかける時価総額が低い通貨はより、このような上場プロセスの恩恵を受けやすくなっていると言えるだろう。

さらに、世界最大級の仮想通貨取引所で多くの取引ペアを提供するBinanceやUpbitも海外に拠点を増やし、対応する法定通貨を増やしていく計画を発表しており、市場全体の並みに極めて高い連動率を見せていたアルトコインが、個々のプロジェクトの評価や個別ファンダメンタルズ要因の反映が行われる土壌は少しずつでき始めているといえる。

その意味では、今後アルトコインへの投資の敷居も下がり始めており、昨年末の軒並み暴騰するアルトコイン相場とは異なり、個別に評価された通貨が上昇する違う意味でのアルトコイン市場が形成されるかもしれない。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

【更新】大手仮想通貨取引所Coinbase:IPOは2019年に行わない|「数千もの取引ペア」の提供を目指す意向を発表
仮想通貨取引所CoinbaseはSeries E 資金調達ラウンドを行い、3億ドル(約330億円)を調達することに成功したことが明らかになった。またその調達された資金の利用先として注目を浴びたのが、「仮想通貨ペアの迅速な追加」で、将来的に数千もの通貨を上場する意向を示した。さらに噂のIPOは行わないという。
ビットコイン2つ不安材料に緩和の兆し、個別ファンダから見るアルトコインが置かれている状況とは|仮想通貨市況
ビットコイン相場は、いずれも底値付近を停滞する動きを継続させているものの、間接要因と見られるテザー問題と金融マーケット全体の下落の問題に緩和の兆しが見え始めた。一方でアルトコインは個別ファンダに反応しない状況が続いており、より厳しい状況に置かれている。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/10 金曜日
14:48
バイナンス、大口顧客DWF Labsによる市場操作報道を否定
大手仮想通貨取引所バイナンス(グローバル版)は、ウォール・ストリート・ジャーナルが報道した、同社のVIP顧客DWF Labsによる市場操作と内部調査に関する疑惑を強く否定した。
12:43
ビットコインなど仮想通貨相場反発、ビットバンク関連会社のセレスがストップ高
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコイン(BTC)が反発、株式市場では大手取引所ビットバンク(bitbank)を持分法適用関連会社にするセレスの決算が好感され株価がストップ高となった。
11:30
米仮想通貨大手DCG第1四半期決算 売上高が前年比51%増
仮想通貨コングロマリット企業DCGは2024年第1四半期(1~3月)の決算を発表した。連結売上高が前年同期比51%増の約356億円に達している。
10:25
米SECの審査で、仮想通貨ウォレット企業の株式上場が延期
仮想通貨ウォレットのスタートアップ企業Exodus Movementは、米SECのためにNYSE Americanへの株式上場が遅延していると発表した。
09:45
リップル社、DeRecの創設メンバーに参加
リップル社とXRPL Labsは、仮想通貨や個人情報に関する取り組みを行うDeRec Allianceの創設メンバーに加わった。これからユーザー体験を簡素化し、Web3の普及に取り組んでいく。
08:20
米マラソン、1Qに270億円相当のビットコインを採掘
マラソンの純利益は、仮想通貨ビットコインが3月に過去最高値を更新し73,000ドルまでに到達のこともあって前年同期比で184%増の3.372億ドルに押し上げられた。
07:15
ロビンフッドCEO、米SECと争う姿勢示す
米国が仮想通貨へアクセスできるように守っていくとロビンフッドのCEOが発言。同社は米SECからウェルズ通知を受け取っており、争う姿勢示している。
06:45
バイナンスやOKX、TON基盤「Notcoin」のマイニング開始予定
仮想通貨Notcoinとは、「タップして稼ぐ」のトークンマイニングの仕組みを通して、多くのテレグラムユーザーをWeb3に取り込む目的のバイラル・ゲームだ。
06:12
カナダ当局、バイナンスに6.8億円の罰金
仮想通貨取引所バイナンスについては昨年11月アメリカで財務省と和解しており、マネロン対策と制裁法違反で合計43億6,800万ドルの罰金を支払うことになった。また、退任したCZ氏は先月末に懲役4か月の判決が下された。
05/09 木曜日
18:49
TOKEN2049で注目を集めたCoinW、セキュリティと透明性へのコミットメント
豪雨の中、8000人以上が参加したTOKEN2049で、CoinWが安全性と透明性をテーマにブランド力を際立たせた。有識者パネル等を通してプロモーション展開に注力し、世界をリードする暗号資産(仮想通貨)取引所としての地位を固める。
18:45
Astar zkEVM「Yoki Origins」NFTミントが150万枚突破、ユーザー基盤は月間100%増
Astar Networkが提供するイーサリアムレイヤー2「Astar zkEVM Powered by Polygon」のローンチに合わせた「Yoki Origins」キャンペーンでNFTミントが150万枚を突破。ユーザー基盤も月間で100%増加し、5月31日のフィナーレに向け盛り上がりを見せている。
15:00
米下院、SECによる仮想通貨保管のガイドライン覆す決議案を可決
米国連邦議会下院は、議会審査法に基づき、証券取引委員会が発行した仮想通貨の保管に関する会計公報121号(SAB121)を覆す決議案を可決した。ホワイトハウスはこの決議案に拒否権を行使すると警告した。
14:00
米ロビンフッド1Q決算報告 仮想通貨収益倍増
大手取引アプリ米ロビンフッドは2024年第1四半期(1~3月)の決算報告を発表。仮想通貨収益が前年同期比で倍増していた。
13:20
DeFimansが中高生向けにWeb3講座を開催 筑波大学附属駒場で
株式会社DeFimansが筑波大学附属駒場中・高等学校で中学1年生から高校2年生を対象にWeb3講座を開催。ブロックチェーンとAIの活用案を考えるワークショップなど次世代育成に注力。
12:00
米トランプ前大統領、NFT購入者と夕食へ 仮想通貨に肯定発言も
米トランプ前大統領は独自NFTの特典として購入者らと夕食をとって過ごす。トランプ氏は仮想通貨に対してさらに肯定的な発言をしたところだ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア