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リップル社CTOが言及「ビットコインは仮想通貨XRPよりも脆弱」 その発言の意味とは

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リップルCTO「ビットコインは仮想通貨XRPよりも脆弱」
ポッドキャスト「Unhashed」のホストがXRPレジャーは脆弱ではないか、とツイッター上で発言したことに対し、リップルのCTOは「ビットコインは仮想通貨XRPよりも脆弱だ」と反論した。

リップル社CTO「ビットコインは仮想通貨XRPよりも脆弱」

リップル社のCTOであるDavid Schwartz氏はSNS上で、ビットコインはXRPよりも脆弱であるとする発言した。

ポッドキャスト「Unhashed」のMCであるRuben Somsen氏が、ツイッター上にて「XRPレジャーは、ブロックの承認が遅れている際に、ノードがブロックの承認をスキップする機能を備えているが、そこに脆弱性があるのではないか。」と発信したことが事の発端だ。

それを受けたSchwartz氏はこのように反論を述べた。

私の知るブロックチェーンの中で、XRPレジャーよりも、51%攻撃に耐性を備えたものを知らない。仮にビットコインが51%攻撃を受ければ、簡単に『二重支払い』が起きるだろう。

『PoW』はセキュリティと分散化の両面で、既に限界が見えている。かなり中央集権化し、51%攻撃が何回も行われている。

一方で、(XRPレジャーの)分散型合意形成(コンセンサス)の仕組みはより非中央集権化され、ソフトウェア内で(51%攻撃のような)それらの攻撃をいかに防ぐかは明白になっている。

Schwartz氏の以前の発言

Schwartz氏は以前にも、イーサリアム・クラシック(ETC)が51%攻撃を受けた際、XRPと対比し、ビットコインや、現在のイーサリアムなどのコンセンサスアルゴリズムである、PoWに言及している。

XRPレッジャーのコンセンサスプロトコルはETCなどに潜んでいるリスクをすでに取り除いている。

PoWは、最大の約束だった非中央集権化がXRPほど実現できていない。

また、ビットコイン取引は平均で10分〜1時間程かかる中、XRPは5秒で送金が完了する。

XRPレッジャーの公式サイトによれば、XRPのコンセンサスメカニズムは、マイニングを利用するPoWやステインキングで稼働するPoSと異なり、「Proof of Correctness」であり、設計上51%攻撃の耐性が設けられている。

また、XRPはPoWの仮想通貨と違い、独自のコンセンサスアルゴリズム「Ripple Protocol Consensus Algorithm(RPCA)」を採用しており、これによりXRPではバリデータとして選ばれた少数の代表者が取引を承認、5秒という迅速な送金時間を実現化させているという。

しかし、ノードの分散化の点や、資産保有の捉え方で、これまでも非中央集権に関する議論は度々行われてきた。今回の発言が、コミュニティにどのように捉らえられるか、注目は集まるだろう。

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