CoinPostで今最も読まれています

3月以降に10倍まで高騰した「仮想通貨CRO」とは、相次ぐ上場で時価総額20位まで急上昇

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨CRO、上場相次ぎ価格上昇
仮想通貨Crypto.com-chainは3月に入ってから一時10倍の高騰を記録している。仮想通貨取引所への相次ぐ上場発表が刺激材料となり、時価総額20位にランクインする要因となった。

仮想通貨CRO、相次ぐ上場発表で価格上昇

先週仮想通貨Crypto.com Chain(CRO)が、驚異的な上昇率を記録し、一気に時価総額20位代まで浮上している。

ビットコインなど仮想通貨市場全体が伸び悩む中、仮想通貨CROの上昇率は群を抜く勢いを見せている。

CROのチャートを振り返ると、同通貨の上昇要因は様々な仮想通貨取引所での上場と重なっていることがわかる。

今月、CROが最初に上昇を見せたのは、海外の大手仮想通貨取引所Bittrexへの上場が8日に決定したことが大きく後押しした。

その後、インドネシアの取引所Indodaxでの上場が発表された直後から、CRO価格は大きく跳ね上がった。

そして、15日には韓国の大手仮想通貨取引所UpBitも上場を発表し、価格は3月初旬時と比較して最大1000%まで上昇している。

出典:CoinMarketCap

本稿執筆時点で、仮想通貨CROは時価総額22位にランクインしており、過去24時間では大きな値動きを見せていない。

Crypto.comとは

仮想通貨Crypto.com-Chainという名前からも予想できる通り、仮想通貨CROはスイスの仮想通貨企業、Crypto.comが発行している通貨だ。

Crypto.comは、2016年から仮想通貨の実際的な利用を増やすため、仮想通貨での決済を可能にする独自のデビットカード「MONACOカード」を発行している。

またCrypto.com-Chainの以前には、独自の通貨「MONACO(MNC)」も発行していたが、2018年7月にリブランディングを行い、企業名を「MONACO」から「Crypto.com」(MNC)に変更していたため、通貨名も変更されていた。

そのため、別通貨であるCrypto.com-Chain(CRO)は、ICOなどを経ずに発行された。

出典:crypto.com

Crypto.comには仮想通貨CROが「プレセール、パブリックセール、ICO」などを行わないで第二次分売を通して配布されると明記されている。

また配布の戦略にはエアドロップも含まれていることが同通貨のホワイトペーパーやCrypto.com社のCEOであるKris Marszalek氏の話で明らかとなっていた。

Marszalek氏は11月、海外仮想通貨メディアcoinbureauとのインタビューで新通貨CROのエアドロップについて以下のように言及していた。

Crypto.com Chainトークン(CRO)を毎月エアドロップしていくことを最近発表した。

CROトークンはCrypto.comのアプリ利用するMCOトークン保有者を対象に、毎月1日にスナップショットが撮られる。

第1回のエアドロップでは3百万MCOが配布される予定だ。

また、CROのホワイトペーパーには総流通量の10%に相当する100億CROが、仮想通貨MCOを保有するユーザーなどにエアドロップするために割り当てられている。

出典:crypto.com

これを受け、時価総額100位以内の仮想通貨Crypto.com coin(MCO)も先週一週間で+26%の上昇を記録していた。

出典:CoinMarketCap

なおCrypto.com社のCEOであるMarszalek氏は今週開催される大型カンファレンス「Money 20/20 Asia」でQUOINE社の栢森CEOとの登壇が予定されている。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

仮想通貨リスクの上昇要因に新情報、ネムが前日比10%高と好調に推移|仮想通貨市況
仮想通貨ネムが好投した背景、Liskの上昇要因に新情報も、LongHashがバブル・レシオで分析。
弱い上昇トレンド継続のビットコイン、トレンドの方向性を探る|仮想通貨市況(クリプトキツネ)
OBVサポートライン内回帰、反発確認をした仮想通貨ビットコインは、ロング玉とショート玉双方を焼くような激しい動きを見せた後上昇に向かい、現在は今後のトレンドの方向性を探るような値動きとなっている。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/11 土曜日
15:00
ビットコイン上のステーブルコイン発行計画 Taproot Assetsのテストが進行
Lightning LabsのCEOエリザベス・スターク氏が、暗号資産(仮想通貨)ビットコインのブロックチェーンにステーブルコインを導入する新技術「Taproot Assetsプロトコル」について解説。ライトニングネットワークを使った即時、低手数料の国際取引が可能に。
14:00
「Friend.TechなどでBaseがイーサリアムL2を主導」フランクリン・テンプルトン分析
フランクリン・テンプルトンは、仮想通貨ブロックチェーン「Base」がFriend.Techなどソーシャルファイに牽引され、今後も代表的なイーサリアムL2であり続けると予想した。
12:45
日本代表団、スイスのDFINITY本部を訪れる
平将明氏および加納裕三氏を含む日本の代表団がDFINITY本部を訪問。DFINITYが推進するInternet Computerは、高速で広範なブロックチェーンベースのプラットフォームで、スマートコントラクトとデータシャーディングにより、効率的なWeb3アプリの開発を可能にする。
11:20
米SEC、コインベースの仮抗告を却下するよう申し立て
米SECは仮想通貨取引所コインベースとの裁判で新たな書類を提出。コインベースが証券性をめぐり求める仮抗告を退けるべきだと申し立てている。
10:00
著名投資家マーク・キューバン氏、SECゲンスラー委員長を批判
著名投資家マーク・キューバン氏は米大統領選挙で仮想通貨も争点の一つになると意見した。また米SECのゲンスラー委員長に批判を向けた。
09:00
米大手銀ウェルズ・ファーゴ、複数のビットコイン現物ETF銘柄を保有
ウェルズ・ファーゴを含むいくつかの金融大手はビットコインETFが1月にデビューしたのち、それらの取り扱いを開始した経緯がある。
08:00
米ARK、イーサリアム現物ETFの申請からステーキング要素取り除く
現在、5月中に仮想通貨イーサリアムの現物ETFが承認される期待はすでに大幅に後退。専門家らはその可能性を2ヶ月前の約70%から25%に引き下げた。
07:30
J・ドーシー氏「2030年のBTC価格は100万ドル超へ」
2030年のBTC価格は100万ドル超まで上昇する可能性があると強気な見方を示すなど、ジャック・ドーシー氏が仮想通貨ビットコインの魅力を語った。同氏は以前からビットコインを支持している。
07:00
ソラナJupiter、モバイルアプリのリリース時期発表
モバイル版の最新情報のほか、Jupiterは第三回のLFG投票の予定についても情報を公開。来週あたりに新たなローンチパッド候補の仮想通貨プロジェクトを公開し、5月22日から投票を開始する。
05/10 金曜日
18:29
SBIとチリーズ、スポーツファントークンで提携
SBIデジタルアセットホールディングスとChilizが戦略的パートナーシップに関する基本合意を締結。日本で合弁会社を設立し、スポーツファンにファントークンを提供する。
18:26
L2 Blastチェーン基盤の分散型取引所「DTX」とは トレーダーの優位性を解説
暗号資産(仮想通貨)デリバティブトレーダーの間で関心の急増する分散型取引所「DTX」のメリットや優位性を解説。DTXはイーサリアム(ETH)レイヤー2のBlast(ブラスト)チェーン基盤であり、DTX Fuelによるエアドロップも示唆されている。
18:10
NTTドコモ、新会社設立でWeb3・AI事業など強化へ
株式会社NTTドコモは2024年7月に新会社「NTTドコモ・グローバル」を設立する計画を発表。NTT Digitalも傘下に集約し、Web3やAIを活用したグローバル事業を強化する。
14:48
バイナンス、大口顧客DWF Labsによる市場操作報道を否定
大手仮想通貨取引所バイナンス(グローバル版)は、ウォール・ストリート・ジャーナルが報道した、同社のVIP顧客DWF Labsによる市場操作と内部調査に関する疑惑を強く否定した。
12:43
ビットコインなど仮想通貨相場反発、ビットバンク関連会社のセレスがストップ高
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコイン(BTC)が反発、株式市場では大手取引所ビットバンク(bitbank)を持分法適用関連会社にするセレスの決算が好感され株価がストップ高となった。
11:30
米仮想通貨大手DCG第1四半期決算 売上高が前年比51%増
仮想通貨コングロマリット企業DCGは2024年第1四半期(1~3月)の決算を発表した。連結売上高が前年同期比51%増の約356億円に達している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア